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映画 第7鉱区 ネタバレ感想 ハ・ジウォンのプロモーション作品

第7鉱区
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第7鉱区

―2011年公開 韓 101分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:東シナ海に位置する韓国の石油採掘区域“第7鉱区”を舞台に、閉ざされた石油ボーリング船内で未知の深海生物に襲われる隊員たちの戦いを描いたアクション大作。韓国映画史上初めて、すべてのCGを韓国国内の技術だけで製作した。出演は「TSUNAMI-ツナミ-」のハ・ジウォン、「光州5.18」のアン・ソンギ。(KINENOTE)

あらすじ:九州の西、東シナ海の大海原に浮かぶ“第7鉱区”。石油や天然ガスなど豊富な天然資源の存在が確認されたこの場所で、石油ボーリング船エクリプス号の隊員たちが採掘作業を続けていた。しかし、失敗続きの作業に対して、遂に本部から撤収命令が下される。石油の存在を信じる海底装備マネージャーのへジュン(ハ・ジウォン)は、本部の一方的な命令に強く反発。油質分析官のドンス(オ・ジホ)たちになだめられる。やがて、本部からやってきた元ベテランキャプテンのジョンマン(アン・ソンギ)は隊員たちの思いを知り、撤収命令を退けて作業継続を決意する。そして3ヶ月後。へジュンとともに海底調査に出かけた後輩が事故で死亡。意気消沈するヘジュンのもとを、生態研究員のヒョンジョン(チャ・イェリョン)が訪れる。何か言いかけたヒョンジョンだったが、そのまま立ち去ってしまう。その晩、船の屋上から落下し、謎の死を遂げるヒョンジョン。死因を調査していた医療担当官ムンヒョンは、ヒョンジョンの身体に付着していた体液のようなものを発見。その中には精子のような奇形の生物がうごめいていた。だがその直後、ムンヒョンも大量の血とメガネを残して姿を消してしまう。ヒョンジョンに求愛しながらも相手にされなかったチスン(パク・ヨンス)が事件に関係していると疑った隊員たちは彼を拘束する。しかし、そのチスンも忽然と姿を消す。次々と隊員たちが姿を消してゆく船内。逃げ場のないこの場所で、一体何が起こっているのか……。船内を調査していたヘジュンとドンスは、動力室で謎の巨大な深海生物を目撃。その生物は、ヒョンジョンたちと思われる人間の死体を貪っていた……。同じ頃、船と本部の交信が途絶。謎の深海生物抹殺に向かうジョンマンやヘジュンたち。やがて、その驚くべき正体が明らかになる……。(KINENOTE)

監督:キム・ジフン
出演:ハ・ジウォン/アン・ソンギ/オ・ジホ

ネタバレ感想

韓国産のモンスターパニック作品。石油採掘をする船という閉鎖空間の中で怪物に襲われるという内容は、『エイリアン』だのの数々の名作から影響を受けていると思われる。

閉鎖空間の中で働く従業員たち、そこにモンスターが襲ってくる、みんなで力を合わせて命を守ろうとするものの、反目しあったり、自分本位に動いたりするやつらもいて、その中でジタバタしつつ、主人公的役柄の人間が最後まで奮闘してモンスターを退治するという流れ。これも王道といえば王道的な展開。

その王道展開が面白いかどうかというところが肝心なんだけども、この作品はちょっと物足りないかな。主人公は女性で、けっこう有名な女優さんみたい(ハ・ジウォン)。短髪が似合っているようで、そうでないようなときもあって、すごい美人に見えるときもあれば、男の子にしか見えないときもあった。

で、この女性のキャラが、男勝りを地で行くような人で、上司に反発するところとか、恋人よりもパワフルでアグレッシブなとことか、なんか過剰すぎる気がしなくもない。これ、キャラが男性でも同じような人柄で、同じような活躍するだろうなと考えるに、この女優さんを前面に出したプロモーション映画なんじゃないかという印象さえ受けた。

で、そのパワフルな彼女が、最後は一人になってしまうんだけども、超人的なスタミナと耐久力でモンスターとの喧嘩に勝利するのである。恋人も含め、仲間がだれ一人生き残ることができないってところはシリアスではあるものの、彼女の超人性を見させられるための筋書きだったのかなと思うと、ちょっと強引すぎる感もある。

特に、船上でバイクを乗り回すシーンが2回あるんだけど、なんか見てるこっちが恥ずかしくなるような過剰演出。しかも、合成感丸出しな映像描写がそれに拍車をかけてくるのだ。やたらとアクセル回してるように見えるのもなんか不自然。

今作のモンスターは深海生物で、なんかクラゲの細かい奴みたいなの。こいつが過去、主人公の父親を葬っているんだけども、その事実を知っているおっさんが、そのクラゲを有効活用できるのではないかと思い、ひそかに人工的な何かを加えつつ船内の女医さんみたいな人に命じて飼育させていたら、手に負えない怪物になっちゃってたという、しょうもない話。

なんであのクラゲがあんなグロい塊みたいな生物になるのか、その辺の説明が省かれちゃってて、怪物にリアリティがない。で、このクラゲはもともと火をつけると燃え続ける性質があるらしく、そこに目を付けて、おっさんは有効活用を狙っていたらしい。

要するに火をつけても燃え続けるだけで焼け死んだりしないみたいなんだけど、なぜかおっさんは、このモンスターとの喧嘩にあっては、火炎放射器を持ち出すなど、相手を燃やそうとするのだ。なんでなの? バカ?

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