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映画 ロサンゼルス ネタバレ感想 ブロンソン=ポールカージーのシリーズ2作目

ロサンゼルス
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ロサンゼルス

―1982年公開 米 92分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:娘を強姦された父親が犯人を自力で探し出して復讐するというアクション映画。74年の「狼よさらば」の後日譚に当り、マイケル・ウィナー監督、主演のチャールズ・ブロンソンが再びコンビを組んでいる。製作は「グローイング・アップ」シリーズでおなじみのイスラエル出身のメナハム・ゴランとヨーラム・グローバス。キャノンとは2人が買収したロサンゼルスに本拠をおく映画会社。製作総指揮はハル・ランダースとボビー・ロバーツ。デイヴィッド・エンゲルバックとマイケル・ウィナーが脚色。撮影はリチャード・H・クライン、トーマス・デル・ルース、音楽は元レッド・ツェッペリンのジミー・ペイジが各々担当。出演はブロンソンの他に、彼の妻ジル・アイアランド、ヴィンセント・ガーディニア、ロビン・シャーウッド、トーマス・ダフィなど。(KINENOTE)

あらすじ:ロサンゼルスに住む建築家カージー(チャールズ・ブロンソン)は、KABCのキャスターで恋人のジェリ(ジル・アイアランド)と一緒に病院へ行く。ニューヨークの事件以来、療養生活を続けていた娘のキャロル(ロビン・シャーウッド)が退院するのだ。2人を連れて街をぶらついていたカージーは、5人の愚連隊に襲われ財布を奪われる。5人はケージーの家に侵入して、家政婦のロザリオを輪姦し殺害。家にもどって来たカージーを殴り、キャロルを誘拐する。彼女は廃屋で犯され逃走しようとして窓から墜落死した。マンキーウィッツ警部の尋問に、カージーはまともに答えようとしなかった。警察の捜査など期待してないのだ。銃を持つと、下町のホテルを借り、夜の街へと出かけていく。ある夜、犯人の1人を見かけて尾行、胸に十字架をさげているのを見ると、「キリストに会いに行け」と言うなり射殺した。昼はKABC新社屋の設計をし、夜は犯人探しの日々が続く。1人、また1人、犯人は血祭りにあげられていった。自衛市民出現と世間の評判が高まり、警察は苦慮する。ニューヨークの事件を担当したオチョア警部(ヴィンセント・ガーディニア)が、ロサンゼルスに現われた。カージーを尾行したオチョアは公園での銃撃にまきこまれる。1人逃がしたと聞いたオチョアは、カージーに「必ずやれ」と言い残して死亡。残る1人ナーバナ(トーマス・ダフィ)は警察に逮捕され、裁判の結果、精神病院に収容された。カージーは医者に変装して病院に入り込み、ナーバナを殺す。一方、ジェリは彼の復讐殺人を知ると、婚約指輪を置いて去ってゆくのだった。(KINENOTE)

監督:マイケル・ウィナー
音楽:ジミー・ペイジ
出演:チャールズ・ブロンソン/ジル・アイアランド/ローレンスフィッシュバーン

ネタバレ感想

久しぶりに鑑賞したけど、やっぱり冒頭の30分くらいはなかなかきつい。精神を病んでしまったカージィの娘が死ぬシーンの残酷さは、10代の初見時にショックを受けて以降、いまだに頭の中に残っている。で、街のダニに娘を殺されたカージィは表向きは建築士としての仕事を淡々とこなしながら、夜は一人自警団として娘を殺したチンピラどもの捜索を続ける。一作目では確か奥さんを殺した犯人は見つけられなかったものの、今作では娘を死に追いやったチンピラ集団をもれなく抹殺して物語は終わる。

今作、一瞬だけカージィの婚約者になる女性は、奇跡的に死を免れることになる。それはカージィの犯罪を知ってしまったからであるが、それは英断だったと思われる。なぜなら、本作以降、彼に関わった女性は…というのはおいといて、こうして冷静に考えてみるに、カージィはかなりやばい男だ。

妻子を殺されたからとはいえ、冷徹に仇を討つのはかなりの胆力なくしてはできることではない。また、恋人に自分の素性を隠し続けるってことは、嘘をつかざるを得なくなることなんだけども、彼はそれをすることにためらいがない。

しかし、その割にやっていることは自暴自棄とも言える猪突猛進作戦で、今回もオチョア刑事とかに何だかんだで助けられているからこそ、リベンジに成功しているのであり、彼一人ではきっと成しえなかった報復がたくさんある。そこはいろいろ突っ込みたいのだが、そのメチャクチャさが彼の魅力にもなっているのだ。普通の人とは異なる精神状況にあるキリングマシーン的な部分も含めて。

で、オチョアは突発的にああした選択をしたとはいえ、カージィの気持ちや、街にはびこるダニに対して怒りがあるのだろう。でなければ、あのような選択はしないのであり、このシリーズにおいて鑑賞者がカージィに肩入れしてしまうのは、理不尽な暴力をふるう人間に対しての怒りが人間にとってある程度は普遍的なものであるからで、だからこそカージィを応援したくなるのだ。

とはいえ、こうした暴力をふるう人間以外にも、権力をかさにしてもっと大量の人を不幸にしている糞野郎ども=権力者が現実の世には腐るほど蔓延っているわけで、カージィ的自警団よりもさらに強い力を持つ自警団も今の社会には必要なんではないかと、全然物語とは関係ないことを考えてしまうのであった。

エンディングで流れるジミーペイジの曲が素晴らしく、本当に大好き。サントラが容易には手に入らないのが悲しい。

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