バイオ・インフェルノ
昔、地上波で放映されたことがありそうな作品だけど、存在を知らなかった。アマゾンプライムにあったので興味を持って鑑賞。最初は細菌? に汚染された施設内で起きるパニックムービーかつ、施設内外にいる人間たちの動きを描写するディザスタームービー的な内容かと思わせておいて、途中から感染者が暴れ出すホラー映画になる(笑)。ネタバレあり。
―1986年公開 米 100分―
解説:遺伝子組みかえDNA(デオキシリボ核酸)技術工業化に通産省が踏み切り、バイオ時代が本格化したために今後起こるであろう細菌汚染アクシデントの恐怖を描く。製作はジム・ブルーム、エグゼクティヴ・プロデューサー・脚本はマシュー・ロビンス、監督・脚本は「続・激突! カー・ジャック」(マシュー・ロビンスと共同)のシナリオを書いたハル・バーウッドでこれが監督デビュー作。(KINENOTE)
あらすじ:ギャル・モース(サム・ウォーターストン)はユタ州の郡保安官、妻のジョーニー(キャスリーン・クインラン)は、遺伝子の力で成長を促進させるとうもろこしを生産しているバイオ工場のガードマンとして働いている。バイオ工場の内部で働いている工員と町の人たちは、そこを農業目的の遺伝子融合の実験に取り組んでいるハイテク耕種学会社だと信じている。耕種学は、小麦の生産を向上させたり、強力な穀物の種を作り出すなど人類のために貢献してきた。その他にも穀物を霜の冷害から守る細菌、肥料を必要としない改良穀粒、人体の発育不良を治し、肝臓疾患、癌、エイズ患者に光明を与える成長ホルモンである肝炎Bワクチンの開発などがあった。しかしこの研究所で異常事態が発生した。85名の従業員が帰り仕度をしている時、ジョーニーがコンピュータとビデオ・スクリーンで管理している映像画面に“警告、危険発生”の文字が現われたため、研究所のシャッターが全て閉じられたのだ。以下略。(KINENOTE)
監督・脚本:ハル・バーウッド
出演:サム・ウォーターストン/キャスリーン・クインラン/ヤフェット・コットー/ジェフリー・デマン/リチャード・ダイサート
感想
さほど古臭さは感じないし、ところどころ突っ込みたい部分はあるものの、そんなに長いわけでもないので、最後まで楽しめる作品です。
ちなみに、この映画の感染者はウィルス発症後に一度死んでから、攻撃性の高い人間として甦るようにも見えるんだけど、あれはどうなんだろうか。気絶するだけなのかな? 仮に死んでから生き返ってるのだとすると、知性のあるゾンビが暴れていることになるわけだから、なかなか斬新なゾンビ映画とも言えそうだ。
突っ込みどころ
全編通じての突っ込みどころは、主人公ら登場人物の緊張感のなさ。なかなか緊迫感あってハラハラドキドキさせる部分もあるんだけども、そのいっぽうで、このシーンでなんでそんなにのんびりともの考えたり、のんびり抱き合ったりしてるんだよ! ――とイライラしてくる描写も多い。
そののんびり具合のせいで、観ているほうは「早く逃げろよ!」とか「はやくワクチン注射しろや!」とか画面にくぎ付けになっているわけだから、演出がうまいということなのだろうか(笑)。
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