グレイマン
CIAの殺し屋が任務で手に入れた極秘情報を秘匿したら裏切者扱いされて、本部の差し向けた殺し屋たちに追われる羽目になるアクション作品。細かい部分を気にせずにいれば楽しめる。ネタバレあり。
―2022年公開 米 122分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:2009年に出版されたマーク・グリーニーの同名小説をもとに、クリストファー・マーカス、スティーヴン・マクフィーリーと共同で脚本を書き、アンソニー・ルッソとジョー・ルッソが監督し、マイク・ラロッカと共同で製作するアメリカのアクションスリラー映画。ルッソ兄弟の会社であるAGBOが製作するこの映画は、小説に基づいて新たに企画されたフランチャイズを開始する予定で、主役にライアン・ゴズリングとクリス・エヴァンスが起用されている。本作は、Netflixオリジナルとして配信される予定で、製作費は2億ドルと、Netflix史上最も高額な作品となっている。(Wikipedia)
あらすじ:CIAのベテラン工作員であるコート・ジェントリー(ゴスリング)は、自分の所属する組織によって裏切られ、逃亡生活を余儀なくされる。彼を追うために派遣されたのは、かつての同僚であるロイド・ハンセン(エヴァンス)である。(Wikipedia)
監督:、アンソニー・ルッソ/ジョー・ルッソ
主演:ライアン・ゴズリング/クリス・エヴァンス/アナ・デ・アルマス
ネタバレ感想
ネットフリックスで配信されたので鑑賞。娯楽的アクションなので、劇場の大画面で観たらもっと面白かっただろうなという印象。殺し屋たちに追われることになる展開なんかは『ジョンウィック』シリーズに似てると言えば似てるかな。あとは『ただ悪よりすくいたまえ』とか。
CIAに追われる羽目になったライアンゴズリング(シックス)が世界各地を巡りながらアクションを繰り広げる。彼を的にかける役目でCIA本部から雇われるのが、クリスエヴァンズが扮するロイド。いっぽう、本部の活動に不信感を抱き、シックスを支援するのがアナデアルマスが演じるミランダ捜査官。
正直、ストーリーは大味で細部はけっこう適当。例えばラスト、シックスは元上司と彼が育てている姪を助けるために、ミランダと敵地に乗り込むんだが、二人が人質になっているのに正面から派手に乗り込んでって、ド派手な攻撃しかけちゃってるからね。『コマンド―』かよ。
で、シックスは名の売れた殺し屋で強いんだけど、それよりも強かったのが、ロイドに雇われたタミル人のおじさん。ミランダと二人がかりでも倒せなくて、秘密情報の入ったデータを奪われちゃう。
しかしこのタミル人、ラストでロイドが姪っこを殺しちゃおうとすることに怒りを感じてて、ミランダと戦闘になって彼女を殺しかけるのに、命を助けてあげた上にデータを返しちゃう。その心変わりは何なのか。職務には忠実だが、非道なことをする奴は許せないというキャラなのかな?
対して、こいつを雇ったロイドは強者であることが周囲からやたらに強調されるが、実際の戦闘ではそんな強くない。ラストバトルでは、ナイフ持ってないときはシックスに圧倒されてるし。
じゃあ何がすごかったのかというと、彼は拷問術の権威らしく、実際にシックスの元上司を拷問するシーンがあるんだけども、爪をはがすくらいのことをするだけで、何も吐かせられない。んで、やることと言ったら、人質の姪のことをちらつかせるだけという。
その程度の実力なので、やっていることは、彼の監視役として同行してるCIAの女性を困らせるような無茶な作戦をするくらい。つまり、この作品ではタミル人が一番強いわけで、彼とシックスが決着をつけずに終わっちゃうのは何とも物足りない感じ。
ラストでも真の黒幕は判明せず、その下でシックスからデータを奪うことに躍起になってた二人のCIA局員も健在。てなことで、何となく続編を匂わせるような感じであった。
ミランダ捜査官はシックスの窮地を救う支援役としてかなりの活躍をする。であるからシックスは彼女に「逆にあんたを助ける機会があればいいな」的なことを言う。これってどっかでそういうシーンが出てくるんだろうな予感させて期待していたんだが、そんな描写はなくて残念。最後までシックスは彼女に助けられっぱなしだった印象しか残らない。
とかなんとか文句ばっか書いてるけども、娯楽アクションとしてはなかなか面白いので、見て損はないです。
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