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映画 義足のボクサーGENSAN PUNCH ネタバレ感想 実話を基にした物語

義足のボクサー
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義足のボクサー GENSAN PUNCH

義足の日本人が、プロライセンスが取得できない日本を離れ、フィリピンでプロになることを目指す実話を基にした物語。ネタバレあり。

―2022年公開 比=日 110分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:義足の日本人がフィリピンでプロボクサーを目指す実話を映画化。幼少期に右膝下を失った尚生は、義足でプロボクサーを目指してたが、日本では身体条件の規定に沿わないと却下される。そこで、義足でも条件を満たせばプロボクサーになれるフィリピンに向かう。監督は、「キナタイ マニラ・アンダーグラウンド」で第62回カンヌ国際映画祭監督賞を受賞したフィリピンの巨匠ブリランテ・メンドーサ。出演は、「ハブと拳骨」の尚玄、「映画 おそ松さん」の南果歩。(KINENOTE)

あらすじ:沖縄。母(南果歩)と2人で暮らす津山尚生(尚玄)は、幼少期に右膝下を失った義足のボクサーである。実力の確かな彼は、プロボクサーを目指し日々邁進していた。しかし、日本ボクシング委員会にプロライセンスを申請するが、身体条件の規定に沿わないとして却下される。それでも夢を諦めきれない尚生は、フィリピンへ向かう。フィリピンでは、プロを目指すボクシング大会で3戦全勝すればプロライセンスを取得でき、義足でも毎試合前にメディカルチェックを受ければ同じ条件で挑戦できるのだ。尚生は、フィリピンで夢への第一歩を踏み出す……。(KINENOTE)

監督:ブリランテ・メンドーサ
出演:尚玄/ロニー・ラザロ/ビューティー・ゴンザレス/ジェフリー・ロウ/南果歩

ネタバレ感想

実話を脚色した物語ってことで、すべてが事実ではないようだが、義足の日本人ボクサーがいたのは本当で、モデルになったのは土山直純という人らしい。Wikipediaによると、アマチュア経験があったものの、本作同様にプロライセンスが日本では取れなかったようで、フィリピンに渡ってボクサーになったそうだ。ウィキには載ってないが、引退後は沖縄で料理店をやってるみたい。

しかし、義足でボクシングするってすごいねぇ。義足の技術そのものもすごいけど、死の危険のあるボクシングで、しかもプロの世界で戦ってたっていうんだから頭が下がる。

本作は、そういう実在の人をモデルにしたお話。物語中に説明台詞はなく、主人公の回想や描写によって、その過去や心情を伝えようとしている感じ。

話の大筋の一つとして描かれるのが、主人公の津山とコーチの関係性。正々堂々戦って勝利を得たい津山なのに、コーチが八百長試合を組んだことによって一度その関係は崩壊する。しかし、最終的にコーチが津山を自分の息子のように思うくらいに、絆が深まっていく様が、実に淡々と描かれている。

ただ、ボクシングのシーンは役者さんがボクサー体型に鍛えているのはよくわかるしそれはすごいんだけども、ちょっとスピード感に欠けててそこが残念。カメラの動きで何とかしようとしてるのはわかるんだが、ちょっと物足りないかな。

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