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映画 週末に戻る ネタバレ感想 スペインのタイムループ作品

週末に戻る
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知人たちと山小屋を訪れたアルバは、滞在先である程度の時間が経つと、小屋に到着した時間に戻ってしまうタイムループに巻き込まれる。しかも、回を追うごとにループ内の時間が1時間減っているではないか。果たしてどうなってしまうのか。アマゾンプライムの字幕が酷すぎて内容を把握するのが難しいが、なかなか工夫されたつくりで、斬新に思えるところもある。ネタバレあり。

―2019年 西 93分―

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あらすじ・スタッフとキャスト

あらすじ:アルバは、イベントが何度も繰り返され始めるタイムループに閉じ込められていることに気づきます。しかし、何かが異なります。各繰り返しは、前の繰り返しよりも1時間短くなります。時間がなくなるとどうなりますか?(amazon prime)

監督:ジョン・ミケル・カバレロ
出演:イリヤー・デル・リオ/アダム・キンテロ/ナディア・デ・サンティアゴ

ネタバレ感想

アマゾンプライムで見つけて鑑賞。タイムループとか時間移動系の作品が好きで、このブログでもいろいろ紹介してる。であるから、あらすじを読んで興味を惹かれたのだ。

しかし、アマゾンプライムで配信されるマイナー作品って、字幕の訳が酷すぎて観るに耐えないものが稀にある。そういった作品は概して、あらすじ紹介の日本語が怪しい。

で、今作も上の引用の通り、意味がわからないわけではないが、ヘンテコ。嫌な予感がしつつも鑑賞してみたら、冒頭っから直訳にもなってないようなメチャクチャな日本語訳のオンパレード…というか、まともな訳がまったくないので、物語の詳細が把握できずに劇終を迎えた。

その訳の酷さがある意味では笑えるので、一見の価値があるかも。ともかく酷いから(笑)。

てなことで、支離滅裂な日本語訳から登場人物たちがどんな人なのか、どんな思いを持っているのかを推測しながら、何とかラストまで鑑賞した。

これ、最後まで観れない人もいるだろうね。俺もアマプラで配信されてる、こういう酷い訳の他作品はだいたい途中で観るの止めてたから。

では、なぜこの作品は最後まで鑑賞したかというと、その物語設定がイイと思ったから。どこがイイかと言うと、同じ日を何度も繰り返しちゃう話なんて、いくらでもある。その中で、この作品の特筆したいのは、ループを繰り返すうちにループ内の時間が1時間減っていくところだ。これは画期的。そんな設定の作品を他に俺は知らない。

山小屋についてからだいたい1日ちょっと経つと、アルバは前日に戻されちゃう。んで、そのループ内の時間が1時間減るということは、何度か繰り返しているうちに、そのループは消滅するわけで、ではループ内に閉じ込められた主人公はどうなってしまうのか、当然気になる。気になるから、最後まで鑑賞できたのである。

実際、アルバはその事実に気付く。そして彼女が気付いた時点でのループ回数は残り10回程度だった。これを知った彼女はループ世界での過ごし方を自分なりに改善しようと努めだす。

ついでに、もう一つ工夫が凝らされてるのが、最初はまったく気づかなかったんだけど、この作品はループが繰り返されていくうちに、画面の幅が狭くなってきて、両側が黒くなっていくのだ。

なんか、画面が小さくなっているなぁなんて俺が気付いたのは、ほぼラストに近づいてから。これは、ループ内の時間が短くなっていくにつれて画面が狭くなっているのであり、最後のループが終わる時点で、画面は真っ暗になってまうのである。なかなかシャレた演出ですな。

あとは、ループが始まると時が止まり、主人公のアルバ以外は動きが止まってしまうところも、ありそうであんまり記憶がない。世界の動きが止まるとアルバは、冒頭の山小屋に着くシーンに戻されてまう。

このループの起点に戻るときにも一つ特徴があって、アルバはループ内で怪我をしたら、起点に戻った時点でも怪我をし続けているし、風呂に入ってないので、だんだん体臭がするようになって、他のメンバーからそこに言及されるシーンなんかもある。

さらに、彼女がループ前に所有してたものが、世界が戻された時点でそのまま手の中に残っていることが1度だけあったけど、ああいうのも他作品ではあんまり見た覚えがなかったな。

でまぁ、肝心の物語は、繰り返しになるけども訳が酷すぎて十全には把握できなかった。アルバと他の知人たちの関係性は、よくわからんところも多い。

例えば、彼女には恋人がいて、彼とは表面的には仲良くしているけども、物語が進むにつれて彼が何らかの問題を抱えていて、どうもアルバと距離を置きたいことがわかってくる。それを知ったアルバが彼との関わりをどう修復していくかーーというのが物語の軸になっているタイムループロマンス的な話ってのはわかった。

でも、それ以外、病気を抱えているらしい父親との関係がどうなったのかとか、ドイツに行きたがってるらしいカップルとの関係性は良好になったのは理解できたが、その過程がまったく理解できなかった。さらに、もう一方の別カップルとの関わりについては、彼女のほうが同性愛者っぽい感じだったという以外は意味不明であった。

その他、なぜループが起こったのかってのは武器工場みたいのがあるってセリフが何度か出てくるので、それに関連があるんだろうなと思うんだけど、謎。

アルバは橋みたいなゲートがたくさん架かっている川で最初のループに入るので、まぁたぶん、何か関係はあるんだろうね。ただ、その工場とやらが登場することはないんだけど(笑)。ついでにだが、もちろん、なぜループするごとに1時間減っていくのかも謎。

ということで、字幕がもう少しまともなものに改善されることがあればもう一回鑑賞してもいいかなと思うくらいの水準の作品ではあった。あと、アルバ役の人は、野暮ったい服装なんだけども、なかなか美人であったなぁ。

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