リトル・モンスターズ
ダメ人間のミュージシャンの男が、甥っ子が通う学校の先生に一目惚れして、いいとこ見せようと遠足に同行したら、ゾンビ騒ぎに巻き込まれてジタバタする話。ネタバレあり。
―2020年公開 英=濠=米 93分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:「それでも夜は明ける」「アス」のルピタ・ニョンゴ主演によるホラー・コメディ。落ち目のミュージシャンのデヴィッドは、甥っ子が通う学校の先生キャロラインに一目惚れ。無理やり同行した遠足で仲を深めようとするが、突如ゾンビが現れ、彼の計画は崩れていく。共演は「美女と野獣(2017)」のジョシュ・ギャッド、「エイリアン コヴェナント」のアレクサンダー・イングランド。監督・脚本は、俳優としての顔も持つオーストラリアの俊英、エイブ・フォーサイス。特集企画『未体験ゾーンの映画たち2020』にて上映。(KINENOTE)
あらすじ:落ち目のミュージシャンのデヴィッド(アレクサンダー・イングランド)は、恋人に浮気され、傷心を癒そうと姉の家に転がりこんでいた。そんなある日、甥っ子が通う学校の先生、キャロライン(ルピタ・ニョンゴ)に一目惚れしてしまったデヴィッド。運命を感じた彼は、自ら志願して甥っ子の遠足に同行することに。その動物園には、子供たちに大人気のテレビ番組司会者テディ・マクギル(ジョシュ・ギャッド)が……。だが、そこに突如ゾンビが出現。キャロラインとの仲を深めようとしていたデヴィッドの計画は無残にも砕け散る……。(KINENOTE)
監督・脚本:エイブ・フォーサイス
出演:ルピタ・ニョンゴ/アレクサンダー・イングランド/ジョシュ・ギャッド
ネタバレ感想
アマゾンプライムで見つけて鑑賞。コメディテイストのゾンビものなので、結末はハッピーエンド。ゾンビも足がおそく、逃げようと思えば子どもでも逃げ切れそうな感じなので、なんで軍隊の施設があんなボロボロになっちまうのか、ちょっと無理がある感じ。そこも含めてコメディということか。
主人公が音楽くらいしかできることのないダメ人間。しかもその音楽でも大成できず、姉の家に寄生して暮らしている。何で自分の家がないかというと、長く付き合ってた彼女と同棲してたのに、彼女とは毎日喧嘩ばっかで、挙句には浮気されちゃってて家出したのである。
このダメ人間が本当にダメ人間で、彼がゾンビ騒ぎとヒロインに恋をしたことで、男として成長した姿が描かれる。んで、最後はヒロインと恋仲になってハッピーエンドするわけだが、こいつのダメさ加減が延々と描写される序盤からの20分くらいが非常に退屈。
その後、遠足に行った先で始まるゾンビ騒ぎではコメディ色の強いドタバタ劇が繰り広げられるが、ここも可もなく不可もなくという感じ。主人公はそのジタバタの渦中で、子どもに助けられたりなんやりで、その中で自発的に動ける人間になっていく。まぁでも、そんな簡単に人間って変われるもんかいね。
子どもたちも主人公の甥っ子はそれなりに活躍するものの、それ以外は単に大人に守られる立場であるだけで、そんなに目立ったシーンはない。
子どもを扱ったゾンビ映画といえば、『ゾンビスクール』ってのがあって、あちらは内容がイマイチなんだけども、そこに込められたメッセージ性などはなかなか示唆的で個人的にはあっちのほうが好き。
一方の本作は、終始ほのぼのとした感じで物語が続くので、さしてハラハラドキドキもしないんだけども、娯楽的に気楽に見るにはこちらのほうが楽しめはすると思う。が、これ以上にさして特筆したいことはない。
ゾンビコメディならほかにも面白いのいっぱいあるからね。興味がある人は、下記参照ください。
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