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映画 シーユーイエスタデイ ネタバレ感想 ネットフリックス

シーユーイエスタデイ
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シー・ユー・イエスタデイ

タイムリープに黒人差別や黒人居住区で起こる問題をからめたSF社会派作品――というほどにはどちらも中途半端な感じで大して面白くない時間移動もの。ネタバレあり。

ー2019年製作 米 86分―

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あらすじ・スタッフとキャスト

あらすじ:タイムマシーンで時間をさかのぼり、警官に射殺された兄の命を救おうと奮闘する2人の天才ティーンエイジャー。だが、過去に戻る度、別の悲劇に見舞われて…。 (NETFLIX)

監督:ステフォン・ブリストル
製作:スパイク・リー
出演:エデン・ダンカン=スミス

ネタバレ感想

スパイク・リーが絡んでいる

冒頭に書いたとおり、時間移動系の作品に社会派な内容が盛り込まれたというか、物語の舞台を黒人のスラム地域みたいな場所にしたところに、この作品の奇抜さがある。それが物語的に面白ければ最高なんだけど、ぜんぜん面白くない。むしろ、それぞれの内容をきちんと別々の作品で描き分ければいいではないかと思わずにいられない。

この作品、製作にスパイク・リーが絡んでいるようだ。彼が絡んだからこそ、黒人問題がクローズアップされるのはわかる。わかるけども、だったら彼の監督作品を観れば十分なわけだし、あえてこうしたSF作品の中で、スパイク・リー的なテーマを表現することに、どういう意図があったのか。その辺がさっぱりわからぬ。

黒人がタイムマシンを持つと、自分の仲間の幸せのために何度でも過去をやり直すだろう――とでも言いたいのだろうか。よくわからん。

タイムリープものとしては普通か

まぁ黒人問題云々のほうは、おいておくとして、時間移動系の要素はどうなんかっていうと、この作品の世界は並行世界的なものは存在しないようだ。一本の時間軸を行ったり来たりして、主人公のCJは筋書きを変えようとジタバタする。

時間軸が一本しかないし、戻る日時は毎回同じなので、一回目に移動したCJは、2回目に移動したときにも、もちろんいる。この時点で同じ時空間にCJは3人いることになる。で、実際にそういうようなシチュエーションがあって、それにより被害を被る登場人物なども出てくる。よくよく考えるとおかしな点がいっぱいあるんだけども、それはこの作品のみならず、時間移動系作品にはつきものなので、仕方ない。

主人公に共感できないのがダメ

俺がこの作品でもっともダメだなぁと思ったのは、主人公のCJに魅力がないところだ。容姿云々ではなく性格が――である。この娘が自分勝手だし独善的に見えちゃって、あまり応援したくならない。数々のトラブルを経て成長していくのかと思いきや、特にそういうことにもならない。

時間移動するたびに何らかの失敗があって、戻ってきて後悔して、間違いを防ぐための行動だけを決めて、また時間移動しては、別の失敗をしてまう――てな繰り返しをするだけで、何も変わらないのだ。ラスト、けっきょくは相棒を残して時間移動してしまって劇終とか、何がしたかったんかよくわからない作品であった。

この作品はネットフリックスで鑑賞できます。

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