バッド・トレジャー
元特殊部隊員で仮釈放中のD。弟の死んだので葬式に行ったら、謎の武装集団に襲われる羽目に。キャストがそこそこ豪華でいろいろな要素の詰め込まれた、面白くもつまらなくもない普通作品。
―2022年公開 米 99分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:「キャッシュトラック」のスコット・イーストウッドと「博士と狂人」のメル・ギブソン共演のアクション・アドベンチャー。一度ブチ切れたら止まらない元特殊部隊員のDと医師免許剥奪寸前の精神科医オルターウッドの凸凹バディが、旧日本軍の財宝の謎に挑む。監督は、「ソウ5」のデヴィッド・ハックル。カナダスクリーン賞アクション監督部門ノミネート。『カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2022』にて上映。(KINENOTE)
あらすじ:ブチ切れたら止まらない元特殊部隊員のD(スコット・イーストウッド)と、医師免許剥奪ギリギリの精神科医オルターウッド(メル・ギブソン)がバディを組み、旧日本軍の財宝の謎に挑む。(KINENOTE)
監督:デヴィッド・ハックル
出演:スコット・イーストウッド/メル・ギブソン/ケヴィン・デュランド/ファムケ・ヤンセン/タイリース・ギブソン
ネタバレ感想
アマゾンプライムで見つけて鑑賞。実に普通な普通作品だったなぁという印象の作品。スコットイーストウッド、ファムケヤンセン、タイリースギブソン、そしてメルギブソンと、現状では一線級とは言えない人たちかもだけど、キャストとしてはなかなか豪華。
メルギブの役どころはユーモアのある精神科医。彼がどんな活躍してるのかを期待してみた俺としては、彼の活躍度もちょっと物足りない感があった。しかし、最近の彼は小粒な作品に出まくってる感があって、ちょっと前のニコラスケイジみたいになっちゃってないかね(笑)。
話の内容としてはいろいろな要素があって、主人公のDは元特殊部隊員で、現在は反社会性パーソナリティー障害を抱えていて、保護観察中の身。更生のため精神科医であるメルギブの世話になっている。そして、そういう障害のせいか、母親から嫌われている。
しかし、弟には慕われてて、彼は学者で何かの研究をしている。その研究内容は旧日本軍の埋蔵金についてらしい。で、それを狙う謎の傭兵軍団がいて、さらには保護観察の身でありながら殺人未遂の容疑でDはFBIに追われる身になっているーーなどなど、物語展開に興を添えるための要素がてんこ盛りなんである。
そして、それらの要素をそれなりにきちんと消化して劇終を迎えるあたりはなかなかにうまくできた作品であったなぁと思う。
思うんだけど、けっきょくDは、薬物治療で自制心を持っていられたのに身を守るためとは言え殺人を犯してしまっているし、戦闘シーンでは非常に生き生きとした表情をしているのを観るに、こいつ全然治ってないじゃんーーと思っちゃって、なんだかキャラが支離滅裂。
不仲の母親を敵から守るために頑張るわけだが、ラストバトルでは宙づり状態の母をそっちのけでボスとのバトルに夢中になっちゃっているのはいかがなものか。まともな主人公だと、まずは母を助ける努力をしつつボスの攻撃をかわす努力をしそうなもんだが(笑)。
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