フロム・ダスク・ティル・ドーン2
―2001年公開 米 88分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:クエンティン・タランティーノとロバート・ロドリゲスによる、バイオレンス・ホラーのカルト作「フロム・ダスク・ティル・ドーン」。前作から4年の歳月を経て製作された続篇で、主演は「ターミネーター2」のロバート・パトリック。監督・脚本は、「死霊のはらわた2」の脚本家スコット・スピーゲル。(KINENOTE)
あらすじ:強盗稼業から足を洗ったバック(ロバート・パトリック)は脱走した強盗犯ルーサー(デュエイン・ウイテカー)に銀行強盗の話を持ちかけられる。しかし、ルーサーは立ち寄った酒場「ティティ・ツイスター」でヴァンパイアの餌食になってしまい、バック仲間まで襲いヴァンパイア強盗軍団を結成する。果たしてバックの運命は…??(KINENOTE)
監督:スコット・スピーゲル
出演:ロバート・パトリック/ダニー・トレホ/ブルース・キャンベル
ネタバレ感想
1作目と比較するとかなり印象の薄い続編。
主役のロバートパトリックって『ターミネーター2』で液体金属の敵役を演じてた人で、他にもいろいろな作品でチョイ役を務めてて、このように主役で登場するのって、俺はこの作品くらいしか知らない。という意味では、彼の晴れ舞台とでも言える作品だ。
で、一応、前作の設定が活かされてはいるが、関連がさほどあるわけでもない。一度、前作のゲッコー兄弟について警察が話に出す程度だ。
そして、内容についてはどうかというと、物語的におもしろくなりそうな要素はあるのに、何かグダグダ感があって、あんまり楽しめない残念作品だ。実は今回2度目の鑑賞で、内容をまったく覚えてなかったので、前回より楽しめるかなと思いきや、まったく感想は変わることはなかった。つまり、面白くないです(笑)。
まず、冒頭の吸血鬼映画を観ているシーンを盛り込んだ意図はどこにあったのか。あんまり効果的に感じられない。しかも、エレベーター内で女の人がコウモリに襲われるシーン、ギャアギャア喚いているだけでやたらと長いからイライラしてくる。
似たようなシーンがもう一個あって、モーテルでエロい女性がコウモリに襲われるシーンがある。こちらもギャアギャア喚くシーンが長いうえ、シャワールームで襲われるもんだから、『サイコ』のオマージュなんだろうなとは思うんだけど、だから何なんだよって感じ。
その他、工夫を凝らしたと思われる演出シーンが散見されるんだけど、あまりカッコよくないなと思えちゃって、興醒め。要するに、酷い言い方するなら、狙ってやっている演出がことごとくカッコ悪く見えちゃうのだ。
銀行強盗をすることになった犯罪者チームの一人がけっこう早めにヴァンパイアになって、主人公が気付かないうちに仲間がどんどん変身させられていく。主人公だけが何とかそれを逃れ、自分を追っていた警官たちとチームを組んで、元の仲間を倒していくという流れなわけだが、この展開があんまりワクワクしないんだよなぁ。
もう少し、イカレた犯罪者たちが個性を発揮しながらヴァンパイアと戦う展開を見せてれば、それなりに楽しめたんじゃないかと思わなくもない。まぁでも、それだと前作とほぼ似たような話になっちゃうとも言えるけど。
ということで、続編なんて大体が駄作なんだから、これ以上ごたごた言っても仕方ない。ということで、近いうちに3作目も鑑賞予定。3作目は確か、本作よりは良いんだよ、確か。だから期待してる(笑)。
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