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映画 パラサイト 半地下の家族 ネタバレ少し感想 底辺の匂いとは

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パラサイト 半地下の家族

―2019年公開 韓 132分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:第72回カンヌ国際映画祭にて最高賞パルムドールを受賞した、「オクジャ/okja」のポン・ジュノ監督によるブラックコメディ。全員失業中で半地下の部屋に暮らす貧しいキム一家の息子ギウは、友人の代理で高台に住む裕福な家の家庭教師を務めることになり……。仕事がなくても楽観的な父を「タクシー運転手 約束は海を越えて」のソン・ガンホが演じる。第92回アカデミー賞国際長編映画賞(旧・外国語映画賞)韓国代表作品。(KINENOTE)

あらすじ:日の光も電波も弱い、半地下住宅で暮らすキム一家。父のキム・ギテク(ソン・ガンホ)はこれまでに度々事業に失敗しており、計画性も仕事もないが楽天的。元ハンマー投げ選手の母チュンスク(チャン・ヘジン)は、そんな不甲斐ない夫に強く当たっている。息子のギウ(チェ・ウシク)は大学受験に落ち続け、娘のギジョン(パク・ソダム)は美大を目指すが上手くいかず、予備校に通うお金もない。しがない内職で日々を食いつないでいる貧しい彼らは、皆、普通の暮らしがしたいと願っていた。ある日、ギウを訪ねて、受験を勝ち抜き今や名門大学生となった友人ミニョクがやってきて、留学する間、彼に代わって家庭教師をしないかと持ち掛ける。受験経験は豊富だが学歴のないギウが向かったのは、IT企業の社長パク・ドンイク(イ・ソンギュン)の自宅である、高台に佇むモダンな建築の大豪邸だった。偽造した大学在学証明書にさほど目を通す様子もなく、若く美しい妻ヨンギョ(チョ・ヨジョン)に娘ダへの部屋へと案内されるギウ。受験のプロのギウは少し授業をしただけで母と娘の心をすっかり掴んでしまう。帰り際、落ち着きのないパク家の末っ子ダソンは、紹介したい家庭教師がいると提案。後日、ギウは妹のギジョンを連れて豪邸を訪れ、ギジョンはダソンの美術家庭教師となる。どの家庭教師も1か月も続かなかったというダソンを恐るべき速さで手なずけ、二人はあっという間に一家の信用を得ていった。そして、ギジョンは次にある仕掛けをし……。(KINENOTE)

監督:ポン・ジュノ
出演:ソン・ガンホ/イ・ソンギュン/チョ・ヨジョン/チェ・ウシク/パク・ソダム/イ・ジョンウン/チャン・ヘジン

ネタバレ感想

適当なあらすじ

韓国の下層階級として半分地下のような家に暮らす4人家族。あることをきっかけにその家の長男が、富裕層の家族の娘の家庭教師をすることに、うまいこと家族に気に入られた長男は、嘘八百を並び立てて、妹を美術教師として迎え入れ、さらに家族で結託して父親はお抱え運転手、母親は家政婦としてその家に雇われるように仕組む。

山の手の裕福な家族の豪邸に半分寄生して暮らすようになった4人。ある日、雇い人たちがキャンプで家を空けたのをいいことに、4人は我が物顔で豪邸での暮らしを満喫し始める。しかし、その日の夜、招かれざる訪問者がやってきてーーというのが適当な前半のあらすじ。

階段の下の下の半地下と格差社会

めちゃくちゃ評判がよかったので、早くも年間ベスト(2020年1月10日時点)になっちゃうかもと期待値爆上げで鑑賞した本作。爆上げしすぎたせいか、感想としては、普通かなという感じだった。確かに面白いし、先の展開が気になるし、中盤以降の展開はなるほどそうくるのかーーとは思ったものの、やっぱり期待しすぎたかなというのが素直な感想だ。

格差社会の何らかを表現しているんだろうなと思ったが、それ以上の何かを感じられることもなく。半地下の家族たちの汚い住処と富裕層の住む山の手は、標高差どのくらいあるのかと思うくらいに高低差があって、中盤以降くらいに大雨の中を長男と妹、親父が自宅に戻るシーンがすごく印象的。あそこは素晴らしいなと思った。俺は韓国のソウルにずいぶん昔に旅行に行ったことがあるけども、あのシーンの街並みはセットなのだろうか。

ともかく彼らは坂をくだり、何度も何度も階段を下り、街の底の底の底のほうへ歩みを進める。しかし、あまりの大雨により半地下の自宅には水が浸水してきて、水没してしまうんでないかという勢い。あそこのシーンはなんかよかったなぁ。

差別意識の匂い

あと、ドライバー食堂のご飯がとてもおいしそうなところ(笑)。ただ、それ以外はなんとも。終盤まではほぼほぼコメディタッチで描かれていて、ラスト近くで親父があることをするわけだけども、父親がその強硬に走るのは、それまで何度も描かれる、彼ら一家の匂いによるものなのだ。

その匂いは山の手の金持ちにとっては、あまりいい匂いではないらしい。山の手の家族はちょっとバカなところがあるけども(特に美人な奥さん)、基本的には善良でいい人間だ。だが、金の力で日常の些事をすべてアウトソーシングで済ませているわけで、そこには、そこはかとない差別意識があるように見える。それは下層の半地下家族に対して。

対して半地下家族。父親はけっこうまともな感覚の持ち主で、搾取している相手の家族やクビになった家政婦に対して気にかけるようなセリフを吐くシーンがある。彼には、山の手の家族がいう匂いについて、自分の匂いであるため、どう匂うのかがわからない。わからないけども、何かが気になる。そして、その気になることが、ラスト近くでの一瞬の怒りに変わるのだと思われた。

ラスト、長男は自分が金を稼いで山の手の半地下に潜む父に会う描写がある。あれは長男の決意であり、夢想なのであろう。彼はあの夢想を実現する決意をして物語が終わる。しかし、俺にはこの作品が何だったのかよくわからないのである。

よく考えてみたら俺は、ポン・ジュノ監督作で好きなのって『母なる証明』くらいで、『スノーピアサー』『殺人の追憶』『オクジャ』『グエムル』『海にかかる霧』とかは鑑賞したけどもさほど印象には残っていないのであった。でも、映画館で鑑賞できたのはよかったかな。

町山智浩氏の解説

後日、映画評論家の町山智浩氏の映画無駄話を購入して解説を聞いてみた。非常にわかりやすく、この作品の奥深さが説明されているので、気になる方は購入をすすめる。スタンダールの『赤と黒』の話まで出てきて、俺もその作品は読んだことあるものの内容ほとんど忘れてて、なるほど、そんな話だったのかーーと今作以外の部分でも勉強になる。もちろん、今作の石が何を象徴しているのかとか、豪邸の地下に住む男の「リスペクト」の意味などもきちんと説明されている。

で、町山氏によると、この作品は格差社会の階級闘争みたいな話で、各階層の人たちが、格差を是正するのではなく足の引っ張り合いをしてしまっていることを表現しているらしい。確かに、半地下は地下と戦うし、富裕層とも戦う。さらに、本当に社会に寄生しているパラサイトは、下層階級の消費や労働力を搾取している大企業や大資本家たちということを表現していると。確かにそうだよなぁ。嫌な世の中だね。

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