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映画 オーバースピード時空を超えた目撃者 ネタバレ感想

オーバースピード時空を超えた目撃者
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オーバースピード時空を超えた目撃者

元陸上選手のセルゲイは、ある殺人事件の容疑者になってしまう。事故の後遺症でタイムスリップ能力が発現するようになった彼は、身の潔白を証明するために奔走することに。なかなか斬新な時間移動の設定であるが、話が面白いかというとそうでもない残念作品。

―2020年制作 露 83分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:タイムスリップする特殊能力を使って殺人犯を捜し出すSFサスペンス。交通事故の後遺症で全力疾走し、心拍数が230を超えるとタイムスリップできるようになったセルゲイ。連続して殺人事件を目撃してしまったセルゲイは、事件の容疑者として疑われ…。(KINENOTE)

あらすじ:陸上のオリンピック候補として期待されていたセルゲイ。しかし、交通事故で恋人を亡くし、自身も運動をすると急激に心拍数が上がるという後遺症を負ってしまう。ある日、自暴自棄になったセルゲイは、心拍計の警告音を無視して全力疾走し、倒れてしまう。手助けしてくれた女性の手をはねのけ、気を失い、目を覚ますと、近くの雑木林で遺体が発見されていた。その遺体は彼が気を失う前に手をはねのけた女性で、死後3日が経過しているという。困惑したセルゲイは、身に起きたことを確認するため、前回と同じ場所で心拍数を極限まで上げた。すると突然、目の前に死んだ女性と彼女を追いかける男の姿が。いつの間にか、セルゲイの身体は時空を超えていたのだ! やがて元の時間に戻ったセルゲイだったが、その後も立て続けに殺害された女性の遺体を発見。連続して殺人事件の第一発見者となった彼を不審に思った警察は、セルゲイを容疑者と確信して強引な捜査を開始する。思わぬ濡れ衣を着せられたセルゲイが身の潔白を晴らすには、命の危険を冒して全力疾走を続けることで極限の心拍数を維持し、何度も時空を行き来するしかなかった…。(amazon)

監督:アンドレイ・ザギドゥーリン
出演:エフゲニー・ロマンツェフ/ポリーナ・マクシモーヴァ/レオニド・グロモフ/オレグ・ヴァシリコフ

ネタバレ感想

時間移動系の作品が好きなので、レンタルで鑑賞。冒頭にも書いたように、この作品の斬新なのは、ある限られた場所と条件がそろうと主人公のセルゲイが過去や未来に行けるようになるところ。いけると言ってもおよそ数秒間くらいのものなので、彼が移動先でできることなんて、それこそ限りがあるわけだが、その設定によってこの物語は推進力を得ていて、そこはなかなか凄いなぁと思った。この数秒しか過去と未来にいられないというところが、ラストの展開にも活かされてるわけだし。

一応、なぜタイムスリップができるのかということも、学者みたいなオッサンによって説明はされる。サッパリ意味がわからんけど(笑)。あと、このオッサンがセルゲイに残した遺言の内容も正直、何を説明されてるのか全然わかんない。

ただ、「観察者が云々~」とかなんとか量子力学的な何かを言ってるのかなぁと想像したが、そもそも俺が量子力学なんて何も知らんので、ともかく言えるのは、説明はそれなりにしているが、この作品におけるタイムスリップの原理はわからんということだ(笑)。

でもそこはマイナスポイントでは全然なくて、そもそもタイムスリップの原理をきちんと説明してる作品のほうが少ないし、説明されてもこの作品のように理解はできないし、その説明があってようが間違ってようが真意は証明しようがないし、ともかくフィクションなんだから、そんなことはどうでもいいのだ。

ということで、セルゲイは陸上選手としてオリンピック候補になるくらいの逸材で、さらにセレブ。ただの五輪候補がどうしてそんなにセレブになれるのかはわからんが、しかも彼はハンサムなので、女性にモテる。であるから冒頭で事故に遭うまでの彼は、人生が自分の思い通りに動いていた感じに見えて、傲慢で嫌な奴に見える。

そんな彼が、事故によっていろいろなものを失い、さらにはタイムスリップ能力を得たことで自分の殺人容疑を晴らすためにジタバタするのがこの話なわけだが、ラストはけっこう悲惨だったなぁ。

何でかって言うと、これらの殺人を防ぐには、セルゲイ自身の存在を消すことしかないという結論に至るから。そんでセルゲイは、過去にさかのぼって自分を殺すことによって、すべての事件をなかったことにするのである。

であるから、女警部補との出会いなどなど、この作品内で語られた物語は最初からなかったことになったので、端的にないことになる。つまり、セルゲイの存在すら警部補たちの記憶には残らないというか、初めからそんなものはなかったということになるのである。切ない。

こういう自分を犠牲にするラストって時間移動系の作品にはけっこうあるよね。設定自体はなかなか感心したけども、それ以外に特に見どころはなかったなぁ。警部補は初対面の頃からセルゲイに気があったっぽいけど、セルゲイにはそういう素振りが見られなかったので、あるシーンでいきなり愛し合っちゃうのにはメチャクチャ違和感があった(笑)。

にしても、セルゲイってなんであんなにモテるの? 真犯人の動機も、モテすぎるセルゲイに対する嫉妬みたいないもんだし。そこまでカッコいいかね? ジョシュハートネットに何となく似てる役者さんだなとは思ったけど。

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