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映画『犯人は生首に訊け』ネタバレ感想 主人公が怪しすぎ(笑)

犯人は生首に訊け
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犯人は生首に訊け

あんま面白くないなぁ。タイトルが「生首に訊け」とか言ってるけども、生首には特に何も訊いてないような気がするんだが。事件の証拠になるものだから物語のキーになっているのはわかるんだけど、解決のカギになっているようには感じなかった。ネタバレあり。

―2017年公開 韓 118分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:「4人の食卓」のイ・スヨン監督が、未解決連続殺人事件を追う医師の運命を活写した心理スリラー。精肉食堂を営む一家の父を診察中、無意識にも拘わらず殺人事件を匂わせる言葉を口にするのを聞いた新参者の医師スンフンは、一家の事件への関与を疑っていく。「お嬢さん」のチョ・ジヌンが18kg減量し疑心暗鬼に陥るスンフンを演じたほか、「インサイダーズ/内部者たち」のキム・デミョン、「二度目の初恋!? が、やってきた」のイ・チョンアらが出演。特集企画『反逆の韓国ノワール2017』の一作。(KINENOTE

あらすじ:妻と離婚した医師のスンフンは、15年に渡り未解決の連続殺人事件が起きている京畿道の新都市に引っ越してくる。新たな病院で働き始めしばらくしたある日、氷が解けてきた漢江から首と手足が切断された女性の死体が浮かび上がり、住民たちの間に不安が広がる。そんな中、認知症にかかったチョン老人がスンフンの勤める病院にやってくる。チョン老人は、スンフンの住む部屋の大家であり精肉食堂を営む男の父だった。受診中、意識のないはずのチョン老人が、体は橋から捨てれば見つからない、頭はまだ冷蔵庫の中、とつぶやく。殺人を示唆するようなその言葉から、スンフンは一家の事件への関与を疑っていく……。(KINENOTE)

監督・脚本:イ・スヨン
出演:チョ・ジヌン/キム・デミョン/イ・チョンア

ネタバレ感想

ネタバレしつつ、個人的解釈

主人公のスンフンは、開業医として働いてた時に借金を背負ってて、それが原因で妻子と別れることになる。で、江南に引っ越してきて先輩の病院で働くことで、独身中年として再出発を図る。

ここからストーリーが始まる。引っ越し先の大家である肉屋の親子は、なんか怪しい。スンフンはこいつらを、地元で起きてる連続殺人の犯人ではないかと推理。いろいろ探るとやっぱり怪しい。

ところが最終的には、スンフンが事件の容疑者として警察に捕まってまう。実はスンフン、開業医の頃に殺人を犯していたのだ。

彼はその罪の意識のせいか、江南に移ってきた頃には、すでに精神に異常をきたしていたのだ。で、警察はそんなスンフンを江南で起きた連続殺人(その中の被害者にはスンフンの元妻も含まれる)の犯人として逮捕したのである。

それで物語が終わるかと思わせて、実はスンフンが江南連続殺人の真犯人として目をつけていた肉屋の親子も、スンフンの推理通り、連続殺人をしていたということが判明して劇終。細部を端折りすぎてますが、そういう物語だったらしい。

展開に驚きはない

さして驚きもないし、最初から最後まで退屈な話であった。そもそも、主人公のスンフンが最初からおかしいし、物語の見せ方としても、スンフンがまともな人間のように思えないので、「どうせこいつが犯人になるオチだろ」と見当がある程度ついてしまうのが、なんかね。

で、やっぱり主人公が犯人じゃん――と鑑賞者をドヤ顔にさせつつ、でも実は、江南の連続殺人は肉屋なんだよ――と最後に作り手側がしてやったりのドヤ顔をして物語は終わる。

だから何なんだよ。どっちが犯人でもいいし、双方が別々の犯人だったからといって、この話がつまらんことには変わりはないのである。

スンフンは医師で、江南界隈で唯一、内視鏡検査のできる医院に勤めている。で、この内視鏡検査をするにあたって摂取するある薬品は、寝言のような感じに自分の心の奥にある秘密をしゃべってしまう効果があるらしい。ということで、物語中にこの薬品を摂取していた人間が話していることは、すべて実際にその人が実行していたことだったのが、ラストで判明する。

なかなかすごい薬でありますな。でもやっぱり、内容は全然面白くなかった。逮捕されて以降のチョ・ジヌンの鬼気迫る表情はすごいと思ったけど。

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