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映画 フラッド ネタバレ感想 洪水に沈む町で現金の奪い合い

フラッド
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フラッド

大雨で洪水になった町で大金を輸送中の現金輸送車が強盗に襲われる。かろうじて金を持ちだすことができた警備員が強盗から逃げ回ってたら、いつのまにか第三の敵が現れてジタバタする話。人物の掘り下げがもったいないけど、それなりに楽しめるクリスチャンスレーター主演作。ネタバレあり。

―1998年公開 米 97分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:洪水に見舞われた町で、現金輸送車の大金をめぐって争う人々の姿を描いたアクション大作。監督には「アビス」「バックドラフト」などの撮影を手掛けたミカエル・ソロモンが抜擢され、ソロモンは本作が劇場映画の監督デビューとなる。脚本は「スピード」「ブロークン・アロー」のグラハム・ヨスト。製作は「ジャッカル」のマーク・ゴードン、「シャドー」のゲーリー・レヴィンソン、「ツイスター」のイアン・ブライス。製作総指揮はアリオン・リオン・セーガン。撮影は「評決のとき」のピーター・メンジス・ジュニア。音楽は「ホワイトハウスの陰謀」のクリストファー・ヤングで、ハーモニカ演奏は名手として知られるトゥーツ・シールマンス。美術は「コンゴ」のJ・マイケル・リーヴァ。編集は「ミッション:インポッシブル」のポール・ハーシュ。視覚効果監修は「SPACE JAM」のエド・ジョーンズで、彼の指揮下、「タイタニック」のシネサイトと4ワード・プロが視覚効果を担当。SFX監修は「ツイスター」のジョン・フレイザー。出演は「ブロークン・アロー」「ジュリアン・ポーの涙」のクリスチャン・スレイター、「ディープ・インパクト」「モル・フランダース」のモーガン・フリーマン、「インデペンデンス・デイ」のランディ・クェイド、「グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち」のミニー・ドライヴァー、テレビ・シリーズ『ルーツ』「JFK」のエド・アスナーほか。(KINENOTE)

あらすじ:洪水に襲われたミシシッピ川流域、インディアナ州ハンティングバーグ。町民が脱出し、無人になった町を後にした現金輸送車のガードマンのトム(クリスチャン・スレイター)とチャーリー(エド・アスナー)は川の氾濫で立往生。無線連絡で救助を待つが、やって来たのはジム(モーガン・フリーマン)率いる強盗一味。チャーリーは撃たれて死に、脱出したトムは現金を墓場に隠して身をひそめるが、一味のケニー(ミッシェル・ゴーギャン)、レイ(リッキー・ハリス)らに追われる。教会に忍び込んだトムは、住人の女性カレン(ミニー・ドライヴァー)に見つかり、不審者として町に残っていた保安官マイク(ランディ・クェイド)に突き出された。トムからいきさつと現金の隠し場所を聞いたマイクは墓場に急行。浸水が続く牢に放置されたトムは溺れる寸前、やって来たカレンに救われた。現金を隠した墓場へ向かったトムにジムたちが迫るが、そこにマイクが助手やカレンと現れた。現金はすでにマイクが手にしていたが、安心したのもつかの間、なんとマイクはトムとジムに向かって一斉射撃。マイクは洪水のどさくさにまぎれて大金をわがものにしようとしたのだ。銃弾を逃れたトムとジムは協力してマイクらを追う。折から上流のダムは決壊、大水が押し寄せる中、激闘の末トムはジムの助けでマイクを倒し、現金を取り戻すのだった。(KINENOTE

監督:ミカエル・サロモン
出演:クリスチャン・スレーター/モーガン・フリーマン/ランディ・クエイド/ミニ・ドライヴァー

ネタバレ感想

Amazonプライムで見つけて、久しぶりに鑑賞した。クリスチャンスレーターとか懐かしいなぁ。この当時はいろいろな映画に主演してたけど、2000年入って以降はだんだん影が薄くなってしまい、今では単なる影になってしまっている印象の役者さん。

『トゥルーロマンス』とかは本当に良かったんだけどなぁ。あれは脚本がタランティーノで、監督がトニースコットってのが大きくて、クリスチャンスレーターが主役じゃなくても素晴らしい作品だったのかもしれないーーというのは酷すぎる評価か(笑)。

で、今作については何回か鑑賞したことがあるんだけども、あんまり内容覚えてなかったので観てみたら、意外にもけっこう楽しめた。なんでだろうか。

この映画ってけっこう適当なんだよね。その最たるものが、人物描写。クリスチャンスレーターが演じるトムはいろいろと職を転々としてて、今の現金輸送車の仕事にもそんなに力が入ってない感じ。それなのになぜか、あんなに必死こいて現金を強盗たちから守ろうとするのかが、よくわからない。何かのきっかけで職務に目覚めて、彼の成長が描かれていれば納得も行くんだけども、なんか流れのなかでそうなっちゃってるだけで、あんまり説得力がないんだな。

モーガンフリーマン演じるジムは泥棒家業で生きてきたらしいが、その仲間たちが無能そうな奴らばっかり。一人は聖書の一節を諳んじるクリスチャンの黒人。こいつは確かに泥棒っぽいし、ジムの相棒としてはそこそこ有能には見えたが、さしたる存在感もなく死んじゃう。もう一人の元教師もそんな感じ。

すこしだけ目障りな活躍シーンがある若造は、どうやらジムの泥棒仲間の息子らしく、そいつに仮があったらしいジムが仕方なく使ってやっているだけのボンクラ。そもそも、こいつの無能さが今回の事件を引き起こすわけで、ジムももう少し考えて人選しろやと思わなくもない。

さらに、第三勢力として現れるのが、保安官のマイクたち。マイクは町長との折り合いが悪かったようで、選挙に落選してしまい退任時期が迫ってきているらしい。その中で洪水が起こるも、職務を全うしようとしっかりと働いている。強盗事件が起きてからの判断や捜査などもきちんとしているし、正義感があって有能そうな人物として描かれている。

ところが、強盗達の狙っている大金がかなりの額に上ることを知ると、それに目がくらんだようで、しかも、せっかく頑張ってきたのに町の人たちから裏切られたと思ったのかどうかだか知らないが、急に大金を奪わんと試みる悪人になってまうのだ。

ジムたちよりも人を殺すことを厭わない感じで、マジで変わり身が早すぎ。こうなるまでの彼の葛藤をそれなりに描いていればもう少し納得がいくんだけど。

部下の一人は最後まで身の振り方に悩んでて、それはそれでわかる。ところがもう一人の髭面ハゲは出てきた瞬間から悪人丸出しの言動で、最後までそれが続いてたので、保安官には見えない。どうして有能そうなマイクがこんな奴を部下にしてたのか理解に苦しむキャラであった。

さらに、この保安官たちの仲間になるのが、銃の名手らしいダムで仕事してる男なんだけども、こいつがまた意味不明で、ダムの仕事放り出しちゃってるからね。しかも最後の方でダム決壊しちゃってるから。

というか、あのダムで働いてるのはこの男だけなの? もう少し放流とかを調節とかできてればあそこまで被害出なかったと思うんだが、その辺の説明のなさとかが、すごく適当なんだよね。

ということで、最初はトムとジムたちの争いだったのが、物語が進むにつれて保安官たちが敵になり、ジムとトムは共闘関係になって最後はちょっとだけ分かり合っちゃうっていう展開に至るのは別にいいんだけども、それぞれのキャラがもっとうまく描けてて、ダムがなぜ決壊するに至ったのかとか、どのように制御されてたのかというのを分かるようにしてくれれば、もっといい作品になってたような気がするんである。

こんな風にダメなところばかりが感想で出てきてしまうのに、なぜに俺は久しぶりにこの作品を観てそこそこ楽しめたのだろうか。なんでだろうか。すごく謎。でも面白かったんだから仕方ない(笑)。

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