ブレイクアウト
ボンクラ強盗団が、宝石ディーラーのニコラスケイジの豪邸に押し入る話。どいつもこいつもポンコツ野郎ばかりでイライラしてくる(笑)。ネタバレあり。
―2012年公開 米 91分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:「リービング・ラスベガス」のニコラス・ケイジと「めぐりあう時間たち」のニコール・キッドマン、2人のアカデミー賞俳優共演で贈るサスペンス・アクション。強盗に押し入られた富豪宅で、隠されたダイヤモンドを巡って、裏切りと嘘の駆け引きが繰り広げられる。監督は「オペラ座の怪人」のジョエル・シュマッカー。(KINENOTE)
あらすじ:緑生い茂る森に囲まれた豪邸。ダイヤモンド・ディーラーとして成功を収めているカイル・ミラー(ニコラス・ケイジ)は、美人の妻サラ(ニコール・キッドマン)、反抗期を迎えた10代の娘エイヴリー(リアナ・リベラト)と3人で、何不自由ない生活を送っていた。今日も帰宅すると、“友達とパーティへ行く”と言うエイヴリーと、反対するサラがリビングで言い争っている。大事な商談を控えたカイルは書斎へ退散し、いつものように防犯システムを夜間モードへと切り替える。屋外の照明が庭を照らし、赤外線装置と防犯カメラが作動する。仲直りのために、サラは夕食をトレイに乗せてエイヴリーの部屋へ向かうが、部屋の中からは返事がない。やがて、チャイムが鳴り、カイルが防犯モニターを覗くと、そこには2人の警官が。“強盗が多発しているので巡回に来た。家族を全員リビングに集めるように。”との言葉に、警官を招き入れるカイル。ところが、ドアを開けた途端、武装した覆面の4人組が押し入ってくる。捕えられ、リーダーのエライアス(ベン・メンデルソーン)から銃を突きつけられるカイル。カイル宅に大金とダイヤモンドが隠されていると確信した彼らは、計画的に襲撃してきたのだ。サラもエライアスの仲間であるジョーナ(カム・ジガンデイ)、ペタル(ジョルダーナ・スパイロ)、タイ(ダッシュ・ミホク)に捕えられるが、エイヴリーは襲撃前に家を抜け出していた。妻子の命と引き換えに金庫を開けるよう、カイルに告げるエライアス。しかし、カイルはそれを拒否。金庫を開ければ、用済みになった自分たちは殺されてしまう。さらに、カイルにはどうしても金庫の中身を渡せない事情があった。極限状態の中、カイルは家族の命を守るため、ビジネスで磨いた交渉テクニックを駆使して、強盗団に心理戦を仕掛けてゆく。その一方で、サラもカイルに打ち明けられない秘密を抱えていた……。(KINENOTE)
監督:ジョエル・シュマカー
出演:ニコラス・ケイジ/ニコール・キッドマン
ネタバレ感想
これはなかなか微妙な作品であった。ともかく登場人物がボンクラばっか。中盤あたりまでは強盗団の手際の悪さにイライラするし、頑なに金庫をあけようとしないニコラスケイジにもイライラするし、ニコールキッドマンはわめいているだけにしか見えない糞展開が続く。
で、中盤以降はそれぞれの人物が抱える秘密だのが明かされるように。そこに至れば、確かにラストの丸く収まる内容にも納得がいくんだけども、やっぱりどいつもこいつもボンクラなボンクラ映画だったなぁという印象。
強盗団の兄貴はそんなに悪いやつでもないんだなと思うし、弟に振り回され続けて、挙句の果てには裏切られていることを知り、しかもその本人に殺されてまうから気の毒ではあるものの、あんな行き当たりばったりにしか見えない計画で強盗しようなんて、頭悪すぎ。
そもそも、弟が精神病なの知ってるんだから、彼の情報信じちゃダメだろ。ニコラスケイジへの脅しもぜんぜん脅しになってなくて、むしろニコラスケイジの説得のほうに利があるように感じちゃって、迷いだしちゃうとか、マジにボンクラすぎるポンコツ人間。
ということで、強盗を働くにはそれなりの知性が必要で、用意周到さや用心深さがないと成功しませんーーという教訓映画として観れば、それなりに学ぶべきところはあるかも…あるわけねぇか(笑)。
ニコールキッドマンは相変わらず美人。そのくらいしかおススメポイントはないかな。
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