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映画 エネミーオブアメリカ ネタバレなし感想 監視社会は怖い

エネミーオブアメリカ
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エネミー・オブ・アメリカ

NSAが下院議員を暗殺。その現場を録画したテープを旧友から知らぬ間に託されていた男が、NSAから追われる羽目になりジタバタする話。監視社会の未来を予見した20世紀末のサスペンス。面白いです。ネタバレあり。

―1999年公開 米 132分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:プライバシーを知らぬ間に侵害され追われる身となったひとりの男の苦闘を措くサスペンス。監督は「クリムゾン・タイド」「ザ・ファン」のトニー・スコット。脚本は「ハーヴェスト」のデイヴィッド・マルコーニ。製作は「アルマケドン」のジェリー・ブラッカイマー。製作総指揮は「アルマゲドン」のチャド・オーメン、「ザ・ファン」のジェームズ・W.スコッチドポール、「めぐり逢い」のアンドリュー・Z・デイヴィス。撮影は「GIジェーン」の西海岸ユニット部分の撮影を務めたダン・ミンデル。音楽は「アルマゲドン」のトレバー・ラビンと「アンツ」のハリー・グレッグソン=ウィリアムズ。美術は「トゥルー・ロマンス」のベンジャミン・フェルナンデス。衣裳は「Xファイル ザ・ムービー」のマーリン・スチュワート。出演は「メン・イン・ブラック」のウィル・スミス、「クリムゾン・タイド」「バードケージ」のジーン・ハックマン、「クロスゲージ」のジョン・ヴォイト、「ザ・エージェント」のレジーナ・キング、「エンゼルハート」のリサ・ボネット、「自由な女神たち」のガブリエル・バーン、「ガタカ」のローレン・ディーン、「ナイトウォッチ」のシェイク・ビジーほか。(KINENOTE)

あらすじ:ディーン(ウィル・スミス)は腕のいい弁護士。妻カーラ(レジーナ・キング)と息子エリック(ジャッシャ・ワシントン)とともに成功した人生を歩んでいた。ところが、ある日、偶然大学時代の同級生から暗殺の現場が映ったビデオテープを受け取ってしまう。テープの中身は、国家安全保障局=NSAに出向中の行政官レイノルズ(ジョン・ヴォイト)がテロ防止法案を巡って対立する下院議員を謀殺している場面だった。なにも気づかないまま、NSAから追われるディーン。巨大な管理システムを持つNSAは、ディーンのプライバシーを暴き、失職にまで追いつめる。情報屋のブリル(ジーン・ハックマン)に助けを求めたディーンだが、身体中につけられた追跡装置や盗聴器を指摘され、ブリルに避けられる。だが、仕事仲間のレイチェル(リサ・ボネット)をNSAに殺されたディーンは再びブリルと接触し、共にNSAと戦う決意をする。元NSA通信員だったブリルは敵と同じ手口でレイノルズに揺さ振りをかける。しかし、作戦は失敗。二人は捕らえられてしまう。機転を効かせたディーンは「テープは別の場所にある」と嘘を言いレイノルズをFBIが監視するマフィアの店へ誘う。マフィアと揉めたレイノルズは銃撃戦の末、死亡。ほかの職員もFBIに捕らえられる。騒ぎの中、ひっそりと姿を消すブリル。騒ぎが収まったころ、ディーンが居間でくつろいでいると、ふいにテレビにバカンスを楽しむブリルの映像が転送されてくる。それはブリルからデイーンヘの最後の挨拶だった。(KINENOTE)

監督:トニー・スコット
出演:ウィル・スミス/ジーン・ハックマン/ジョン・ヴォイト/リサ・ボネー/レジーナ・キング/スチュアート・ウィルソン/ガブリエル・バーン/トム・サイズモア/バリー・ペッパー/イアン・ハート/ジャック・ブラック

ネタバレ感想

久しぶりに鑑賞。劇場で鑑賞してからもう20年以上経つんだなぁ。学生だった当時が懐かしい(笑)。あの頃はすでにインターネットなどが世に出回ってはいたものの、まだまだ俺の生活には根付いてなくて、愛用してたガラケーの画面はまだ白黒だったはず(笑)。

そうした世相だった当時、この作品はある暗殺事件のカギを握る男の個人情報を、人工衛星のカメラや盗聴器などを駆使してゲット。そいつの人生をめちゃくちゃにしたろうとする、国家権力の横暴ぶりを描いている。

90年代末のアメリカでは、こうしたフィクションを通して監視社会が到来するであろうことが示唆されていたわけだ。であるから、リアルな世界でもそうした技術はすでにして実現可能だったんかもしらぬ。

そして、2020年代の現在は、さらにテクノロジーが進化しているわけで、NSAやCIAで仕事をしていたスノーデンが、市民の情報を国家が収集していることを告発してロシアに亡命した事件はあまりにも有名。映画にもなっている。つまり、今は、この作品の主人公が陥った危機的状況に、誰もがさらされる恐れがある世の中を生きているということだな。

にしても、こうして再見してみると細部はほとんど忘れているもので、ウィル・スミスとジーンハックマン以外にも、ジョンボイド、トムサイズモア、ガブリエルバーン、バリーペッパー、ジャックブラックら、キャストがとても豪華。ガブリエルバーンなんて、ものの5分くらいで作品から退場していっちゃう贅沢さだったからね(笑)。

監督はトニースコット。俺は彼の作品はけっこう好きなのが多くて、本作もその一つなんではあるが、これ以上は特に書きたいことがないので、これで終わる。

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コメント

  1. ヨウくん より:

    現代の人間は便利さと引き換えにプライバシーを差し出しているからね。たぶん監視されるってわかっていても、特に不満を感じないじゃないかと思う。
    この映画の監督もまさか20年ちょっとで世界がこんなに変わってしまうことが予想できなかったでしょう。

    なんかの映画かドラマかでFBI?の人が言っていたセリフがまさにそう。
    「昔に比べて我々の仕事は楽になった。対象者の尾行も張り込みも必要ねぇ。みんな自ら進んでフェイスブックやらツイッターやら自分の動向をアップするからな。タバコ片手に涼しい事務所でパソコンをチェックするだけで良いぞ。」

    • hanori より:

      確かに監視されてても何も思わない人たちが多いんでしょうね。嫌だなぁ。FBIの仕事が楽になったというのは、なかなか笑えます。久しぶりのコメントありがとうございます!

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