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映画『LOOP/ループ -時に囚われた男-』ネタバレ感想 ラストまで説明不足

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LOOP/ループ 時に囚われた男

ハンガリー映画なんて、あんまり観る機会ないよね。時間移動系の作品が好きなので、ひょんなことから存在を知ってレンタルした。ネタバレしまくるけど、説明不足な作品なので結局よくわからん。

―2016年製作 匈 95分―

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解説とあらすじ

解説:2003年、ハンガリー国内でNo.1のヒットを記録した『Kontroll』(日本未公開)のスタッフが再集結して本作が製作された。監督を務めたのは、今作が長編デビューとなるイシュティ・マダラース。主人公アダムを追い詰める、非情なマフィアのボスを演じたジョルト・アンゲルは、2017年11月北米公開のジェニファー・ローレンス主演のスパイ・スリラー『Red Sparrow(レッド・スパロウ/原題)』にも出演予定。 (ゲオ)

あらすじ:麻薬の密売で生計を立てているアダム(ディーネシュ・サーラズ)と彼女のアンナ(ドリナ・マルティノヴィチ)。アダムは、今回の仕事を最後に悪事から手を洗い、ボスのデシュー(ジョルト・アンゲル)の元を去る計画を立てていた。そんな折、アンナの妊娠が発覚。子供の為にも危険を冒せないと判断した彼女は、アダムの計画に乗らない事を告げる。そんな彼女にアダムは、産婦人科で働く父親の下へ行き、中絶を行うように迫る。納得できないながらも、彼女は諦めた表情で病院へと向かう。

その後、デシューが現れ金と仕事を受け取るアダム。だが、家を離れる前にアンナに向けてビデオメッセージを撮り始めた時、用意していた飛行機のチケットが無くなっていることに気付く。アンナが持ち去った事を悟り、急いで家を飛び出すアダム。そして街中でばったり出くわすも、彼女の様子がおかしい。「何故、生きているの!?目の前で死んだところを見たのに!」何の事か理解できないアダムは、アナにチケットを渡すように強く迫る。そして口論の末、アナは道路に飛び出してしまい、車に轢かれて死んでしまう。

動揺を隠せず、その場を通った車の荷台に飛び乗り逃げ出すアダム。父親のいる病院に向かい車を貸してくれるよう頼むも口論になってしまいその場を後にする。しかし、外で再び父親と会うと、さっきとは違いすんなり車を貸してくれることに。不審に感じながらも、アダムはアンナが死んだ現場へと再び向かう。そこで、謎のビデオテープを見つけた彼は、アパートに戻りおもむろに再生する。

すると、そこには、なぜか今の自分と全く同じ行動をしているもう一人の自分の姿が映っていた!そして、ビデオを早送りで進めると、そこにはデシューに殺される自分の姿が。今から何が起こるかに気付いたアダムは急いでアパートを出ようとするも、それと同時にアンナを人質にしたデシューが押し入ってきて、あえなく殺されてしまう。彼がアダムの死体を処理している間に、隙を見てビデオテープを持ち出し外へと逃げるアンナ。そして街角を曲がった瞬間、先程死んだはずのアダムとばったり出会うも、横から走ってきたデシューの運転する車に轢かれて死んでしまう。それを再び目撃したアダム。彼は、なぜか目の前を通る車の荷台にもう一人の自分が乗っていることが分かっていた…。

次第に自身がタイムループに巻き込まれていることに気付き始めるアダム。果たして、彼はこの無限のタイムループから抜け出しアンナを救い出すことが出来るのか!? (ゲオ)

スタッフとキャスト

監督・脚本:イシュティ・マダラース
主演:ディーネシュ・サーラズ/ドリナ・マルティノヴィチ

ラスト以降もループっぽいよね

ネタバレ全開でいきますが、なんか説明しきれてない部分が多すぎて結局はよくわからん映画です。それを承知で書いとくと、まずラスト。物語冒頭で電車内でパンをあげた浮浪者ぽい爺さんが、冒頭と同じパンを食う描写があり、気づいた主人公のアダムは左の席のほうを向く――ところで物語は終わるけど、たぶん向いた先にはパンをあげたばかりの自分がいるんだろうね。

てことで、主人公はループから逃れられていないというようなことを示唆して本作は劇終を迎える。恐らく、恋人のアンナがアダムの手に書いた∞のマークによってループが始まったのではないかと思われる。思われるのだが――。

観た人にはわかるかもしれない話

ラストのちょっと前に、恋人のアンナと破いた切符をつなげ合わせるシーンがある。あれ、本当にくっついているんだろうか。切符を分け合った本来の2人ではない可能性もあると思わせる描写であった。つまり、切符を分け合って再会を約束した時点の2人ではなく、それぞれが別の自分としてあのラストに落ち着いたという。

しかし、それはおかしい。というか、この物語でおかしいのは、冒頭のアダムをアダムAとすると、彼は途中でボスに撃ち殺されて死ぬ。次に登場するアダムはBだ、Bは走っているアンナとぶつかった時に、「これは前と同じだ」的な発言をする。あれがこの映画をわけのわからないものにしている。

Aは死んだけどBになった(Aの記憶が残っている)ような説明がないと、あのセリフは言えない。だが、そうではないらしい。ないらしいのに、なぜか物語中ではBだけが、そのことを知っているのだ。描写はそこだけだけど。

観た感じ、Bは最後まで死ぬ描写がないのだが、ああいうセリフを言いながらAではないところがおかしい。この作品を鑑賞した人なら、恐らく俺の言っていることがわかると思うのだが、どうだろうか。

※ちなみに、この記事に対して後日コメントくれた人によると、あれは切符ではないそうです(記事末コメント参照)。マジか。すでに内容覚えてないし、確かめる気もないんだけど、俺の目は節穴なので、ちゃんと見れてないんだろうね。ゴメンな。

みんな同じ時空間で動いているからおかしなことばかり

おかしいことは他にもたくさんある。アダムはAとB以外にもCとかDとかが、同じ時空間でうろちょろ動き回っているはず。同様に、その時空間で何度も同じようなことを繰り返している他の人間に、アンナとボスがいる。だが、親父はそうではない。アダムの親父は何度も違うアダムと会っているはずなのだ。それなのに、アダムとアダムの鉢合わせが親父の前では起こらない。

例えばBがいろいろあって、アンナとともに親父を訪ねるシーンがある。あれ、他のアダムが先に親父会っている、もしくは鉢合わせるだろう時間的余裕がないのに、都合よくアダムBが先に親父のところにたどりつく。

あれが起こってしまうと、Aが親父を怒らせて、親父が禁煙を止めてAに車を渡すシーンにはならないはずなのだ。なのに、それは起こる。Bは親父の車に乗り、駐車場の出口からその光景を眺めている。これはおかしい。観た人ならわかりますよね、このヘンテコさが。

ということで、アダムBはいろいろ試しながらループから脱出する方法を探して、たどりついたのが自分を殺すという方法。殺されるアダムは何番目なのかようわからんし、そもそもアダムAの前にもアダムAより前の人がいなきゃこの物語は成り立たんので、何番目でもいいのだが、ともかく同じ世界に自分が2人いることがダメなんだろうと彼は想像したのだと思われる。

自分を殺せば繰り返しは起こらない?

実際、自分(厳密には自分ではないんだが、それについて興味がある人は、下の他作品の記事を読んでみてください)を殺したことで、アンナが道端でぶつかるのは他のオッサンになっていた。だから、たぶん自分を殺すのは正解だったと思われる。

しかしだ、記事冒頭で触れた、彼女がアダムの手に書く∞マークのことを考えると、物語中に出てくる、彼女を殺せ派のアダムが言っていることが正しいようにも思える。つまり、ループを脱出するには自分ではなく彼女を殺す必要があるということだ。彼女があのマークを描いたことにより起こるのがラストの再ループであると考えるのなら。

でも、これは深読みしすぎな感じも。なぜなら、殺さなくても彼女はアダムが頑張らないと勝手に死んでくれるからだ。ボスが殺してくれるからだ。あと、ループのカギとなる∞マークも、Aが物語の最初のほうで、手で消している。だから、あのマークがループを引き起こしているというのは、やはり考えにくいのである。

となると、ラストのスリラー描写が起こるのは何でなのかよくわからなくなってしまうのだが、そもそも物語としておかしすぎるので、その辺は突っ込んでも仕方ないだろう。ということで、2度観ればもっとわかるかもだけど、別にもう観たくはないのである(笑)。

月に囚われた男(笑)

このブログ内の他の記事『月に囚われた男』のPVがあがることがあったので気になって調べたら、本作のタイトルを検索すると、その記事が検索にひっかかることが判明した。

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この映画の存在を知ったのはそのためである。で、そもそも時間移動系の映画が好きなので、わざわざゲオまで行って借りてきた。どうでもいい話ですね(笑)。ちなみに、ゲオ先行レンタルだそうで、他のレンタル屋にはおいてないっぽいです(2017年7月現在)。

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コメント

  1. echo oyaji より:

    感想の冒頭でひっくり返りました。切符じゃなくオヤジのところからひっぺがした赤ちゃんのエコー映像ですよ。ほんとに映画見てんですか?

  2. wada より:

    >Bは走っているアンナとぶつかった時に、「これは前と同じだ」的な発言をする。あれがこの映画をわけのわからないものにしている。

    これめっちゃ分かる。あれだけが納得できない。Aが死んだ後に一時的に映画が三人称視点になるというか、Bはどっから来たんだよ感が出てしまってる。

    ちなみにラストのはあまり意味はないのかなと思います。謎を残して終わらせるためだけのオチというか(それっぽい雰囲気は出てたし)。

    • hanori より:

      >これめっちゃ分かる。あれだけが納得できない。Aが死んだ後に一時的に映画が三人称視点になるというか、Bはどっから来たんだよ感が出てしまってる。

      あれ変ですよね。おっしゃるとおり、なぜか三人称視点みたくなってる。ラストは釈然としないですが、雰囲気オチというのも確かにありそうです。あのBの扱いかたを見るに、あんまよく考えてつくってないのかもですね。コメントありがとうございました。

  3. ggarumagjgj より:

    切符じゃねーよw ちゃんと見てないだろw

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