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映画 あばよダチ公 ネタバレ感想 松田優作

映画 あばよダチ公
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あばよダチ公

金と性欲に忠実な若いチンピラの無茶苦茶な生活を描いた青春ドタバタ作品。これ、今の女性が観たら怒る人いそうだなと思った。ネタバレあり。

―1974年公開 日 93分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:はみだし野郎のチンピラ四人組の欲望のおもむくままの衝動的な行動を描くアクション映画。脚本は「ルバング島の奇跡 陸軍中野学校」の神波史男、監督は「ともだち」の沢田幸弘、撮影は「カルーセル麻紀 夜は私を濡らす」の山崎善弘がそれぞれ担当。(KINENOTE)

あらすじ:三年ぶりに刑務所から帰って来た夏木。かつての漁村も、今では見る影もない。コンビナート群の威容、汚れた海。その死んだ海で釣をしている頭の少々弱い若者、梅。トラックの運転手でシャレ者の雅、パチプロの竜、夏木の仲間たちである。三年ぶりの再会で元気の出た四人は、出所祝いと称して乱痴気騒ぎの末、警察のお世話になってしまった。翌日釈放されてからも、四人は目的のない欲望のみで行動する毎日が続く。そんなある日、竜の親戚で家出娘のシン子が訪ねて来た。彼女の父親が補償金つりあげのためにダム工事立ち退きを拒否してたてこもっており、その補償を合法的に奪いたい、というのである。相談の結果、夏木がシン子の婿養子となり、一同シン子の実家へ。ダイナマイトを腰に巻き着けて籠城している父、源太郎に夏木とシン子は結婚を報告、そして源太郎を小屋から追い出した。夏木とシン子の初夜、むさぼりあう全裸の二人。だが、竜、雅、梅たちは悶々として寝つけない。刺激のない毎日が続き、竜、雅、梅のいらだちは、日増しに高まっていった。そんなある日、猟に来ていたハンターから夏木が銃を奪い取った。この事がきっかけで水源開発公団がようやく動き出した。町の暴力団半田に五人を叩き出す事を条件に、ダム工事の下請けを優先的に依頼するというのだった。半田の五人への挑発が始った。配下の鉄砲玉とホステスとのセックスによる挑発。それはセックスに飢えている竜たちには効果満点だった。おさまらない三人の為に夏木はホステス三人を強引に連れて来た。小屋の中はまるでセックスの饗宴である。だが数日後、そのホステスに梅が呼び出され半田に捕われてしまった。四人がこの土地から出て行くのなら梅を帰すというのだ。梅の命にはかえられないと決心した夏木は、シン子と源太郎に補償金問題を託し、町を出ることにした。だが、歩き続けるうちに持ち前の野放図な陽気さが甦って来た四人は、反撃を決意。今度は半田建設へ殴り込み、半田を捕虜にたてこもった。廻りを取り巻く警官たち。飛び込んで来る催涙弾。次第に疲労と焦燥が四人を襲う。折角、半田から取り上げた金が奪われるのは目に見えている。四人は止むなくその日銀券を喰い始めた……。その時、建築用クレーンがまるで怪獣の首のように壁を崩し始めた。四人はクレーンに挑むかのように飛びつき、空中に吊り上げられた。そして何か喚き散らしながら次々と落下していくのだった……(KINENOTE)

監督:沢田幸弘
出演:松田優作/大門正明/河原崎建三/佐藤蛾次郎/加藤小夜子

ネタバレ感想

前にもなんかの作品で書いた気がするけど、昭和の作品って女性の扱いが酷いよね。でも、女性もそれが当たり前のような感じで生活していて、そこに時代を感じちゃう。この映画で描かれる女性たちもけっこう酷いこと言われたり、男の道具に使われてて、そこが今も変わらない部分はあるんだけども、さらにストレートかつあからさま。

またそれとは別に、昭和の作品であるから、当然昭和の風景が楽しめる。冒頭の浦安駅の周辺とか、マジかって思っちゃう。今では面影もないよなぁ。錦糸町なんかもちょっと出てくるし、建物も食べ物も飲み物も、乗り物も何もかも、とってもノスタルジィ。

では、話自体はどうなんかというと、正直言ってあんま面白くないけども、悩むよりも行動。ほしいものは金。満たしたいのは性欲。それを隠そうともしない4人組が、金儲けを狙ってダム工事の立ち退きに支払われる補償金をいただくために、いろいろの行動を起こす。起こすといっても、飯食ってセックスしてるだけなんだけども(笑)。

まぁしかし、この頃の松田優作は色気がある。そして、佐藤蛾次郎の性欲丸出しの知能低そうな感じの人物なんて、いたよなぁと思わせる。昔は近所をふらついてる変なオジサン(今思えば兄ちゃん)ってけっこういて、子どもだった俺らと一緒に遊んでるようなことはけっこうあったんだけど、本当にああいう人たちの居場所ってなくなったんだな。確かに、親の立場からすると単なる不審人物なんだろうけど。

あとは、大門正明が今と比べると大分細くてワロタ。というか、今の若い人は大門正明なんて知らないだろうなぁ。俺はちょっとだけ本人のことを知っていて、今は本当に、太ったオッサン。でもデカい。あのデカいオッサンより松田優作はでかかったんだなぁというのを今作で初めて知った。

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