アタック・ザ・ブロック
アマゾンプライムにあったので何となく鑑賞。英国の治安が悪そうな団地で、不良少年らと宇宙から流星のごとく降ってきた生物たちとの闘争を描いている。それなりに設定がしっかりしてるためか、なかなか楽しめる作品であった。ネタバレあり。
―2012年公開 英 88分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:「スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団」のエドガー・ライトが製作総指揮を務めたSFアクション。不良少年と凶暴な異星人の戦いを描く。出演は「Junkhearts」のジョン・ボヤーガ、「善き人」のジョディ・ウィテカー。「タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密」の脚本家ジョー・コーニッシュの監督デビュー作。(KINENOTE)
あらすじ:ロンドンの“ブロック”と呼ばれる貧しい公共団地に住む不良少年たち。モーゼス(ジョン・ボヤーガ)をリーダーとして荒れた毎日を送る彼らは、毎晩のように集まって騒いでは街の住民を困らせていた。ところがある夜、いつものように偶然出くわした女性サム(ジョディ・ウィテカー)を脅して金品を巻き上げようとしていたところ、突然、空から無数の凶暴なエイリアンが降ってくる。その襲撃を受けて、大混乱になる街。これまで体験したことのない恐怖に襲われながらも、恋人や家族を守るため、いつしか少年たちは街を救うために立ち上がる。原付バイクで逃げ回り、花火でかく乱、ニンジャ刀でひと突き……。知恵と勇気を結集し、決死の覚悟で最後の反撃に出る。(KINENOTE)
監督・脚本:ジョー・コーニッシュ
出演:ジョディ・ウィテカー/ジョン・ボヤーガ/アレックス・エスメイル/フランツ・ドラメ/リーオン・ジョーンズ/サイモン・ハワード/ニック・フロスト/ルーク・トレッダウェイ/ジャメイン・ハンター
ネタバレ感想
この手のB級テイストあふれる映画って、細部の人物描写が適当すぎて何を目的にその人物が行動を選択しているのか意味不明なものが多い(それがリアルな人間描写といえば、確かにそうではあるんだけども)。
それに対してこの作品は、過剰にはならない程度に主人公やヒロインの背景を紹介することで、最後まで面白く観られる佳作に仕上がっていると感じた。
内容については特に斬新さはないものの、主人公らの仲間意識の強さや、それに基づいた勇気ある行動には好感が持てる。彼らと一緒に力を合わせて戦うことになる大人や青年のキャラについても、少しずつお互いを信頼していく感じが伝わってくるところがよい。
敵対するエイリアンの造形やその強さに物足りなさを感じるものの、主人公の少年と彼のグループに関わることとなったヒロインの物語としてなかなかよくまとまった作品と思います。
あとはロンドンの、貧しく治安の悪い地域で暮らさざるを得ない子どもたちが、どのような暮らしをしてどういう子どもになるのかってことも垣間見れる社会派要素も悪くない。
てなことで、ぼろくそに文句つけたいこともないし、かといって絶賛したいほどの内容というわけではないので、これで終わり。昔の地上波洋画劇場が今でも残っていたら、きっと放映されただろうなと思える映画でした。
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