ハウンター
16歳の誕生日の前日を繰り返している少女が、なぜそんな状況になってしまったのかを知るためにジタバタするスリラー作品。ネタバレあり。
―2014年公開 加=仏 97分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:「CUBE」、「スプライス」のヴィンチェンゾ・ナタリ監督によるスリラー。来る日も来る日も、自分が寸分違わぬ毎日を過ごしていることに気付いた少女が、思いがけない真実に行き当たる。出演は、10歳の時に「リトル・ミス・サンシャイン」でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされたアビゲイル・ブレスリン。(KINENOTE)
あらすじ:15歳の少女リサ(アビゲイル・ブレスリン)はある朝、奇妙なことに気付く。朝から昨日と同じ事の繰り返しなのだ。トランシーバーから響く弟のモーニングコール。母の作る朝食のメニューに調子の悪い洗濯機。そしてガレージで車を修理する父。何から何まで昨日とそっくり同じなのだ。翌朝、目を覚ました彼女は、再び気付く。また昨日と同じ事が繰り返されているのだ。やがて彼女は気付く。自分がもう長いこと1985年のその日を、来る日も来る日も繰り返し過ごしていることに……。家の外に出ようにも、出ることさえ叶わない。一体何が起きているのか?この家が呪われているのではないかと調べ始めた彼女は、幽霊のように触れることのできない少女オリヴィアに遭遇し、ある驚愕の真実に辿り着く。しかしそれは、少女にとって、孤独な戦いのほんの始まりに過ぎなかった……。(KINENTE)
監督:ヴィンチェンゾ・ナタリ
出演:アビゲイル・ブレスリン/スティーヴン・マクハティ/ミシェル・ノルデン/ピーター・アウターブリッジ
ネタバレ感想
タイムループものと思わせたスリラー作品。序盤から中盤くらいは主人公の女の子が日々を繰り返していて、両親にそのことをわかってもらえずに苛立つ日々を過ごしているシーンが続く。その中で謎の人物が家の中を徘徊していたり、地下室に謎の扉を見つけたり、伏線と思われるようなシーンがいろいろ出てきて先への興味をひこうとしているのはわかるんだけど、けっこう退屈である。
主人公はけっこう早めに自分は死人だということを悟るので、そういうオチで驚かせるタイプの作品でもない。主人公は死んでいるんだけども、なぜか自分が死んだ後にその家に住み始めた自分と同じくらいの年の少女の存在を知り、その娘の体に憑依することで殺人鬼と対決していくことになる。
という設定はなかなか凄いんだけども、死後の世界だから何でもありな展開になっていて、なんだかよくわからんうちに主人公やその両親は事態を悟っていって劇終を迎える。鑑賞していた俺は置いてけぼりくらったような印象を持ってしまったのだが、それは俺の理解力の薄さのせいだろうか。
ちなみに、主人公が憑依する現代の女の子役の女優さんのほうが可愛かったので、主役が逆だったらよかったのになぁと思った。ごめんだけど。
ヴィンチェンゾ・ナタリ監督は、やっぱり『CUBE』が一番面白いなぁ。このブログでもいずれ紹介できればと思う。
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