狼よさらば 地獄のリベンジャー キングオブリベンジ
―1993年製作 米 95分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:チャールズ・ブロンソン主演の“デス・ウィッシュ”シリーズ第5弾。建築学の教授となったポールは恋人と平和な日々を過ごしていたが、彼女がギャングに殺されたことをきっかけに再び復讐を決意し…。“THE MOVIE VALUE”。(KINENOTE)
あらすじ:ニューヨークへ戻ったポール・カージーは、人気デザイナー、オリビアと婚約、オリビアの娘ともうちとけて幸せな生活を送っていた。が、オリビアには悩みがあった。前夫でマフィアのボスのトミーが、オリビアの会社を使ってマネーロンダリングしていたのだ。密告を恐れたトミーは、殺し屋フレディを放ち、オリビアは顔を傷だらけにされてしまう。ポールは検事のホイルとバスケスに保護を頼むが、情報が漏れていたために襲撃を受けオリビアは無残にも殺される。チェルシーはポールを頼るが、法の下、父親のトミーに引き取られてしまう。カージーの復讐が始まった……。(Amazon)
監督・脚本:アラン・A・ゴールドスタイン
出演:チャールズ・ブロンソン/レスリー=アン・ダウン/マイケル・パークス/チャック・シャマタ
ネタバレ感想
チャールズブロンソン演じる自警団、ポールカージィのデスウィッシュシリーズ最終作。今回もやっぱり彼と関わりを持った女性が被害に遭う。で、今回の敵は前作とは別の犯罪組織だ。ということで、すでに自警団とは言えぬカージィ先生、本作での殺しの手順はバズーカや強力なライフルではなく、拳銃と毒薬とラジコン式サッカーボール爆弾(笑)。もはや何でもあり、やっぱり自警団ではなく立派な殺し屋になっている。
しかしカージィは筋の通った男の中の男なので、彼の復讐劇にはやはり溜飲が下がるのである。こんだけ嫌な目にあい続けてるんだからもう少し女性と関係持つときに警戒しろよと思わぬでもないが、それをされちまったら5作も話がつくれないわけで、彼のそのボンクラ具合もシリーズの面白味に含まれているのである。
今作ではカージィが敵マフィアのボスたちに銃を向けられて、「おっさん銃が怖いのか」と煽られたのちに吐くセリフがある。「銃は怖くない。だが、バカの持つ銃は怖い」ーーけっきょく怖いんじゃねーかと初見の時は笑ってしまったのだが、今回こうして久しぶりに鑑賞してみると、このセリフは終盤でも再登場してくるのであって、物語の伏線的な役割を果たしていたんだなぁということを初めて知った。
一作目の『狼よさらば』はブルースウィリスのリメイク版のほうでも紹介したのでこのブログで取り上げることはないだろう。しかし、俺の好きなチャールズブロンソンのこのシリーズを紹介し終えてしまうのはなんか寂しい。なので、彼の他の作品もいずれは紹介したい。
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