ヤーラ/Yara
―2021年制作 伊 96分―
解説・スタッフとキャスト
解説:13歳の少女が行方不明に。事件の捜査に没頭するひとりの検事が、真実を突き止めるために前代未聞の強硬手段に出る。実際に起きた事件を映画化したサスペンス。(Netflix)
監督:マルコ・トゥリオ・ジョルダーナ
出演:イザベラ・ラゴネーゼ/アレッシオ・ボーニ/トマ・トラバッチ
ネタバレ感想
超適当なあらすじ
新体操を習っている13歳の少女が、家への帰り道で行方不明に。家族は警察に届け出たが、行方がまったくわからない。そして3か月後、彼女は遺体となって発見された。
事件を担当する女性検事は、必至こいて手がかりを探る。一度は容疑者と思えた若者を逮捕できたんだが、こいつが完全な誤認逮捕。事件は暗礁に乗り上げる。そこで検事はある強硬手段をとることにーーというのが適当なあらすじ。
DNAを調べてみたら、実にややこしいことに
ネットフリックスで鑑賞。実際にイタリアで起きた事件を題材にしたサスペンス作品。検事がとった強硬手段は何なのかーーというのがこの作品の肝で、それは事件が起きた界隈の人たちを任意でDNA検査していくというもの。
それをしてみたら、なんともややこしい結果で犯人の証拠をつかむのである。どういうことかというと、少女の衣服についてた犯人のDNAに限りなく近かったバスの運転手は、事件の10年前に他界していたのである。これは奇妙であるが、もちろんその男が幽霊だったとかそんな馬鹿げた話ではなく、この男は妻子ある身だったが他の家の奥さんと不倫関係になって、その奥さんをはらませていたのだ。
その子どもが後の犯人で、その不倫相手の奥さんのほうはあろうことか、自分の旦那との子どもとして、その腹違いの子どもを育てていたのである。で、その子どももすでに成人してて、妻子を持っている人間だったという、かなりのややこしい展開。もしかしたら、俺の理解は間違ってるかもだが、ともかく、そのややこしさが解けていく部分がこの作品のみせどころ。
結末もスッキリしないし、あんまりおもしろくない
犯人は証拠を出され有罪となり、終身刑をつきつけられるが、容疑は否認し続けているらしい。DNA鑑定による犯人特定ってのは絶対確実なものなんだろうか。まぁそうだとすれば彼が犯人であるのは動かしがたい事実であろうけども、仮に誤認逮捕だったらどうするんだろうね、これ。というなんともスッキリしない感じで物語は終わる。
殺された少女とその家族は気の毒だが、奥さんに不倫されてて、自分の子どもだと思ってたのが、違う男の精子から生まれた奴だったなんて知らされた旦那が気の毒。めちゃくちゃショックだったろうなぁ。
ということで、なかなかぶっ飛んだお話ではあったけども、映画としては何の盛り上がりもないし、結末もスッキリしないし、全然面白くなかったですな。
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