パニック・ルーム
―2002年公開 米 113分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:屋敷内を舞台にしたサスペンス・スリラー。監督は「ファイト・クラブ」のデイヴィッド・フィンチャー。製作・脚本は「スパイダーマン」のデイヴィッド・コープ。撮影は「ファイト・クラブ」のコンラッド・W・ホールと「ザ・ビーチ」のダリウス・コンディ。音楽は「ロード・オブ・ザ・リング」のハワード・ショア。美術は「ブラックホーク・ダウン」のアーサー・マックス。出演は「アンナと王様」のジョディ・フォスター、「ゴースト・ドッグ」のフォレスト・ウィテカー、「ニュートン・ボーイズ」のドワイト・ヨーカム、「レクイエム・フォー・ドリーム」のジャレッド・レトほか。(KINENOTE)
あらすじ:ニューヨーク。夫と離婚したメグ(ジョディ・フォスター)は、11歳の娘サラ(クリステン・スチュワート)を連れ、ある富豪が遺した豪邸に入居。その夜、遺族の一人であるジュニア(ジャレッド・レト)、正体不明のラウール(ドワイト・ヨーカム)、屋敷に設置された緊急避難用の鋼鉄製の密室パニック・ルームの設計者バーナム(フォレスト・ウィテカー)という3人の男が邸内に侵入してきた。パニック・ルームに隠されたと目される遺産を盗みにきたのだ。メグとサラはパニック・ルームに逃げ込むが、男たちは邸内を破壊しはじめ、パニック・ルームへと魔の手を伸ばしてくる。そんな中、糖尿病を患っているサラが、発作を起こしてしまう。一方、3人組は仲間割れを起こし、ラウールがジュニアを射殺。メグは電話線を自らつなぎ、別れた夫スティーヴン(パトリック・ボーショー)に連絡するが、彼は1人でのこのこやってきて男たちに捕らわれてしまう。メグはサラにインシュリンの注射をしようとパニック・ルームの外に出るが、それが災いして、ラウールとバーナムにパニック・ルームに入られてしまう。サラへの注射はバーナムがしてくれたが、そのサラを人質に2人は脱出しようとする。やがてラウールの余りの残虐ぶりを見かねたバーナムは、彼を射殺。そして邸内に警察が乗り込んできて、バーナムは逮捕されるのだった。(KINENOTE)
監督:デイヴィッド・フィンチャー
出演:ジョディ・フォスター/フォレスト・ウィテカー/ドワイト・ヨーカム/ジャレッド・レト
ネタバレ感想
ネットフリックスで見つけて鑑賞。『セブン』『ファイトクラブ』などのデヴィッドフィンチャー監督作品。前に一度観たことあるんだけどほとんど内容を覚えてなかったので再鑑賞したわけだが、初見時に印象に残ってなかったのは、単に面白くなかったからだということがわかった(笑)。
ジョディフォスター扮するメグと糖尿病を抱える娘が、離婚した旦那に家を買ってもらって引っ越してくる。で、そこがかなりの大豪邸で、パニックルームという緊急避難用の部屋があるのだ。2人で住むには大豪邸すぎて、こんなん借りる必要はないだろと突っ込みたいところだが、物語のすべては、この家の中で繰り広げられるのだ。
で、二人は知らないんだけど、このパニックルームの中に、ものすごい金額の金が残されていて、それを知るジュニア(ジャレッド・レト)とバーナム(フォレストウィテカー)が金を奪いにやってくる。ジュニアはかなりのボンクラで無計画な奴なので、バーナムに断りなくさらにメンバーを追加。
追加メンバーとしてラウール(ドワイト・ヨーカム)という謎の男もやってくる。で、こいつは何のためにこの犯罪に参加させる必要があったのかよくわからんが、ともかくバカなジュニアの招きでやってきた危ない奴。拳銃持ってるし、暴力をふるうことにためらないがない奴なので、いろいろのトラブルを巻き起こすことになる。
ちなみに、引用のあらすじを読んで初めて知ったのだが、ジュニアがなんでこの家に金が残っているのを知ったかというと、前の住人である富豪一家の遺族だったらしい。マジか。ちゃんと見てたのにそういうセリフあったっけ? で、バーナムはパニックルームを施工する仕事をしたことがあるらしく、ジュニアの誘いに乗って、金を奪いにやってきた。であるからやっぱり、情報提供者かつ遺族であるジュニアとバーナムがいればいいわけで、そもそも無人だと思って侵入してきた家に、なぜ暴力人間のラウールを連れてきたのか、まったく意味がわからない。
ともかく、そんなトリオがパニックルームに逃げ込んだメグ親子を何とか部屋から出したろうと思うんだけど、ぜんぜんうまくいかない。んで、いろいろあってジュニアはラウールに射殺されるし、ラウールはバーナムに射殺されるし、まぁともかくシッチャカメッチャカなバイオレンスが繰り広げられるわけだが、ともかくジュニアはギャアギャァうるせえだけだし、ラウールもただの暴力人間だし、バーナムはそれなりの良識あるやつなんだけど、ある意味、その性格のせいでお縄を頂戴することになるわけで、単なるボンクラ人間にしか見えない。
親子のほうの目線で見ていればそれなりにハラハラするシーンはあるものの、やっぱり全体的にみると、何とも物足りない感じの残念作品であった。
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