Xエックス(2022)
ポルノ映画の撮影クルーが田舎で撮影を開始したら、宿泊場所を貸してくれた老夫妻に襲われちゃうホラー作品。サクサク人が死んでいくところがなかなかよろしい。あと、婆さん性欲強すぎ(笑)。ネタバレあり。
―2022年公開 米 105分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:『ミッドサマー』のA24が製作したホラー。三部作(予定)の第1弾。野心的な女優のマキシーンら6人は、映画撮影のため、田舎の農場を訪れる。彼らは待っていたハワード老人から宿泊場所の納屋に案内されるが、そこは史上最高齢の殺人夫婦が棲む家だった。出演は「サスペリア」(18)のミア・ゴス、「スクリーム」(22)のジェナ・オルテガ、「ピッチ・パーフェクト」のブリタニー・スノウ、「ドント・ルック・アップ」のスコット・メスカディ。監督は「サクラメント 死の楽園」のタイ・ウェスト。(KINENOTE)
あらすじ:1979年、テキサス。女優のマキシーン(ミア・ゴス)とそのマネージャーで敏腕プロデューサーのウェイン(マーティン・ヘンダーソン)、ブロンド女優のボビー・リン(ブリタニー・スノウ)とベトナム帰還兵で俳優のジャクソン(スコット・メスカディ)、そして自主映画監督の学生RJ(オーウェン・キャンベル)とその彼女で録音担当の学生ロレイン(ジェナ・オルテガ)。 3組のカップルは、映画撮影のために借りた田舎の農場へ向かっていた。彼らが撮影する映画のタイトルは「農場の娘たち」。この映画でドル箱を狙う……。野心むき出しの6人が農場に着くと、待っていたみすぼらしい老人のハワードから宿泊場所の納屋に案内される。そしてマキシーンは、母屋の窓ガラスからこちらを見つめるハワードの妻パールと目を合わせる。3組のカップルが足を踏み入れたのは、史上最高齢の殺人夫婦が棲む家だったのだ……。(KINENOTE)
監督・脚本:タイ・ウェスト
出演:ミア・ゴス/ジェナ・オルテガ/ブリタニー・スノウ/スコット・メスカディ/マーティン・ヘンダーソン/ステファン・ウレ/オーウェン・キャンベル RJ
ネタバレ感想
アマゾンプライムで見つけて鑑賞。殺戮が始まるまでがやや退屈ではあるが、老夫妻がそれをスタートしてからはサクサクとテンポよく登場人物が犠牲になっていって、なかなかよろしい展開。
老夫妻のほうのバァさんは、若き日は美貌にあふれていたのに戦時中であったこともあって、その若さと性への欲望を十分に消化できなかったっぽい。であるから、老いた今となっては、若さを武器に性に対して開放的な生き方をしているヤング(死語)に嫉妬や憎しみを感じているらしく、住居周辺を訪れる奴らを、夫と共にぶっ殺してたようだ。
で、この婆さん、主人公のマキシンはすぐにぶっ殺そうとはしないところを観ると、彼女に若き日の自分を重ねていたのかもしらん。いずれにせよ、ホラーとはいえ殺人鬼が怪物的人間ではなく、生身の普通の老人ってところがなかなかに珍しく、その殺しの動機が若さに対する嫉妬(これは女性に対して)や、性欲を満たしたいという欲望を拒否されたことによる憎しみ(男性に対して)ってところがまさに人間的でありますな。
にしても、あれだけの老体になっても、性欲ってのは枯れないもんなんだろうか。枯れちゃうなら枯れちゃうで俺はいいと思ってて、だって下手に欲望だけ残っちゃってたら、この婆さんみたいに悲惨なことになっちゃうかもしれないわけだからな。というくらいに、性欲強すぎな殺人婆さんであった(笑)。
どうもこの婆さんの若き日の殺人鬼ぶりを描いた続編があるそうなんで、それもそのうち鑑賞することになるだろうねぇ。
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