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映画 嵐の中で ネタバレ感想 ネットフリックス

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嵐の中で

ネットフリックス配信作。嵐の夜に25年前に生きる少年とテレビを通じて交信できるようになった女性。図らずも、本来死ぬ予定だった少年を助けた翌日、気付いてみると自分が生きる世界が変わっていた。果たして彼女は元の世界を取り戻せるのかーーネタバレあり。

ー2018年製作 西 128分ー

解説:オリオールパウロが共同で監督し、アドリアナウガルテ主演の2018年のミステリードラマ映画です。この映画は、2018年にスペインで、2019年3月22日に世界中でNetflixを通じて公開されました。(wikipedia)

あらすじ:時空のズレにより25年前の少年を救った後、別の人生で目を覚ましたベラは、大切な娘がこの世に存在していないことを知り、自分の人生を取り戻す手がかりを探す。(Filmarks)

監督:オリオル・パウロ
出演:アドリアーナ・ウガルテ/チノ・ダリン/ハビエル・グティエレス/アルヴァロ・モルテ/ノラ・ナバス/ミケル・フェルナンデス/クララ・セグラ/ミマ・リエラ

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ネタバレ感想

時間移動系の作品が好きなので鑑賞。厳密に言うと、タイムリープするというよりはパラレルワールドに生きることになってしまった女性=ベラが、元の時間軸に戻るためにジタバタする様を描いた作品と言えそう。

さらに、この物語では主人公のベラが元の時間軸に戻るために奮闘するだけでなく、25年前の世界で起きた殺人事件の真相を究明するというエピソードが絡み、物語に深みと面白味をもたらすことに成功している。

とは言え、明かされる内容については驚きは少ない。その内容には2つあって、一つは、ベラに献身的な刑事はニコであったということ。もう一つは、ニコの家の対面で起こった殺人事件に複数の人間が関わっていたこと。

前者については、二人の最初の邂逅シーンでなんとなく察しがつかないこともない。なぜなら、ベラの荒唐無稽な話、普通の警察だったら相手にしないだろうからだ。ここまで親身にベラの話を聞けるのは、ベラの言葉に信ぴょう性を感じる体験をした人間である可能性が高い。

つまり、25年前、ベラに救われたニコが、この刑事なのであるーーという推測はできる。ただ、それが分かったとて、その細部や、ニコだったとしてなぜ彼は、そのことをベラに告げないでいるかなどの謎は残り続けるので、鑑賞し続ける興味がそがれることはない。

また、この作品は恋愛映画でもあるので、登場人物の中で恋仲にある人の関係を推測させてくれる描写はそれなりにあって、その描写とは、後者の殺人に関わった2名のものにあたるため、これまた察しはつくのだ。これについても別にディスっているわけではなく、この作品は、そのようにいたるところに見られる伏線をちゃんと回収しているところに好感度が持てるのである。

この作品は鑑賞した人の評価は概ね高いようだし、上記のような点はよいと思う。しかし、個人的にはニコのベラに対する愛の深さがゆえのラストの展開などに特に感銘は受けられず、強く心に残るような作品ではなかった。

なぜかと考えるに、ベラは娘のグロリアがすべてで、ニコと愛情を深めた時間軸については一顧だにしてないように見えてしまうところに、少し残念さを感じたというのが理由の一つ。もちろん、彼女はニコのことを全く考慮してないというわけではないのだが、しかし、彼と築いた過去を捨てることに深い斑紋があるようには感じ取れない。なんでそうなのかというと、彼女にとっては結局、娘のグロリアが一番であるから。であるから、本来生きていた時間軸こそが本来の自分が存在するべき時空なのだと感じているのであり、ニコと共に生きたベラとは、まったくの別人なのだ。

この作品に違和感があるのは、主人公のベラ(便宜的にベラA)は別の時間軸(ニコが生きていて、彼と恋仲になる世界)に移動してきたのに、なぜか前の時間軸の記憶しかなく、移動先の時間軸の出来事は、その世界に住む人に触れることでしか知ることができないところ。つまり、なんというか、端的に言えば移動先のベラBではないし、ベラAはニコの愛したベラBではないという区別をしていない。そこに違和感があるのだ。

じゃあ、この世界に本来いたはずのベラBはどこに消えたのか? そして、ベラAの世界にいたベラはベラBのいた世界にいるわけで、Aの世界にいるはずのAが消えた世界では、彼女はどういう扱いになっているのか、という疑問が湧いてくる。以上を踏まえると、この作品世界では、パラレルワールドはなく、世界は一つしかなく、その世界が25年前に遡ってつくられたと考えるしかないように思える。

しかし、仮にそれを是とするのであれば、本来Aであった世界の記憶は、ベラAの記憶からも抹消されていなければいけないはずなのだ。つまり、ベラAはニコを救った翌日に目覚めたときには、ベラBの記憶しか持っておらず、Aであったことの記憶は抹消されており、最初から彼女はベラBであり、ベラAであった可能性はなくなり、端的に以前も、これからもベラはベラBでなければならない。ベラAであったことには永久に気付けないのである。なぜなら、その事実そのものが抹消されているはずだからだ。

何を言っているのか分からないかもしれないが、このことを考えてしまうと、そもそも本来の作品の展開が成り立たないのでないかと気になっちゃって、そっちのことばかり考えて物語に没入できないというか、なんかそこで描かれる内容がけっこうどうでもよくなってきちゃって、その結果が上記のような感想なのである。

しかしこれは、この映画をつくった人たちが悪いのではなく、そもそも、そんなことを考慮したら時間移動系の作品をつくるのは難しいだろう。俺にとっては上記のような問題が非常に重要なだけで、しかも考えるほどに何を言いたいのか分からなくなっちゃってるので、その程度の戯言だと思って頂けると幸い。

ちなみに、時間移動てきな作品で恋愛を主に扱った内容としては、『バタフライエフェクト』とか『恋はデジャ・ヴ』が好きかな。

この作品は、ネットフリックスで鑑賞できます。

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