アンシーン 見えざる者
透明人間になっちゃった男が、ドタバタを繰り広げる話かと思ったら、ぜんぜん違った。透明化するのは奇病みたいなもんで、遺伝するらしい。で、主人公は自分と同じく透明になる奇病を発症してしまった娘のためにがんばるヒューマンドラマである。ネタバレあり。
―2016年製作 加 105分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:「透明人間」ジャンルに新たな傑作が誕生!『デッドプール』『ロボコップ』の超一流特殊効果クリエイターが挑む“透明人間”SFスリラー!幾多のハリウッド超大作の特殊メイクアップ&特殊効果アーティストとして活躍してきた才人ジェフ・リドナップが満を持して長編映画監督デビュー。リアルなメイクアップ技術と家族の絆を軸とした迫真のドラマ、そして複雑怪奇な主人公ボブの哀しい運命がサスぺンスフルに交差。単なるSFホラーではないヒューマン・SFスリラーがここに誕生した!(Amazon)
あらすじ:妻ダーレンと一人娘エバの前から8年前に忽然と姿を消したボブは小さな町の製材所で働いている。彼には誰にも言えない秘密があった。“自分の体が次第に透明になっていく”という原因不明の病気で、刻々と透明人間に変異しようとしていたのだ。
ボブは製作所を辞めて、危険なドラッグの運び屋となる。ダーレンからの連絡があり、エバに会いに来たボブだったが、エバは突然失踪してまう。まったく手掛かりがない中、ボブは己の危険を顧みず、必死に捜索する。ドラッグ・ディーラーの襲撃も始まる中、ボブがついに探り当てた、エバに関する”衝撃の事実”とは?「自分の体がなくなる前に、娘を必ず探し出す――。」ボブの絶望的な戦いが今、始まる!(Amazon)
監督:ジェフ・リドナップ
主演:エイデン・ヤング/カミール・サリヴァン/ジュリア・セーラ・ストーン
ネタバレ感想
率直に言って、つまらなかった。期待していた内容と違っていたからというのもあるけども、あまりにも淡々進む内容に、どうにもイライラしてしまった。物語自体はそれなりに広がりを見せるというか、直線的な内容ではなく起伏もあるように感じる。鑑賞する側を飽きさせないような意図も感じなくもない。じゃあその筋を追ってて楽しめたかというと、俺は無理だったということだ。
とりあえず気になっちゃうのが、主人公の透明化は物語冒頭の指から始まり、劇終に至るころにはそれが全身に及んだわけで、その悪化のスピードはまぁいいと思う。だけど、娘はすでに腕が消え始めているではないか。病気の進行具合は人によるってことなんだろうか。
主人公が娘くらいの年齢のころは、発症してはいなかったと思われるので、そこに何か違和感があった。あとは、何で透明になっちゃうのかが、よくわからないところ。精神疾患の延長にあるものなんか? それともその逆なのか、よくわからない。
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