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映画 ナイトウォッチ ネタバレ感想 死体置き場のユアンマクレガー

ナイトウォッチ
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ナイトウォッチ(1998)

死体置き場の警備員のバイトを始めた青年が、死体愛好家の策略に嵌められて犯人扱いされそうになるスリラー。キャストがなかなかに豪華な普通作品。ネタバレあり。

―1998年公開 米 102分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:屍体置場の夜警のアルバイトに就いた青年と屍体に群がる異常者たちを描いたスリラー。94年のデンマーク映画「モルグ」(日本公開は96年)のリメイクで、監督・原案は同作のオーレ・ボールダネルがそのまま起用された。脚本はボールダネルと「アウト・オブ・サイト」の監督でもあるスティーヴン・ソダーバーグ。製作はマイケル・オーベル。製作総指揮は「鳩の翼」のボブとハーヴェイのワインスタイン兄弟。撮影はダン・ラウストセン。音楽はヨアヒム・ホルベック。美術は「エド・ウッド」のリチャードフーヴァー。編集は「シャッキー・ブラウン」のサリー・メンケ。タイトル・クレジット作成は「セブン」「ミミック」のカイル・クーパー。出演は「ブラス!」のユアン・マグレガー。「Uターン」のニック・ノルティ、「インフィニティ無限の愛」のパトリシア・アークェット、「ミミック」のジョシュ・ブローリンほか。(KINENOTE)

あらすじ:L.A.。娼婦が皮をはがれ眼をえぐられて惨殺される猟奇連続殺人事件が続発。大学院生マーティン(ユアン・マグレガー)は恋人キャサリン(パトリシア・アークェット)の反対を押し切って屍体置場の夜警のアルバイトを始め、例の事件を追うクレイ警部(ニック・ノルティ)と顔なじみになる。気味悪い以外は楽な仕事だったはずが、クレイが運んできた屍体が消失するという怪事件が発生。続いて巡回中に屍体の美女が屍姦されているのを発見したマーティンに、例の猟奇殺人者の影がつきまとう。事件の第一容疑者に仕立てられたマーティンは真相を追ううちに、事件の意外な真犯人を知るのだった。(KINENOTE)

監督:オーレ・ボールネダル
出演:ユアン・マクレガー/ニック・ノルティ/ジョシュ・ブローリン/パトリシア・アークエット/ジョン・C・ライリー

ネタバレ感想

レンタル配信で鑑賞。監督のオーレボールネダル氏の『モルグ』という作品を同監督がリメイクしたハリウッド作品らしい。わざわざリメイクを同じ監督が撮ることになるなんて、けっこうヒットが期待されたんじゃないかと思うんだけど、俺は今作の存在を全然知らなかった。

警備員役で主人公のマーティンがユアンマクレガー、その恋人にパトリシアアークエット、マーティンの友人にジョシュブローリン、殺人犯を追う警部がニックノルティ、その部下がジョンCライリーとキャストがなかなかに豪華。あたりまえだがみんな若いね。

ただ、作品の内容自体は普通。ジョシュブローリンがかなり胡散臭いというか、面倒くさい友人役で登場してきて、こいつの言動がかなり退廃的。ラストのマーティンとのやりとりで前向きに人生を生きることを決めたようだが、この野郎がいろいろと展開をかき回してくれるし、犯人と思わせるような感じもある。

もう一人、クレイ警部もマーティンの味方っぽい接し方をしてくるんだけども、どう考えても犯人と思わせるようなセリフがわんさか出てくるので、ジョシュブローリンかこいつがどうあったって犯人だろうなとあたりがついちゃう。

で、実際はクレイ警部が犯人なわけだが、では、彼が最後の標的に決めていた娼婦は偶然にジョシュブローリンがマーティンをからかうために呼び出したということになるし、その娼婦が知り合ったマーティンが偶然死体置き場の警備員だったということになるのであり、そんな偶然が立て続けに起こったことで、マーティンは容疑をかけられるようになるわけだ。

クレイにとっては罪をなすりつける相手が死体置き場の警備員である必要はないものの、物語的には死体置き場が舞台になったほうが面白味はますわけで、その辺の相互のつながり方に強引さを感じなくもない。

マーティンは仲間たちの前では強がっているが、仕事中はいろいろなことにビビりまくってて、主人公の割には大して活躍もしておらず、ただストーリー展開の中で流されるだけの役どころみたいな感じ。主に事件を活躍に道井びいてくれるのはジョシュブローリンと恋人のキャサリンだからね。

というわけで、そういう情けない役どころをユアンマクレガーがけっこううまいこと演じてはいるものの、別に面白くはない内容だった。犯人だと判明した後のニックノルティのサイコぽい表情はなかなかに恐ろしくてよかったけどね。粗野でゴリラみたいな役柄の印象が強いひとなので、こういう狂気のある役を観られたのは新鮮ではあったな。

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