ビバリーヒルズ・コップ
凄腕だが、上司の命令を聞かず、口八丁手八丁な独自のやり方で捜査を進めちゃうデトロイト警察の刑事が、幼馴染の敵討ちのためにビバリーヒルズに乗り込んで悪党を懲らしめんとする話。ネタバレあり。
―1985年公開 米 105分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:スゴ腕の熱血漢だが上司からは見放されている若い刑事が麻薬組織を相手に大活躍するというアクション。製作はドン・シンプソンとジェリー・ブラックハイマー、エグゼキュティヴ・プロデューサーはマイク・モーダー。監督はマーティン・ブレスト、脚本はダニエル・ペトリー・ジュニア、原案はダニーロ・バックとペトリー・ジュニア、撮影はブルース・サーティーズ、音楽はハロルド・フォルターメイヤー、編集はビリー・ウェーバーとアーサー・コバーンが担当。出演はエディ・マーフィ、ジャッジ・ラインホールドなど。ドルビー・ステレオ。日本版字幕は金田文夫。テクニカラー、ビスタサイズ。1984年作品。(KINENOTE)
あらすじ:デトロイト市警の熱血刑事アクセル(エディ・マーフィ)は、スゴ腕のエネルギッシュな男だが、度がすぎるあまりいつも上司からは激怒をかっている。ある日、カリフォルニアのビバリーヒルズで働いている幼な友だちのマイキー(ジェームズ・ルッソ)が来訪し喜び合った。彼は高額の債券の束を持っており、それは盗品のようだった。その夜、マイキーは何者かに殺された。休暇願いを出した彼は、その事件の単独捜査に乗り出した。まず幼な友だちで高級画廊に勤務するジャネット(リサ・エイルバッチャー)に会い、マイキーの雇い主で、ジャネットのボスでもある大実業家メイトランド(スティーヴン・バーコフ)のことを聞き出した。メイトランドに会いに行くが、ガードマンに放り出され不法侵入罪で捕まるアクセル。身分が明らかになったため釈放された彼は、しかし、タガート(ジョン・アシュトン)ローズウッド(ジャッジ・ラインホールド)の2人の刑事に行動を見張られるはめになった。2人をうまくまいて、ジャネットの協力で、メイトランドが、麻薬の密輸にからんでいることを掴む。しかし、メイトランドを追跡しているうちに高級クラブで乱闘をひきおこし、再び警察の世話になってしまい、ローズウッドに護送されるアクセル。その途中、その日が密輸品の到着日であることを知ったアクセルは、ジャネットと共に現場に急行した。2人は大量のコカインを発見するが敵に見つかってしまう。危機一髪の2人はローズウッドに助けられ、逃げようとするメイトランドにアクセルの銃口が火を吹いた。翌日、事件解決で、アクセルは晴ればれとビバリーヒルズを後にする。(KINENOTE)
監督:マーティン・ブレスト
出演:エディ・マーフィ/ジャッジ・ラインホルド/ジョン・アシュトン/リサ・エイルバッチャー/ロニー・コックス/スティーヴン・バーコフ
ネタバレ感想
昔は地上波の洋画劇場でよく放映されていた、シリーズ一作目。エディ・マーフィの80年代の作品はTVでよく放映されてて、このシリーズ以外にも『48時間』シリーズとか『大逆転』とか『ゴールデンチャイルド』とかまぁ、ともかくいろいろとやってたし、俺はそれらを面白く鑑賞していた。
エディ・マーフィの主演作はコメディタッチの作品が多いので、家族で鑑賞するにも悪いものではないし、放映しやすかったんだろうと思われる。しかし、90年代以降、俺にとっての彼は少しずつ影が薄くなっていき、ほとんど忘れた役者になってた。今回、たまたまアマゾンプライムで見つけて、懐かしさから鑑賞してみたのである。
で、あらためて見るに、やっぱり面白い。エディの演じるアクセル刑事は行き当たりばったりな嘘やアドリブ演技でその場の捜査を進めていくわけだが、よくもまぁ、あんな適当な話をでっちあげて相手に信じさせることができるもんだと感心する。
その辺はコメディ作品だからってのと、彼自身がコメディアンであるんだから当然なんだけども、ああいうことをやって憎まれないってのは才能というかキャラなわけで、絶妙な加減でつくられたアクセル刑事というキャラクターが、この作品を面白くしているのである。
さらに、ビバリーヒルズ警察のタガ―トとローズウッドのコンビがまたいいのだ。この2人のポンコツでありながら、そこそこ有能でもあるという、これまたバランスのいい造形をされたキャラクターがアクセルと絡むことで、作品にさらなる面白味を加えているのである。
続編の『ビバリーヒルズコップ2』ではこの3人がより親しい仲になっているため、その掛け合いにさらに味が出ていた。だからこそ、ヒットしたんだろう。逆に3作目は、諸事情によりタガ―ト役が出演していなかったこともあり、全然面白くなかった。
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