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映画 消えた時間 ネタバレ感想 夢か現実かよくわからない

消えた時間
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消えた時間

田舎に引っ越してきた夫婦が謎の火事で焼死。事件を捜査していた刑事だが、なぜか自分が死亡した男の人生を生きるようになっており、刑事だった頃の生活に戻ろうとジタバタする話。つまらなくはないが、よくわからない作品。ネタバレあり。

―2021年配信 韓 105分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:ベテラン俳優チョン・ジニョンがメガホンを取った作品。(wowkorea.jp)

あらすじ:地方の村でよその地域から来た夫婦が謎の火災事故で死亡する。事件の捜査を担当していたヒョング(チョ・ジヌン)は村の人たちから怪しい感じがして手掛かりを追跡していると、一晩で人生がひっくりかえる衝撃的な状況になる。家も家族も職業も全てが消えてしまった…。(wowkorea.jp)

監督・脚本:チョン・ジニョン
主演:チョ・ジヌン/ペ・スビン

ネタバレ感想

適当に結末までのあらすじを振り返る

シネマートのオンライン配信で鑑賞。まったく内容を知らずにいたので、謎多き物語展開に最後まで引き込まれて鑑賞できた。

で、鑑賞後の感想は、なんだかよくわからないというものだ。その後、いろいろ考えてみたものの、やっぱりなんだかよくわからない。

俺が最初に主人公だと思っていたのは先生。その先生の奥さんは憑依体質とでもいうのか、別人格が乗り移ってくる、大川隆法みたいな能力を持ってて、旦那である先生はそんな彼女とそれなりにうまく関係を築いて仲良く暮らしているんだけど、都会では平和に暮らせなかったのか、物語の舞台となる田舎に引っ越してきたようだ。

当初は楽しく暮らせていた二人だが、奥さんのその能力が住人にバレてしまい、田舎の村社会ではそれがすぐに噂として広まってしまい、彼ら二人は、家の中に鉄柵を設けられて、夜中はその柵の中に監禁されてまうのである。そして、いろいろあって火事が起こり、二人は焼死しちゃう。

ここまで鑑賞していくと、村社会に暮らす人間たちの恐ろしさを描いた内容なんかなと思えてくる。その後、本当の主人公である刑事が事件の捜査にきて以降も、刑事は村人たちを疑いの目で見て捜査を進めている。ここでもやっぱり、村人たちの怪しさは爆発していて、この中の誰かが放火したんだろうなぁなんて想像しながら物語の展開を注視していた。

だがしかし、この物語はさらに別の方向に転がっていくのだ。なんと、村の会合に参加して酒を飲んだ刑事は、酔いつぶれて目覚めると、先生の人生を生きるようになるのである。刑事自身は刑事のつもりなのに、周囲の人間は自分を先生扱いしてくる。焦った刑事は刑事だった頃の自分の家族のもとに帰るのだが、家には別人が住んでいた。刑事だった頃の人生の痕跡が消えているのである。

何とか自分の人生を取り戻そうとするのに、こんな超常現象みたいな出来事を解決できるわけもなく、刑事は次第に先生として生きざるを得ないことを悟り、放心した状態で歩いているところで物語は終わってしまう。つまり、何も解決していない。

細部にはもっといろいろの謎があるんだが、説明するのが難しいし、すでに忘れてしまったところもあるので、端折った。しかしまぁ、物語の適当なあらすじとしては上記のような感じである。

田舎の風景はきれいだが、解釈は困難。わけわからん

じゃあこの作品が何だったのかというと、さっきも書いたように、わけがわかりません。ただ、その謎めいた展開を追っていくだけでも楽しめたのは間違いない。あとは、田舎の風景がとてもきれい。そこに生きる田舎の人たちは、あまり好感を持って見られないけども、とにかく風景はきれいだ。そこがいい。

しかしまぁ、謎が謎めいたまま終わってしまうので、好みが分かれるだろうね。これって、きちんと理路整然とした解釈ができる人、いるんだろうか。

刑事が村人に騙されてるというオチなのかなと思ってたんだけど、そうでもないし、刑事の人生そのものは先生の妄想だったとも考えられるし、その逆もありそうだし、やっぱりわけがわからない。

タイトルの「消えた時間」ってのは、刑事の人生が消えたことを示してるんだろうか。調べたところ、原題も消えた時間と訳せるみたい。

監督は役者。自身の立場を投影してる?

途中、物語全体が何かのメタファーなんかなと考えて鑑賞してたけども、俺にはやっぱりよくわからない(笑)。

自己評価と他人の自分に対する評価はけっこう異なる――ということはよくあるが、この作品はそういっているようにも見えて、人生そのものが入れ替わっちゃってるわけで、そういうことを言っているようには見えない。

じゃあ、いろいろな人生を生きていることを示しているのかというと、人間はそんなに別人の人生なんて生きられない。

この監督は役者のチョン・ジニョンという人で、彼が脚本も書いてるみたい。けっこういろいろな韓国の作品に出てる人だ。ということで無理やり説明つけるとしたら、監督が自分自身の役者人生を描いているということなんかもね。そう考えるとなかなかしっくりするけども、物語のつじつまというか、謎はやっぱり解消できない。

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