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映画『アシュラ』ネタバレ感想 自暴自棄になると人間は強い

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アシュラ

こりゃすごい映画だ。予告のセリフにあるように、飼い主が主人を噛む話である。そういう意味ではあのラストってなかなかハッピーエンドだよね。んなことないか(笑)。でも、小物だって使われてばっかじゃないんだぞって気概が伝わってくる気持ちのいい最後であった。血みどろだけど(笑)。ネタバレあり。

―2017年 韓 133分―

解説:「MUSA-武士-」のキム・ソンス監督が、悪人たちの地獄絵図のような闘いを活写した犯罪アクション。末期ガンの妻の治療費を稼ぐため、市長の悪事の後始末を請け負う刑事ドギョン。やがて市長の不正を暴こうとする検察に弱みを握られ、追い込まれていく。金のために何でもする刑事をキム・ソンス監督と4度目のタッグとなるチョン・ウソンが、彼を利用する悪徳市長を「ベテラン」のファン・ジョンミンが、彼を実の兄のように慕う後輩を「背徳の王宮」のチュ・ジフンが演じる。(KINENOTE)

あらすじ:パク・ソンべ市長(ファン・ジョンミン)は利権と成功のために各所で犯罪をおかし、金に物を言わせてその後始末を刑事のハン・ドギョン(チョン・ウソン)にさせている。末期ガンにかかっている妻の治療費を言い訳に、金を得るために悪事に手を染めるドギョン。そんな彼の弱みを握る検事キム・チャイン(クァク・ドウォン)と検察捜査官ド・チャンハク(チョン・マンシク)は、ドギョンを利用してパク・ソンべ市長の不正を暴こうとする。検察とパク・ソンべ市長に追い詰められていったドギョンは、後輩の刑事ムン・ソンモ(チュ・ジフン)をも悪事に巻き込んでいく。(KINENOTE)

監督:キム・ソンス
出演:チョン・ウソン/ファン・ジョンミン/チュ・ジフン/クァク・ドウォン/チョン・マンシク

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板挟みのみじめな主人公

主人公の刑事、ドギョン(チョン・ウソン)て奥さんの医療費のためにパク市長(ファン・ジョンミン)の犬をやっている。で、市長の犯罪の後始末をしている最中に、自分の上司を過失で殺しちゃうんだな。その辺から検察にも睨まれるようになって。

本当は刑事を辞めて市長の犬を専属の仕事(笑)にしようとしていたんだけど、過失とはいえ上司を殺してしまったことで辞められなくなっちゃって、変わりに可愛がっていた弟分の刑事を辞めさせて市長のところに送り込むことに。

で、自分はというと市長に命じられてパシリをさせられ、検察にも市長への裏切りとなるようなパシリをさせられる。で、あっちにふらふらこっちにふらふら。自分の境遇は板挟みでちっともよくならない。

俺だっていつまでもやられてんじゃねんだよぉ(鉄雄)。

しかも、弟分は市長に気に入られたのか、イイ暮らしをし始めて、だんだんと自分に対する態度がデカクなってくるのだ。なんかムカつくし自分のほうが市長の犬歴は長いんだぞと思っちゃって嫉妬までしちゃう(笑)。んで、状況はどんどん悪い方向にいって、自分ではどうにもならなくなってきたところで、彼は覚悟を決めてある行動に出るのだ。まさに見出しに入れた、『AKIRA』の鉄雄状態になるんである(笑)。

ドギョンはダメ刑事に見えて、それなりに度胸もあってケンカも強い。弱い奴に強いだけでなくて、検察の奴らにもそれなりの態度で接する。でも痛いところつかれて結局「すんません…」みたいにはなるけども(笑)。とはいえ、俺はそんなに小物感は感じなかった。頑張っているなぁとほほえましく見れたのだ(笑)。

キム検事VSパク市長

対する検事キム・チャイン(クァク・ドウォン)はけっこう高圧的な奴だけど、実は部長検事には頭が上がらない。キムの部下、検察捜査官ド・チャンハク(チョン・マンシク)も最初はキムに従順だけど、ドギョンをリンチするときにちょっと反抗的な態度を見せるように。つまり、キムはいろいろと頑張ってはいるものの、ドギョンをなかなかうまくコントロールできないので成果も上がらずに、その権威はラストに向かって少しずつ落ちているように見えるのだ。

いっぽうのパク市長は最後の最後まで強いのである。こいつは人間だけど、何か振り切れちゃってて人間止めてるとしか思えない極悪人。ラストの葬儀屋、ドギョンの覚悟を決めた博打でキムと市長は話し合いをすることになる。高圧的なキムが市長を一瞬屈服させたかと思いきや、そうはならない。

守るものがあるなら、悪人の前では膝を折るしかない

なんと、市長が雇っている殺し屋軍団が乗り込んでくるのだ。そして血みどろの戦いが始まるのだ。この時点で勝負はついてる。検察側は銃を持っているとはいえ、戦闘力が高いのはチャンハクしかいない。こいつイイよね。なんかいつもケンカ腰(笑)。しかし、一人であいつら全部を相手にはできず、検察側はキムと女性捜査官以外、全滅させられるのだ。

そこでキムはついに、自分の弱さを見せることになる。小物にまでなりさがるのである。この時点でキムと市長の勝敗は市長の完全勝利に終わる。屈服させられたのはキムのほうだったのだ。

そこへ来るとドギョンは物語を通じてドンドン強くなっていく。強いというか、捨て身になっていくんだな。どう頑張っても自分にとっての物事は悪い方へ悪い方へ向ってしまう。それで、もうどうでもよくなっちゃうのだ。

守るものがないから、誰が相手でも膝は折らない!

どうでもよくなっちゃうと人間は強い。だから、めちゃくちゃなカーチェイス(このシーンはいろんなところで言われているように、ホントにすごい!)もしちゃうし、グラスも食べられるようになる(笑)。

唯一、どうでもよくなれなかったのが弟分とのこと。ラスト、弟分はどうして自殺のような死に方を選んだのか。後戻りできないことを悟ったからなんだと思うが、あの結末もドギョンが招いたといえなくもない。

ともかく奥さんも助からないし、弟分も死んじまって、もう彼にはやることはたったひとつしかない。

ドギョンはものすごい耐久力の持ち主なんで、こうなってしまえば鬼人である。彼は序盤からラストまで事あるごとにダメージを受けてばかり。でも、再起不能には至らない。顔面あんだけ殴られたら死ぬと思うんだが、彼は気合い(?)で乗り切った。葬儀屋で弟分と別れた後はもう、彼は捨て身の殺戮マシーンと化しているのである。狙うは市長の首ひとつだ! 殺っちまいな!

そんなわけで、俺はこの主人公を最後まで応援するような気持ちでみていた。最後はもうハチャメチャで血みどろの内容だけど、見事に市長のタマをとったドギョン、お見事でした! 妙な爽やかさを感じられる面白い映画だったなぁ。俺やっぱ、おかしいのかも(笑)。

映画『インサイダーズ 内部者たち』政治家になるための条件3つ!(嘘)
内容はハードだけど、人物さえ見分けがつけられれば面白いです。「権力者は人間ではない」と言ってるように思えた。毎度しょうもないことばっか書いてますが、今回は下品なことをしつこく話題にしますので、その辺ご注意ください。他には政治家になるための条件について。ネタバレもしてます。

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