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映画 ハミングバード ネタバレ感想 ハードボイルドなルンペンの物語

ハミングバード
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ハミングバード

特殊部隊から訳ありで脱走した男が、ロンドンの町でルンペンに身を落とす。いろいろあって住処を得た彼は、暗黒街の中国マフィアの下で働き大金を得ながら、ある復讐を試みる。その結末やいかに。ネタバレあり。

―2014年公開 英 100分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:「トランスポーター」シリーズや「アドレナリン」「エクスペンダブルズ」など話題の作品に次々と出演するアクション俳優ジェイソン・ステイサムが、スタントなしで挑んだサスペンス・アクション。過去の罪から逃れるようにロンドンの暗黒街で生きてきた男が、心の拠り所としていた少女を突如奪われ、復讐の鬼となる。監督は、脚本を手がけた「堕天使のパスポート」で第76回アカデミー賞脚本賞にノミネートされ、同じく「イースタン・プロミス」でも高い評価を得たスティーヴン・ナイト。本作が長編映画初監督作品となる。ほか、「レンブラントの夜警」のアガタ・ブゼク、「ワンダーラスト」のヴィッキー・マクルアらが出演。(KINENOTE)

あらすじ:かつて特殊部隊を率いる軍曹だったものの、罪を犯したことから、その罪や家族、社会から逃れ、ロンドンの暗黒街で息をひそめていた。絶望の淵にいる彼だったが、次第にある少女と心を通わせていく。ところがその少女が突然拉致される。彼女を助けるためにジョゼフは他人になりすまし、裏社会で頭角をあらわしていった。そんな中、少女がすでに殺されていることを知り、彼はすべてに決着をつけるため復讐の鬼と化す……(KINENOTE

監督・脚本:スティーヴン・ナイト
出演:ジェイソン・ステイサム

ネタバレ感想

ステイサム作品ってどれも一定の水準を超えている出来のが多いと思うけど、悪く言うと、強すぎる彼が悪人をボコボコにするって話ばかりなので、似たり寄ったりなのも多い。その中では本作は彼の作品にしては暗くてハードボイルドタッチである。

ただ、地味な感じでもあるので、今回の鑑賞で、初見のつもりだったけど修道女の炊き出しのシーンで2度目だったことを思い出した。

前述したように、彼の作品としてはけっこう暗い。脱走兵としてロンドンに身を隠してたら浮浪者にまで落ちぶれてしまった男が、ルンペン狩りをして小銭を稼いでいる輩から逃げるために、ある家に駆け込んだら、その家は無人。

どうやら家主は数か月の間、アメリカに仕事で出張しているらしい。けっこうな金持ちの家みたいだし、運よく家主がつくった新しい銀行口座のカードを手に入れた彼は、そこから金を拝借。いい暮らしを始める。

そんなある日、ルンペン時代に支えあって生きていた少女がルンペン狩りの輩に拉致され、娼婦として働かされているうちに、客に暴力受けて死んでまったことを知る。静かな怒りを見せるステイサム。

修道女の協力を得つつ、娼婦を殺した男に探りを入れることに。そこで、中国マフィアのドライバー兼用心棒として働くことにして、持ち前の暴力技術を駆使して金を稼ぐ日々を過ごす。暗黒街で働くリミットは10月1日。

家主が帰ってくるまでにステイサムは復讐を遂げることができるのかというのが適当なあらすじ。

ツッコミどころとしては、半年以上も勝手に家を使われてたら、家主にバレるんではないかということだ。しかも、口座から金引き落としてるわけだし。最終的にちゃんと返却するだけの金を稼ぎ、さらに妻子に金を残せるくらいに稼いだところはすごいんだけど。

やっぱ一流の能力があるやつって、何かしら金を稼ぐ能力があるんだなって羨ましく思った。まぁそれがギャングの犯罪の片棒担ぎってのはどうかと思うものの(笑)。俺なんてないからなー。人に買われるような能力なんて。

見事復讐も果たし、妻子に金を残せたステイサムだが、あの後は軍に捕まっちまうんだろうし、シエラレオネに行ってしまった修道女と添い遂げることもできなかったわけで、結局は自分の犯した罪を償うことしか、残りの人生ではやることがないんでしょうな。そう考えるとなかなか切ないお話でした。

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