ハイフォン ママは元ギャング
ヴェトナム産の格闘アクション。ネットフリックス配信作。都会のホーチミンと田舎町の風情を感じながらアクションも楽しめる。暇つぶしにはちょうどいい尺なので鑑賞しやすい作品です。
―2019年制作 越 97分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:「ハイ・フォン」は、レ・バン・キエット(Le Van Kiet)監督が手掛けた作品。メコンデルタ地方に暮らす取り立て屋のハイ・フオン(Hai Phuong)は、1人娘のマイ(Mai)娘を見知らぬ男らにさらわれてしまう。娘を追ってホーチミン市にたどり着いたハイ・フオンだが、誘拐犯らが国際的な人身売買ルートの手先だったことを知り、娘を救うために強敵に立ち向かうというストーリーで、アクションシーンが満載だ。(ベトナム総合情報サイトVIETJO)
あらすじ:村で人身売買集団に娘を誘拐されたハイ・フォンが、かつて荒んだ生活を送っていたサイゴンへと舞い戻る。娘を襲った奴らを倒すまで戦い続けると心に誓って。(Netflix)
監督:レ・バン・キエット
主演:ゴ・タイン・バン
ネタバレ感想
適当なあらすじ
格闘家の父に鍛えられて育った女性、ハイ・フォン。彼女は10年ほどまえ、ホーチミンで働いていた。仕事はナイトクラブの用心棒。ついでにホステスっぽいこともしてるように見えなくもない。しかし、どういう経緯でか子どもを授かり、それをきっかけに彼女は夜の街での仕事を辞めて、郊外の田舎町に引っ越した。子育てに専念したかったからだ。
…10年ほど時が過ぎた。
彼女は格闘術以外にとりえがないのか、引っ越し先では、金の取り立て屋をしている。持ち前の格闘術で相手を脅し、金を回収して元締めみたいなオバさんに金を納めているのだ。金を借りて返せないのが悪いとはいえ、一般庶民を脅してるわけだから、嫌われたり恨まれたりしているハイフォン。噂が広まっているようで、娘のマイは小学校で虐められている。
マイは御飯をつくるのが上手だし、しっかりしている娘だが、学校にはいきたくない。勉強をしないで魚の養殖場をつくって家計を支えたいと母に懇願するほど、学校には行きたくないらしい。しかし、ハイフォンは娘に自分のようになってほしくないので、マイの願いを突っぱねる。
ふてくされるマイ。さらに、翌日くらいに、マイが町の市場で泥棒扱いされてるのに潔白を証明できないうえに、マイのことを信用できなかったことで、彼女との関係は最悪なものに。
マイはイジケて川沿いでプンスカふてくされていた。そこへ謎の男たちがやってきて、彼女をさらう。マイを探していたハイフォンは、彼女の悲鳴を聞きつけ、男たちを追う。果たしてハイフォンは娘を救うことができるのか――というのが適当なあらすじ。
ホーチミンや田舎町の風情が観られる格闘アクション
最後まであらすじ書くのが面倒なので、途中で放棄(笑)。ともかく、上述のあらすじ以降は、いくつかのアクションパートを入れながらスピーディに物語が展開していく。その中で、冒頭に書いたように、田舎町やホーチミンの街のいろいろな表情が観られるのと、格闘シーンが楽しめるので、なかなか好感度の高い内容に仕上がっている作品だった。
ハイフォンもすごいが、ボスのインパクトが(笑)
最近のネットフリックスは女性の殺し屋だの格闘家だの刑事だのが活躍する東南アジアの作品をいくつか配信してて、その中の一本として観た中でも、ハイフォン役の人の格闘術はなかなか優れているように見えた。
だが、この映画の登場人物として、よりインパクトがあるのは、ハイフォンの娘をさらった臓器売買をしてる組織の女性ボスだろう。顔はだいぶオバさんだが、この人がかなり強い。ハイフォンも格闘術の心得がありそうな男たち複数人に囲まれてもやっつけられる腕前の持ち主なのに、このオバさんとの初戦では一方的にボコられて負けていた。
こいつに勝つには、仲間が必要だろうなと思っていたら、組織を追い詰めるために刑事が協力してくれるようになるし、ハイフォンの兄貴も登場するので、これは俺の予想通りの展開のラストバトルが観られるかなとほくそ笑んでいたら、普通にハイフォンが一人でボスをぶっ倒していて、そこには拍子抜けしたが、まぁ全体を鑑賞した印象としては、暇つぶしに楽しむにはいい映画だったと思うのである。
ただ、ハイフォンが兄貴に会いに行くくだりは必要だったとは思えないんだが、彼女はどうして兄貴の家に行ったんだ?
この作品はネットフリックスで鑑賞できます。
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