MARIA/マリア
フィリピン製の女殺し屋リベンジムービー。この手のいろいろな作品の要素をごった煮にした感じのあるアクション作品。尺が短いので暇つぶしにはなるかな。ネタバレあり。
―2019年製作 89分 比―
あらすじ・スタッフとキャスト
あらすじ:女は殺し屋の過去を捨て、普通の生活を手に入れたはずだった。だが、力と血に飢えたギャングが愛する家族に魔の手を伸ばす時、彼女は殺しの本能を呼び起こす。 (NETFLIX)
監督:ぺドリング・ロペス
主演:クリスティーン・レイエス
ネタバレ感想
他作品の要素が詰め込まれてる
この作品を鑑賞していて思ったのは、『ジョン・ウィック』シリーズと『ニキータ』的な要素が入っているなぁということ。たぶん他にもこの手の類似作品の要素が入っているだろう。つまり、目新しさは特にない。
ないけども、短い尺の中でそれなりに見せ所はあるので、最後まで楽しめるといえば楽しめる。
ケイレブ(笑)
笑えるのは、女殺し屋のリリー(マリア)の元恋人だった男、ケイレブ。こいつ、組織の幹部のくせに超無能。同じ立ち位置のヴィクター(確かそんな名前)という男といつも対立しているらしいけど、どう考えてもケイレブのほうが実力が足りない。
この人は失敗ばっかり。最終的にはヴィクターに煽られて泣きそうになってるし、しかも、何回も部下を貸してもらったりしてるし、ともかくヘタレで弱い(そう見える)。悪者として唯一活躍したのはマリアの旦那と子どもを殺しただけという情けなさ。こいつが復讐相手ってところが、ちょっと物足りないかな。
俺は組織のボスやヴィクターと戦うとこまでが描かれるかと思っていたんだけど、そうはならない。ケイレブを殺されてボスが怒り、ヴィクターにあだ討ちを命じて物語が終わる。
続編出すつもりなのか?
もしかして続編を意識しているのかもしれないけど、続編出すんだったら尺を二時間にして、最後のボス戦まで描くべきだったのではないかと。もし続編があるとしても、この作品の中に、物語的に詰め込める要素はもうないと思うので。
というか、ボスはケイレブじゃなくて、最初からやっぱり、ヴィクターにリリーの始末を命じておくべきだったのだ。でも、なぜかヘタレのケイレブにそういう仕事を任せる。そして、ケイレブが死んだら怒っている――ということは、ケイレブはボスの息子なのかも。じゃないと話的におかしい。でも、そういう説明はなかったよね、確か。あったとしたら、俺がよく見てなかっただけなんだが。
この作品はネットフリックスで鑑賞できます。
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