フレンチ・ラン
フランス産のバディームービー。コミカルな内容かと思いきやけっこうシリアスな感じに物語が進む、最後まで楽しめる佳作アクションです。
―2017年公開 仏=米 92分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:CIA捜査官とスリのはみ出し者コンビをイドリス・エルバとリチャード・マッデンが演じるバディ・アクション。パリ市街で爆弾テロが発生。一時嫌疑をかけられたマイケルのスリの腕前を見込んだCIA捜査官ブライアーは、彼に協力を持ち掛け、真犯人を追う。大規模テロを防ぐためパリを駆け巡る二人を、「ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館」のジェームズ・ワトキンス監督が描く。(KINENOTE)
あらすじ:フランス、パリ。革命記念日を控えたある日、市街で爆弾テロが発生し、捜査線上にスリのマイケル(リチャード・マッデン)が浮かび上がる。イラクで命令を無視してテロリスト6名を射殺したはみ出し者のCIA捜査官ブライアー(イドリス・エルバ)が担当することになり、マイケルを確保。ブライアーは彼の無実を確信する一方、ずば抜けたスリの腕前を買い、捜査協力を持ちかける。真犯人探しを進める中、36時間後の革命記念日にパリを制圧するとの犯行予告が出され、二人は国家的危機に立ち向かっていく。(KINENOTE)
監督・脚本:ジェームズ・ワトキンス
出演:イドリス・エルバ/リチャード・マッデン/シャルロット・ル・ボン
ネタバレ感想
CIA捜査官とスリが、あることをきっかけに仕方なくタッグを組み、事件の捜査を進めるにつれてコンビネーションを発揮し始めるバディムービー。せっかくコンビを組んだのに、ぜんぜんその良さが発揮されない作品もある中で、この作品は終盤近くでしっかりとお互いが信頼関係を結んで事件を解決に導くので、なかなか楽しめた。
脇を固める登場人物もなかなかよく、特に主人公をかばってくれる上司の女性が美人でかっこいい。だから黒幕にあっさり殺されちゃうところは悲しいでありました。というか、もう少し警戒しろやと思わんでもないが(笑)。で、今調べてたらこの女優さんはジョニー・デップの『リバティーン』にも出てたらしい。あの娼婦役の人かな??
この物語の悪役たちは、テロを匂わせておいてそれに無策な警察に対して民衆の怒りをあおり、街を暴動寸前にまで追い込む。なんで警官なのにそんなことするんだろうと思ったら、彼らの目的は暴動騒ぎに乗じて銀行強盗をすることだったのだ。
要するに、政治的な思想がどうとかではなく、単なる盗人だったという(笑)。なんかこの手の作品ってけっこうあるよね。一瞬、思いついたものをいくつか紹介しようと思ったけど、有名作品もあるし、ネタバレになるからやめておきます(笑)。
ということで、本作のパリの街並みを俯瞰的に映したシーンなんかを観ると、パリを旅行してみたいなぁなんて思うし、どこに行くときも人込みではスリに気を付けようとも思えるし(笑)、つっこもうと思えば粗は出てきそうだけど、そんなことを感じさせないくらいには楽しめる作品でした。なかなかお勧めです。
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