ハード・ナイト
―2019年製作 中=香 94分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:「ダイ・ハード2」のレニー・ハーリン監督が放つバイオレンス・アクション。クリスマス・イブの香港。謎の武装グループが遺体検死中の監察医を襲撃。外部と遮断された密閉空間の中、不可解な要求を突きつけられた監察医たちは、危険な心理戦を仕掛けていくが……。出演は「激戦 ハート・オブ・ファイト」のニック・チョン、『霜花の姫~香蜜が咲かせし愛~』のヤン・ズー、「若葉のころ」のリッチー・レン。特集企画『未体験ゾーンの映画たち2020』にて上映。(KINENOTE)
あらすじ:季節外れの大雨に見舞われたクリスマス・イブの香港。監察医のニック(ニック・チョン)は、助手のリン(ヤン・ズー)とともに夜勤に従事していた。突然、謎の武装グループが監察室に押し入り、リンを人質に不可解な要求を突き付ける。電話線は遮断され、外部とのコンタクトが取れない密閉空間の中、武装集団の要求に疑念を抱いたニックは、脱出方法を探りながら危険な心理戦を仕掛けていく……。(KINENOTE)
監督:レニー・ハーリン
出演:ニック・チョン/ヤン・ズー/リッチー・レン
ネタバレ感想
レニー・ハーリン監督と言えば、『ダイ・ハード2』『クリフハンガー』などなどアクション大作の大物監督ってイメージだけど、2000年代以降はすごく影が薄くなってる印象。その彼が、なんと香港で映画を撮ったってのが本作だ。であるから役者も香港のリッチーレンとニックチョンが出演してる。この2人はジョニー・トー大先生の作品にも何作か出てるので、俺はよく知ってる俳優で、彼らがレニーハーリンの作品に出るってんだから期待は高まる。
しかし、その高まる期待に応えてくれる内容ではなかったなぁ。残念だ。物語は二転三転するので飽きずに観ていられるんだけど、それぞれのシーンにハラハラドキドキ感が薄く感じてしまう。リッチーレンの切れた悪役ぶりはカッコいいんだけど、よく考えてみると計画性がないアホにも見えてくる。
ニックチョンは過去に奥さんを亡くしている不幸設定があるんだが、そこが物語に意味を成すシーンはあるにはあるんだけども、だから何なんだよって扱いだし、助手のお姉ちゃんとはくっつきたいのかどうなのかよく分らん中途半端な終わり方だし、他の犠牲になる人々も死にざまがあっさりしすぎてて、なんだか本当にもったいない。
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