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映画 ヒート(1995) ネタバレ感想 デニーロVSパチーノ 犯罪作品の傑作

ヒート
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ヒート(1995)

―1996年公開 米 170分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:冷徹無比の犯罪組織のボスと鬼刑事の運命的な対決を描いた、骨太のサスペンス・アクション。ハリウッドを代表する2大スター、ロバート・デ・ニーロとアル・パチーノの初共演、12分間に及ぶ大銃撃戦の迫力などが見どころ。監督・脚本は「ラスト・オブ・モヒカン」やTV『マイアミ・バイス』のマイケル・マン。彼のTV時代の代表作『クライム・ストーリー』で、共同クリエイターの名を冠した元シカゴの潜入捜査官チャック・アダムソンと、そのアダムソンが逮捕に血道を上げたといわれる実在の犯罪者ニール・マッコーリーをモデルに脚本を執筆した。製作はマンとアート・リンソン、エグゼクティヴ・プロデューサーは「タイ・カップ」のアーノン・ミルチャンと、ピーター・ジャン・ブルッジ。LA市内にオール・ロケを敢行し、シャープな映像を見せた撮影は、監督とは3作目となる「ネル」のダンテ・スピノッティ、音楽は「バットマン・フォーエヴァー」のエリオット・ゴールデンサル、美術は「ディスクロージャー」のニール・スピサック、編集は、監督とは4作目のドヴ・ホウニグと「カジノ」のパスクァーレ・ブバ、「ブラック・レイン」のトム・ロルフ、ウィリアム・C・ゴールデンバーグの共同、衣裳はデボラル・スコットが担当。主演は「カジノ」のロバート・デ・ニーロと「カリートの道」のアル・パチーノ。共演は「バットマン・フォーエヴァー」のヴァル・キルマー、「エタニティ 永遠の愛」のジョン・ヴォイト、「青いドレスの女」のトム・サイズモア、「バード」のダイアン・ヴェノーラ、「キャスパー」のエイミー・ブレネマン、「スモーク」のアシュレイ・ジャッド、「レオン」のナタリー・ポートマンほか。(KINENOTE)

あらすじ:LA。大胆で緻密な手口で大きなヤマばかりを狙う冷徹なプロの犯罪者、ニール・マッコーリー(ロバート・デ・ニーロ)とその仲間たちは、ハイウェイで多額の有価証券を積んだ装甲輸送車を襲った。新顔のウェイングロー(ケヴィン・ゲイジ)が警備員の一人を射殺してしまい、ニールは仕方なく口封じのためにほかの警備員も手にかけて逃走する。急報を受けた市警強盗・殺人課の切れ者警部、ヴィンセント・ハナ(アル・パチーノ)が陣頭指揮に当たり、部下たちに的確な指示を与える。過去2度の離婚歴を持つ彼は、妻ジャスティン(ダイアン・ヴェノーラ)や連れ子ローレン(ナタリー・ポートマン)との現在の家庭もしっくりいっていない。ニールたちの盗んだ160万ドルもの債券は、悪徳金融業者ヴァン・ザントのものだった。ニールは長年の犯罪ブレーンであるネイト(ジョン・ヴォイト)から、債券は元の持ち主に買い戻させた方が徳だと説明され、その考えに従った。ニールたちはウェイングローを人けのない駐車場で始末しようとするが逃げられた。報酬を得て、それぞれの家庭に戻る犯罪者たち。金庫破りと爆破のプロ、クリス(ヴァル・キルマー)には愛妻シャリーン(アシュレイ・ジャッド)がいるが、夫の裏稼業を知る彼女には見えない不安と不満が鬱積している。生粋の犯罪者チェリト(トム・サイズモア)は幼い娘たちのよき父親。一人、帰るべき安らぎの場所を持たないニールだったが、ある夜、グラフィック・デザイナーのイーディ(エイミー・ブレネマン)と出会い、この無垢な娘との新しい世界が広がっていく。ニールはセザールという犯罪同業者から千二百万ドルの上がりが見込める銀行強盗の襲撃計画を買うことにするが、そのための資金にと考えたザントとの債券取引交渉が、相手の奸計によって失敗する。一方、執拗な追跡調査を進めるヴィンセントはチェリトとクリスの面の割り出しに成功し、二人の家や車に盗聴器が仕掛けられた。ニールたちは銀行襲撃の金を工面するため、貴金属貯蔵倉庫を襲うことにする。現場ではヴィンセントら捜査陣が網を張って待ち受けていたが、その気配を敏感に察知したニールは作業の中断を命じ、速やかに引き揚げる。自分たちが警察にマークされていると知ったニールは、仲間たちに手を引く相談をするが、この稼業でしか生きていけないと知るクリスらに煽られてしまう。そこでニールは逆にヴィンセントらをおびき出し、刑事たちの顔を一人一人確認した。互いに相手がひと筋縄ではいかない敵と認識したニールとヴィンセントは、ついにあるレストランで対峙した。同じ匂いを嗅ぎ取った2人の間に奇妙な共感が流れるが、互いに次に出会う時はどちらかが死ぬ時だと分かっていた。周到な下工作を経て、ニールたちは最後の大仕事、銀行襲撃を実行に移し、半ば成功するかに見えた。しかし、匿名の密告電話で駆けつけた警察隊とニールらの間で市民をも巻き込んだ一大銃撃戦が白昼の路上で展開された。チェリトがヴィンセントの銃弾に倒れ、ニールは重傷を負ったクリスを抱えて辛くも脱出に成功する。裏切ったのは犯行に加わらなかった運転手役のタウナーではと考えたニールは彼の家へ向かうが、タウナーは虫の息で、背後で糸を引いていたのはザントとその懐に飛び込んだウェイングローだとわかる。ニールは自ら手を下してタウナーを楽にしてやると、ザントの屋敷に侵入して彼を血祭りに上げた。その頃、警察に囮捜査を強要されたシャリーンの元に、クリスが罠とも知らずに現れるが、彼女はそっと手振りで逃げるように伝えた。ニールはイーディを連れて高飛びを決意し、ネイトに段取りを依頼する。しかし、途中でウェイングローが空港ホテルに潜伏していることを知った彼は、けじめをつけるためにホテルに向かい、彼を殺した。一方、娘ローレンの自殺未遂というショックに見舞われながらも、ニールの行動をキャッチしたヴィンセントも空港に向かう。空港の敷地内で対決する二人。死闘の末ニールが倒れ、ヴィンセントは死にゆく彼が差し出した手を握りしめた。(KINENOTE)

監督・脚本:マイケル・マン
出演:アル・パチーノ/ロバート・デ・ニーロ/ヴァル・キルマー/ジョン・ヴォイト/トム・サイズモア/ダイアン・ヴェノーラ/エイミー・ブレネマン/アシュレイ・ジャッド/ミケル・T・ウィリアムソン/ウェス・ステューディ/テッド・レヴィン/ケヴィン・ゲイジ/ナタリー・ポートマン/ダニー・トレホ

ネタバレ感想

犯罪(強盗)を生業とする男たちと、それを摘発せんとする刑事たちの戦いを描いた作品の中では、最高峰の面白映画。迫力のある銃撃戦や、犯罪のプロとそれを取り締まる刑事という有能な男同士が仕事で火花を散らすライバル描写も素晴らしい。

さらに、そうした仕事人間の男たちが、異性に対してはどのような姿勢でいて、どのような心情の変化があるのかなどが描かれており、人間ドラマとしても楽しめるため、170分の長尺ながらも無駄を感じない洗練された出来栄えの傑作である。

何度鑑賞したか覚えてないけども、とにかく好きな映画。マイケルマンの監督作の中でも最高峰。これに次いで好きなのは『ザ・クラッカー真夜中のアウトロー』かな。

映画 ザクラッカー真夜中のアウトロー ネタバレ感想 ジェームズカーンが渋い
マイケル・マンの映画監督デビュー作。泥棒家業から足を洗いたいフランクが、組織のボスの命令に従いつつも何とかその手から逃れようとジタバタして、果たしてどうなっちゃうのかという話。ネタバレあり。 ―1981年公開 米 122分―

『真夜中のアウトロー』のネタバレも少ししつつ紹介させてもらうと、今作のデニーロ演じるニールと、『真夜中の~』のジェームズカーン演じる主人公には、同じ監督作ってこともあって、けっこうな共通点がある。

それはまず、犯罪のプロであるということ。そして戦闘力が高いということ。自分の仕事にプライドを持っているということ。そして、犯罪の世界から足を洗いたがっているということーーなどだ。んで、ニールは「自分にやばいことがあれば30秒フラットで高飛びできるようにしておけ」という心情どおりに生きていたんだが、ラストのほうでそれがブレてきちゃって、命を落とすことになる。

対する後者はもっと決断力がある奴で、本当にネタバレになっちゃうのでやめておくけど、スゴイ決断をするのである。はっきり言って、その潔さについてはニールよりも全然上。幸か不幸かというとどっちとも言えない結末ではあるが、筋を通したという意味ではニール以上にハードボイルドな男だ。

『真夜中の~』との比較はこの辺にしておくとして、ニールは、賭け事にだらしないクリス(ヴァルキルマー)の家庭の面倒を見てやったり、チーム内の奴らの親分的存在で、実は30秒フラットで逃げると言っている割にはシガラミが結構多い。

しかも、若い女の子まで好きになっちゃうんだから、ある意味では、孤独に耐えきれない男なんである。アルパチーノ扮するハナ警部とはお互いの能力を認め合って、ある種の共感までしている。これも、自分の能力をわかり合える好敵手を得たというだけでなく、ある意味で存在を認めてもらえる友達というか、理解者を得たということであり、そこには何らかの絆というか親しみみたいのがお互いに生まれているのだ。

最後はその関係が殺し合いになるとしても、ある意味では自分の彼女よりも、ハナ警部のほうが孤独を埋められる存在なのである。結果、彼女は置き去りにして、ハナ警部とは対決をするわけだ。あの対決シーンは、ウェイングロー暗殺に手間取ったせいで、ハナ警部に嗅ぎつけられちゃったことによる、やむを得ない逃亡だったんだが、そもそも、「30秒フラットで高飛び」する気が本当にあるなら、ヴァンザントはともかく、ウェイングロー殺しは蛇足である。

それでもニックがその蛇足に手をつけるのは、プロの犯罪者としてのプライドであり、仲間の仇討であり、そしてハナ警部より上を行きたいという思いがあったからに違いない。ということで、ニックは実は、「30秒フラット」で行方をくらませられない男だったのである。

にしても、彼女であるイーディが置き去りにされた際の呆然とした表情は、その呆然っぷりが真に迫っていて、笑える。状況を理解したのかしてないのか、ともかく完全にフリーズしちゃってるからね(笑)。

一方のハナ警部も大して給料もらってないだろうに、かなりの仕事人間で、自らそれを認めちゃってて、ともかく犯罪者をとっ捕まえるのが大好きなんである。それのためなら、寝る間を惜しんで仕事に邁進する。

であるから、奥さんが飯つくって待ってたって仕事を理由にして遅く帰って来るし、そもそも奥さんに興味があるのかないのかよくわからんので、セックス以外では大したコミュニケーション取ってないし、仕事の話も共有しないし、相手から共有を求められても、「そんなことはしたくねぇ」ってな感じのことを言って取り付く島もない。

それなりに早く帰宅してみたら、喧嘩になっちゃったので、いろいろ考えてまた仕事に戻っちゃうとか、マジである意味で、仕事が現実逃避になっている。金を貰える趣味、息抜きかよとすら思わせる。社畜ーー否、公僕の中の公僕だ。

で、俺は犯罪は一人でやるべきで、恋人や家族を持ってはいけないーーという持論があって、それについてはこのブログの中で何度か述べているんだけども、その持論を持つに至る過程で、この作品からの影響を多分に受けている。その辺の話に興味ある方は、記事末のリンクをたどってもらえれば。

実は今回、オーディオとテレビを接続して、音質をよくして鑑賞してみたら、とても良かった。もちろん映画館レベルには達してないものの、なんで今までこれをやらかったんだろうかと思うくらいに、全然音が違った。

映画は映画館で観るのが一番いいが、内容さえよければ、家のテレビでも十分楽しめる。であれば、音質や画質などにもこだわれば、さらに楽しく映画が見られるのは自明のことなのに、その辺かなり無頓着だったなぁということに気付かされた。

特に、今作においては銃撃戦シーンが見どころであり、音が変わるだけで、ここまで迫力が出るのかと驚いた。アホですね。

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