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映画『ジョゼと虎と魚たち』ネタバレ感想 垢抜けてない上野樹里と、チンピラ新井浩文(笑)

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ジョゼと虎と魚たち

気になっていたものの、10数年も放置していた本作をようやく鑑賞。もっと鬱々とした内容なのかと思っていたら、それなりの明るさもある作品であった。上野樹里の垢抜けなさと、新井浩文のチンピラ度が笑える。内容は普通。ネタバレあり。

―2003年公開 日 116分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:田辺聖子の同名原作小説を、「二人が喋ってる。」「金髪の草原」の犬童一心監督が映画化。足の不自由な女の子ジョゼと、平凡な大学生の青年の出会いから別れまでをビター・スウィートに描く。主演は妻夫木聡と池脇千鶴。脚本は、岩井俊二ウェブサイト<シナリオどんとこい>出身の新人、渡辺あや。音楽はくるり。(KINENOTE

あらすじ:大学生の恒夫(妻夫木聡)は、深夜に麻雀屋でアルバイトをしている。今日の客の話題は、最近近所で見かける謎の老婆のこと。決まって明け方に乳母車を押して歩く老婆が乗せているのはミイラか? 札束か?はたまたヤクか……。明け方、恒夫は、坂の上から乳母車が走ってくるのに遭遇する。恒夫が近寄り、中を覗くと、包丁を握り締めた少女(池脇千鶴)がいた。恒夫は危うく刺されそうになるが、間一髪で難を逃れる。乳母車の中身は、老婆の孫だった。彼女は原因不明の病で生まれてから一度も歩いたことがないという。老婆は近所に孫の存在を隠して暮らしており、夜明け間もない時間に乳母車に乗せて散歩させていた。そのまま恒夫はふたりの家に連れて行かれ、朝食をごちそうになる。こうして、恒夫と脚の不自由な少女は出会った。恒夫が少女に名前を尋ねると、彼女はジョゼと名乗った。恒夫は、不思議な存在感を持つジョゼに興味を持つ。以下略(KINENOTE

監督:犬童一心
原作:田辺聖子
出演:妻夫木聡/池脇千鶴/新屋英子/上野樹里/新井浩文/荒川良々

ネタバレ感想

恒夫という中身がからっぽに見える青年は、妻夫木氏にはなかなかのハマリ役に思えた。本当にいるのか知らんが、いかにも存在しそうに思わせる大学生キャラ。なぜか他人とのコミュニケーションがうまく、相手の領域にヌルりと入り込んでくる、ある意味では恐ろしい奴だ。

そんな恒夫にジョゼも好意を持つように。そもそも他者とのコミュニケーションがほとんどない娘だから、容姿がよくて優しい奴に近づいてこられたら、参ってまうわなぁ。てなことで、恒夫の存在によってジョゼはある程度の夢をかなえることに成功する。だが、恒夫とずっと一緒にいるという結末にはならない。

恒夫は「ジョゼとはいろいろあって、別れることになった。要は俺が逃げたのだ」的なことを言っていた。「いろいろ」というのは、恋人同士によくある「いろいろ」なんだろう。恒夫はジョゼを両親に紹介するかどうか迷っていて、弟から図星を指されるシーンがある。そこから考えるに彼はそもそも、真剣にジョゼとの将来を考えていたわけではないんだろうと思われる。

その辺が、上野樹里をふってジョゼを選んだくせに、ジョゼと別れたら復縁できちゃう恒夫の持つ要領のよいズルさであり、彼がどこまで意識しているか知らんが、非情かつ自分勝手な部分であろう。

いっぽうのジョゼは、「いろいろ」あって最終的にはどう思っていたのか、この作品では描かれてないように思えた。だから、彼女がどう考えたのかはよくわからない。それでもラスト、彼女が強く生きていることはわかる。しかし、何かに希望を見出して生きられているのだろうか。それはわからない。そこが切ない。

恒夫が上野樹里と歩きながら、車の騒音と同じようにしか彼女の言葉が聞こえないシーン。あれはなかなかよいと思った。恒夫が泣き崩れるあのシーンに、この作品の救いがある。ただし、希望はあまりない。

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