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映画 プンサンケ ネタバレ感想 南北を行き来する寡黙な運び屋

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プンサンケ

―2012年公開 韓 121分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:朝鮮半島を南北に分断する軍事境界線を行き来して物資を運ぶ男の姿を通じ、南北朝鮮の間に横たわる問題を炙り出す。製作と脚本を担当するのは「悲夢」のキム・ギドク。監督はギドク作品で助監督経験のある「ビューティフル」のチョン・ジェホン。出演は「もう少しだけ近くに」のユン・ゲサン、「美人図」のキム・ギュリ。(KINENOTE)

あらすじ:正体不明のその男(ユン・ゲサン)は、北緯38度にある朝鮮半島の軍事境界線を飛び越えてソウルとピョンヤンを行き来し、あらゆるものを3時間以内に配達する。荷物は、離散家族の最後の手紙やビデオメッセージ。北朝鮮製の煙草“豊山犬”を吸うことから、その男は“プンサンケ”と呼ばれていた。ある時、韓国に亡命した北朝鮮元高官の恋人イノク(キム・ギュリ)をソウルに連れてくるという依頼が舞い込む。いつものように北朝鮮に潜入したプンサンケは、無言のままイノクを連れ出すと、38度線へ向かう。凍てつく寒さに耐えながら、裸で川を渡り、体に泥を塗って身を隠す2人。幾度も命の危険にさらされるうち、互いに言葉にならない感情を抱くようになっていた。しかし、無事イノクを引き渡したプンサンケは、依頼者の裏切りによって拘束されてしまう。彼らの正体は韓国の情報員だった。“おまえは北と南、どっちの犬だ”。卑劣な拷問にも決して口を割らないプンサンケに、韓国情報員はある危険な提案をする。それは、北朝鮮に捕らえられた情報員の1人を救出する代わりに、イノクと共に国外脱出のチャンスを与えるというものだった。そんな中、亡命した元高官を暗殺するため、ソウルにいた北朝鮮工作員が介入。イノクに危険が迫る。北と南の思惑に利用され全ての道が閉ざされたプンサンケは、ある決意を秘め、韓国情報員と北朝鮮工作員を一人また一人と密室に閉じ込めてゆく。密室で対峙する北と南。そこに投げ込まれた拳銃。欲望、偽善、不信、憎しみが絡み合い、予測不可能な衝撃の展開が幕を開ける……。(KINENOTE)

監督:チョン・ジェホン
脚本・製作総指揮:キム・ギドク
出演:ユン・ゲサン

ネタバレ感想

『犯罪都市』でマ・ドンソクの極悪な敵役を演じていたユン・ゲサン主演ということで鑑賞。『犯罪都市』での存在感もよかったが、この作品においてもなかなかの演技を見せてくれていて、そこはよかったところだ。

だが、全体的に見ると、なんか物足りない感じ。ハッピーエンドになれない恋愛映画にしたかったんだろうか。ハッピーエンドにはなれないけど、主役のプンサンケと北の女性はいつの間にか惚れ合っていたのはわかる。特に、あの拘束された状態での濃厚なキスシーンとかでね。

おそらく、女性のほうは南に亡命できた時点で、プンサンケにメロメロになってたんだろう。プンサンケはぶっきら棒な男なのでコミュニケーションは成り立たないのもの、ものすごく頼りになる奴で、彼女を守ってくれるからだ。

国境を超えるのはメチャクチャ大変。そのドキドキ展開の中でつり橋効果みたいな感情を味わっちゃった彼女は、無事に南にたどり着いたときに、プンサンケLOVE状態になっていたのである。

対するプンサンケも彼女が気絶したとき、人工呼吸する前に普通のキスしちゃってるし、「美人な女だなぁ」くらいには思っていたんだろう。まぁ確かにしたくなっちゃうのもわかるんだけど、なかなか笑えるシーンであった。でも俺には、プンサンケがその後、なんでそこまで彼女に惹かれたのかが、よくわからんかった。

あと、彼女が殺されちゃって、プンサンケが復讐のため北の工作員と南の諜報員を密室に閉じ込めてドタバタ展開させるくだり。あれは、それぞれが歩み寄りを見せつつも、最終的には主義主張の違いで袂を分かつことになる南北の人たちの埋めがたい隙間を見せるシーンだったんだと思うけど、なんかグダグダ感満載でコントを見てるような気分になった。

ついでに、プンサンケは結局、南北どちらの人間だったのかが最後までわからない。そういう中立的な立場の人だからこそ、密室閉じ込めの刑を実施できるという解釈もできなくもないが、なんか、どっちなのかはっきりしてほしくてモヤモヤ。

喋らない役どころでも、それなりに納得のいく行動とかがないと、なんとも中途半端で、キャラの心情がよくわからんくなってまうもんなんだなぁ。そこって作品の質にも関わってくる部分だと思う。

てことで、個人的にはもったいなく感じた作品でした。

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