ゲーム・オブ・デス(2017)
ドラッグやりながらパーティしてた若者がヘンテコなボードゲーム見つけてやってみたら、それが現実に人殺しをしないとクリアできないゲームで、死なないためにジタバタする話。作中でやたらマナティの生態を紹介してくるのは何なの? ネタバレあり。
―2017年製作 仏=加=米―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:ゴア・スプラッターとポップカルチャーが融合した新感覚ホラー。パーティーを楽しむ若者たちがレトロなボードゲームを始めると、24という数字が表示される。そのゲームは、表示された数だけ人を殺すか、さもなくば自身が死ぬ恐怖のゲームだった。(KINENOTE)
あらすじ:酒とドラッグとセックスにまみれたパーティを楽しむ若者たち。部屋の片隅で見つけたレトロなボードゲームを始めると、24という数字が表示される。そのゲームは、制限時間内に表示された数だけ人を殺せばクリア、殺せなければ死ぬというデスゲームだった…。(U-NEXT)
監督:セバスチャン・ランドリー・ローレンス・モライス・ラガース
出演:サム・アール/ビクトリア・ダイアモンド/エメリア・ヘルマン/キャサリン・セインドン/エルニエル・バエズ・デュエナス/トーマス・バリエール
ネタバレ感想
気軽に観れるB級っぽいものをと探してみて、UNextで鑑賞。
パリピな若者たちが軽はずみにゲームを始めたら、そのゲームが、ゲーム内で提示された人数の人を殺さないとクリアできない内容だったってことが判明。しかも、殺さずにいると自分の顔面が破裂してオダブツしちゃうのだ。これはまずいと、パリピが自らの生き残りをかけてジタバタする話。
登場人物はそれなりに常識人もいるものの、基本的にみんなクズ人間。物語が進むにつれて、ゲーム内のルールである、人殺しを続けてゲームクリアを図ろうとするコンビと、その行為を阻止しようとするコンビに分かれて物語が進む。
でまぁ、後者のほうがそれなりに倫理的、常識的にはまともな奴らに見えるんだけども、そいつらも同じ穴の貉ってな感じに物語は終結を迎えることになる。
前者の二人が大量に殺しの数を稼ぐために、「痛みに苦しんでいる人を解放してあげる」という理屈で病院を襲撃することを決める展開には、なるほどと思わせる部分はあった。あったんだが、彼らの理屈に対して殺される側の心情が描写されないので、倫理的に難しい問題に対して、何らかの示唆をするほどの深堀りはできてない感じ。
そのコンビの行為を裁くのは後者の二人。であるからこの物語は基本的に、もともと友だち同士だった人間たちの主義主張みたいのにまつわる内輪もめみたいな話になってる。それはそれで別にいいんだが、最後に生き残る後者側の女性がラストで語るセリフは、何を正当化してたのか俺には理解できなかったなぁ。
オープニングや物語内で、ファミコンかスーパーファミコン時代の頃のゲーム画面みたいな表現があったので、この監督はその頃の世代の人なんだろうか。
終盤の病院における殺戮で、そうしたゲームやアニメっぽい描写を使ったのは表現上の意図的なものなのか、それとも予算的にあのほうが安上がりだったのか、それともグロ描写をたくさん演出することが面倒になったのか、その辺はようわからん(笑)。
ついでに言うと、なぜか作中にマナティの生態を紹介するシーンが頻出して、エンドロールでもマナティが登場する。どこまでマナティ推しなんだよって感じだが、作品内でどのような効果をもたらしてるのかよくわからん。そんなにマナティ好きなら、作中のテレビで放映されてたみたいなマナティのドキュメンタリー撮ればいいのにね(笑)。
コメント