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映画 ビューティフルデイ ネタバレ感想 トラウマ抱えたホアキンのラストが印象的

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ビューティフル・デイ

心にトラウマを抱えた主人公が、売春組織に捕らわれている少女を救うためジタバタする話。物語はシンプルだが、通常の作品とは異なり説明描写がほとんどないので、鑑賞者が自ら推測・補完しないとよくわからない、好みが分かれそうな作品。ネタバレあり。

―2018年公開 英=仏=米 90分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:第70回カンヌ国際映画祭脚本賞と男優賞を受賞したスリラー。行方不明者捜索のプロのジョーは、州上院議員ヴォットの十代の娘ニーナを売春組織から取り戻してほしいと依頼を受ける。ジョーは無事にニーナを救出するが、思いがけない事件に巻き込まれていく。監督は、「少年は残酷な弓を射る」のリン・ラムジー。出演は、「教授のおかしな妄想殺人」のホアキン・フェニックス、「デッド・サイレンス」のジュディス・ロバーツ、「ワンダーストラック」のエカテリーナ・サムソノフ、TVドラマ『LAW & ORDER:犯罪心理捜査班』のジョン・ドーマン、「SHAME シェイム」のアレックス・マネット、「アメリカン・ハッスル」のアレッサンドロ・ニヴォラ。(KINENOTE)

あらすじ:行方不明者の捜索を請け負うスペシャリストのジョー(ホアキン・フェニックス)は、人身売買や性犯罪の闇に囚われた少女たちを何人も救ってきた。彼はその報酬で、年老いた母親(ジュディス・ロバーツ)と静かに暮らしている。ジョーは海兵隊員として派遣された砂漠の戦場や、FBI潜入捜査官時代に目の当たりにした凄惨な犯罪現場の残像、そして父親の理不尽な虐待にさらされた少年時代のトラウマに苦しんでいた。ある日、新たな仕事の依頼が舞い込む。選挙キャンペーン中で警察沙汰を避けたい州上院議員のアルバート・ヴォット(アレックス・マネット)が、裏社会の売春組織から十代の娘ニーナ(エカテリーナ・サムソノフ)を取り戻してほしいという。ジョーは売春が行われているビルに潜入し、用心棒を叩きのめしてニーナを救出するが、彼女は虚ろな目で表情一つ変えない。深夜3時、ニーナを連れて行った場末のホテルのテレビで、ここで落ち合う予定だったヴォット議員が高層ビルから飛び降り自殺したことを知る。その直後、二人組の制服警官がホテルの受付係の男を射殺し、無理やりニーナを連れ去っていく。窮地を脱したジョーは、ヴォット議員からの依頼を仲介したマクリアリー(ジョン・ドーマン)のオフィスを訪ねるが、彼は何者かに切り刻まれて死んでいた。嫌な予感に駆られて自宅に戻ると、2階で母親が銃殺されていた。ジョーは1階にとどまっていた二人の殺し屋に銃弾を浴びせると、ニーナがウィリアムズ州知事(アレッサンドロ・ニヴォラ)のもとにいることを突き止める。ニーナはウィリアムズのお気に入りで、ヴォットは日頃から娘を政界の権力者に貢いでいたのだった。ジョーは喪服に着替え、母親を葬るために森の奥の美しい湖に向かう。生きる気力を失った彼は母の亡骸を抱えて入水するが、ニーナの幻影に引き戻される。ジョーは一連の事件の黒幕であるウィリアムズを尾行し、ニーナが監禁されている郊外の豪邸へハンマー片手に踏み込んでいく。(KINENOTE)

監督・脚本:リン・ラムジー
出演:ホアキン・フェニックス/ジュディス・ロバーツ/エカテリーナ・サムソノフ

ネタバレ感想

ネタバレしながら適当なあらすじ

トラウマだらけのジョー

ホアキン扮するジョーは元軍人だ。軍人時代に、ちょっとした親切心で接した少女が、自分の目の前で殺されてしまうきっかけを作ってしまったことを、深く後悔している。

その後、彼は攫われた子どもを捜し出して救う仕事をしている。その最中なのか、それよりも前の時代なのかはよくわからんが、彼は何人もの少女が犯罪者の手によってボロ人形のように捨てられている現場を発見したことがあり、それもトラウマになっている。

さらにさらに、少年時代、自分自身が親父に虐待されていたらしく、その体験もまた、心に深い傷を残している。要するに、自分も大人に虐げられてきたし、仕事をするようになってからも、子どもが悲惨な目に遭っている状況に出くわしすぎて、ジョーは心がぶっ壊れちゃっているのだ。

ついでに、母親も少しぶっ壊れているんだけども、ジョーは母のことは愛しているようで、一緒に暮らしている。その生活に希望はない。空っぽの状態で、人生に絶望して生きているのがジョーという男なのだ。

ちなみに、上に引用したKINENOTEのあらすじによると、彼は、FBI捜査官として働いていた期間もあったらしく、少女たちの死屍累々たる様を発見したのはその頃の体験のようだ。俺は作品の中でそこは確認できなかったのでそう書かなかったが、おそらくどこかにそういう描写があったのかも。

少女を救う殺し屋ジョー

で、彼の仕事は、ある男を介して元締めみたいなやつの依頼で、人身売買とかで捕まっている少女をたすける仕事なのだ。今まで何人もの少女を救ってきたし、少女たちに手をかけた人間は容赦なくぶち殺してきたらしい。という意味では、殺し屋なのである。

しかし、今回の仕事は相手が悪かった。元締め役に仕事を依頼してきたのは、州の上院議員、ヴォット氏。彼の娘、ニーナをある売春組織から取り戻してほしいという依頼だった。ジョーは、ニーナを救い出す。でも、ニーナの引き渡し場にしていたホテルに、ヴォット上院議員はやってこない。それどころか、自殺したというニュースが流れている。

で、なぜかジョーは部屋に押し入ってきた警官とバトルに。ニーナはまたさらわれてしまった。どういうことだかわからないジョー。

黒幕は権力者

さらに、元締めが殺されていた。彼に仕事を仲介していた男も、息子ともども殺されていた。彼の仕事のコネクションは壊滅した。仲介人の息子はジョーの住処を知っているので、自宅にも敵が来ているかもと察したジョーは帰宅。すると自分の母親が殺されていた。ジョーはまだ自宅にいた殺し屋兼汚職警官どもをぶちのめし、黒幕の情報を聞き出す。なんと相手は、州知事のウィリアムズ氏なる人物だった。

ニーナの父であるヴォット上院議員。彼は、州知事のウィリアムズ氏の選挙を支援している。彼に取り入って、出世を狙ってたらしい。ウィリアムズ氏は、少女を犯す趣味があった。ヴォット氏は何と、彼に取り入るために、自分の娘を差し出していたのだ!

しかし、斬鬼の念に堪えない。何とかしたい。しかし、ウィリアムズ氏は権力者であり、汚職警官を使って自分の犯罪を隠すことができる。だから、警察など白い組織にニーナを捜す依頼はできない。そこで、ジョーの元締めである組織、つまり裏社会に依頼をしてきたのだ。

ニーナを取り戻したジョーだったが、お気に入りを奪われたウィリアムズ氏は、ヴォットをおそらく締め上げたのだろう。それで、ニーナを奪った相手を吐かせたあとに、自殺にみせかけて殺害(推測です)。さらに、組織をぶっ潰しにかかったのである。ジョーの母親は、ジョーを殺しに来たつもりが不在だったので、ついでに殺したと思われる。とばっちり。

今日はいい天気だよ

母親も死んでしまい、もはや何一つ生きる意味がなくなったジョーは、母を水葬しつつ、自分も死のうとした。しかしそこで、あと一つ、生きる意味があることを思い出す。ニーナだ。あの少女を救わねばならない…。

ジョーはウィリアムズの邸宅をつきとめ、忍び込んだ。そして、ボディーガードたちを始末。ウィリアムズの命を取ったろうと奴の寝室に突入すると、そこには絶命しているウィリアムズが。彼はすでに、ニーナの手によって喉を切り裂かれ、殺害されていたのである。

キッチンで、血まみれの手でステーキを食べるニーナを見つけたジョーは、彼女を外に連れ出した。

ダイナーで向き合う二人。ジョーはもう生きていたくなかった。死にたかった。嫌なものばかりを見続けてきたからだ。もう耐えられそうもないので、自殺したい。拳銃であごを打ち抜いて死ぬ妄想をしていたーーしかし、ニーナが彼の手を握って「今日はいい天気」といった。彼はニーナと二人、店を出ていくのだった。

――というのが適当なネタバレあらすじ

評価が分かれそう

この映画は評価が分かれそうな印象。話自体はシンプルなんだけど、具体的な説明描写を省いているため、ぼんやりと鑑賞してると物語についていけなくなるかもしれない。

主人公の過去など、ところどころでフラッシュバックがあるだけで、その詳細は語られない。だから、鑑賞者はそこを自分で考えて、補完しないとならないのだ。原作小説があるようなので、そちらを読んでいれば、かなり詳細わかるのかもだけど。

いずれにせよ、元軍人である男による少女の救出劇を、ハラハラドキドキの展開で鑑賞することを期待している人には、非常に不親切なつくりの映画である。

では、芸術性を求めた作品なのかなと、思うに、別にそういうところはあまり感じられなかった。何のためにこんなにわかりづらくしたのか、俺にはようわからんのである。で、それを踏まえて面白いか面白くないかと聞かれたら、さほど面白くはないのであった。

それぞれのシーン、ホアキンの行動がいちいち間延びして長く感じるのも、意図的にそう撮影されているんだと思う。そこにどんな効果があるのかわからない俺みたいな人間にとっては、なんとも歯がゆい感じのする場面が多い作品であった。これ、普通の娯楽映画みたいにテキパキ物事進んでたら、60分くらいで劇終できちゃう内容だと思う。

ラストはけっこういいです

ただ、ホアキンと少女の演技は悪くないし、最後に唐突に希望のある終わり方をするところは好感を持った。人生に絶望して自殺を考えていたジョーが、酷い環境で酷い目にあっていた少女の一言で救われる。

ジョーは彼女を悲惨な境遇から救う手助けをし、彼女はジョーの心を救う手助けをしたのである。二人が希望をもって、共に生き抜いていってほしいと思わせるラスト。すべてがあのための演出だったのかもしらん。だとしたら、それは成功してるんかも。

それに、こうやってネタバレあらすじ書いてたら、けっこういい話で面白かったように思えてくる(笑)。しかしだ、リアルタイムで観ていたときはそれほどには思えなかったのも確か。それは仕方がない。

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