インビジブル・スパイ
子どもを拉致して教育し、世界各国の警察に潜入させている犯罪組織を追って香港の刑事がジタバタする話。大味でド派手なところが、まさに最近の香港アクションって感じ。ネタバレあり。
―2021年公開 香=中 98分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:潜入捜査を描く香港のTVドラマ『使徒行者』のスピンオフシリーズ第2弾。警部チェンと警視イップは、世界中の警察にスパイを送り込むテロ組織を追うジャーナリストを保護。捜査に乗り出したところ、警視ジェンが潜入捜査官だったチェンを疑い捜査権を奪う。『使徒行者』スピンオフシリーズ第1弾である「ダブル・サスペクト 疑惑の潜入捜査官」から続きジャズ・ブーン監督のもと、ルイス・クー、ニック・チョン、フランシス・ンらが集う。「インファナル・アフェア」シリーズを手がけたアンドリュー・ラウ監督がプロデューサーを、「ゴールデン・ジョブ」のチン・ガーロウがアクション監督を務めた。特集『未体験ゾーンの映画たち2021』にて上映。(KINENOTE)
あらすじ:香港警察刑事情報科の警部チェンと警視イップは、何者かに命を狙われている女性ジャーナリスト、イウの身柄を保護。彼女は、子供たちを拉致してスパイ教育し、世界中の警察に潜入させている国際テロ組織について取材していた。二人が捜査に乗り出そうとすると、保安部の警視ジェンに突如捜査権を奪われてしまう。ジェンは、かつて潜入捜査官だったチェンのことを疑っており……。(KINENOTE)
監督:ジャズ・ブーン
出演:ルイス・クー/ニック・チョン/フランシス・ン/ホァン・チーチョン/ジャン・ペイヤオ/ジャッキー・チョイ/チャン・イーチー/チン・ガーロウ
ネタバレ感想
アマゾンプライムで見つけて鑑賞。どうも香港のテレビドラマのスピンオフ作品らしい。しかも、第2弾ということで、スピンオフの1弾目はこのブログでも以前紹介した、『ダブルサスペクト疑惑の潜入捜査官』らしい。
しかし、そもそもテレビドラマのほうを知らないので、どういうスピンオフなのかさっぱりわからん。1段目と今作のつながりもまったくないっぽいし。
ていうか、そういう前知識もなく作品単体として鑑賞しても何の問題もない内容。ルイスクーとニックチョンが主演の作品なんて見飽きるほどたくさんあって、どれも内容を覚えてないので、間違えて同じ作品を2度鑑賞してたなんてこともある。まぁでもその辺も香港映画ではよくあることと言えなくもない(俺だけかもしれないが)。
本作は、俺の好きなフランシス・ンも加わっているので、彼を目当てで観た。そしたら、途中で死んじまうし、さほど活躍した感もなく退場してしまって残念。というか、あの上司の存在って必要だったんだろうかと思うくらいにフランシスンの立場が…。なんだかもったいないと思うのは、俺が彼を目当てにしてたからだろう。
ニックチョンもけっこう好きな俳優だが、今作の役どころもなんだかどっかで観たような既視感を覚える。ついでにもう一人の主役のルイス・クーは、それこそこういう香港アクション作品には死ぬほど出てきて、他に役者いないのかと思うくらいに同じような話がたくさんある。
ということで、要するにさっきから言っているように、過去の他の作品と似たような話だなぁと思って鑑賞してて、その印象が覆されることなく劇終を迎えた。
とは言え、そこが最近の香港アクションと言えばそうなんだよね。要するに、ド派手な市街地での銃撃戦と、カーアクションが必ず挿入されてて、そこになんだかウェットな感じのする主人公たちの過去の因縁やら何やらが説明されて、それが解消されるように物語が展開してくという感じ。ついでに、ここに男同士の友情話も漏れなく盛り込まれてる本作品。
その中で見所というか、半笑いしながら観ちゃったのは、ラストの牛追い祭りを背景にしたバトルだ。なんか、牛が大活躍するの。人間同士の殺し合いに牛が出しゃばってきて主人公たちは危機を脱するんだけど、何であんな本来のコースでもなさそうなところに都合よく牛が特攻してくるのか(笑)。
コメント