ヴァイラル
感染者の血を浴びることで伝染する、寄生生物系のパニック作品。姉妹の絆が描かれているところは好ましいが、特段目新しいところはない作品で、そんなに面白くもない。ネタバレは少し。
―2017年 米 85分―
解説とあらすじ
解説:血液ウイルス感染により迫り来る終末を実力派キャスト共演で描いたパニックホラー。特集企画『未体験ゾーンの映画たち2017』の一作。(KINENOTE)
あらすじ:ある日、女子高生・エマの友人が授業中に突然吐血し、教室を飛び出してしまう。時を同じくして、街では原因不明の感染病が蔓延しているというニュースが流れていた。(KINENOTE)
予告・スタッフとキャスト
(未体験ゾーンの映画たち)
監督:ヘンリー・ヨースト・アリエル・シュルマン
出演:アナリー・ティプトン/マイケル・ケリー
親父が役立たず
夫婦仲が冷め切っている親父と母親、そのとばっちりを受けて親父と共に物語の舞台に引っ越してきた姉妹。母親は別のところにいるらしい。で、世の中には原因不明の病気が蔓延し始めている。姉妹は引っ越してきた先で、その騒動を体験することに。
ちなみに、親父は母親を迎えにいくだかなんだかで、パニックが起きて以降、ずっと姉妹の近くにはいない。そもそもこの親父、奥さんに逃げられちゃっているのは自分の浮気が原因だったことが、後からわかる。姉はそれを知っていたこともあって、グレてたんだねぇ。気の毒。
恋愛模様も描かれる
てなことで、姉妹と、妹が好意を寄せている男の子。主な登場人物はこの3人。彼らが力をあわせてーーというほど助け合う内容でもない。というか、主人公の妹ちゃんは、何でこの男の子のことが好きなんだろうか? 容姿が気に入ったのはいいとして、対して交流してないわりに、好意をもっちゃっているのは何か変ではないだろうか。まぁ、10代の頃の恋愛って容姿に左右される部分がだいぶ大きいので、それはそれでいいのかもしれない。
好ましい部分もありますが・・・
なんか大きな展開もなく淡々と話が進むのでさほどハラハラドキドキもしない内容だ。その中で感心したのは、政府や軍がちゃんと機能して感染拡大を防ごうと組織的な動きをしていることと、冒頭にも書いたように、姉妹の絆についてはきちんと描かれているところか。妹の最後の決断などは同情はするものの、好ましい描写だと思った。
ただ、主人公は頑張って寄生体を除去する方法を見つけるわけじゃない。でも、あれって何の意味もなかったってことだよね? そら、高校生が見つけられるなら専門家が先にその方法は発見していて、意味がない処置だと世には伝わってたのかもだけど、あの時点では彼女は寄生体除去に一応成功しているわけだ。だから、除去した対象から再び寄生生物が姿を現すのについて、何の説明もなかったことが納得いかなかったなぁ。
特に面白くはなかったのでオススメはしないけども、姉妹は2人とも、なかなか美人さんであった。
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