ゼロ・アワー
―2010年製作 委 100分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:殺し屋集団が国家権力と死闘を繰り広げるアクション大作。殺し屋集団のボス・パルカは、銃撃された幼馴染みの妊婦・レディディを救うため、仲間と共に病院へ向かった。ところが、病院は医師による一斉ストライキで完全に機能を停止していた。(KINENOTE)
あらすじ:殺し屋集団のボスであるパルカ(サパタ666)は、銃撃された幼馴染の妊婦レディディ(アマンダ・ケイ)を救う為、彼女をバイクに乗せ、仲間達と共に病院へ向かう。しかし、その時、国内では医師による一斉ストライキが決行されており、病院は完全に機能を停止していた。パルカ達は病院を占拠し、医師達を脅迫。レディディの治療を強いるが、既に病院は警察とマスコミに取り囲まれていた。脱出の為の秘策として、パルサはテレビカメラに「これからこの病院に来る者を無料で治療する」と宣言。その行動は、貧しき民衆達に熱狂的に支持され、彼は一躍、ダークヒーローとして崇められるが・・・。(Amazon)
監督:ディエゴ・ベラスコ
出演:サパタ666/アマンダ・ケイ/エリック・ウィルドプレット/ロウリアーノ・オリバレス
ネタバレ感想
適当なあらすじ
ベネズエラ映画。殺し屋のパルカが銃撃された幼馴染の女性=レディディを助けるために仲間を引き連れて公立病院へ。しかし、病院はストライキに入っていて医者がいないので、彼らは私立病院へ。院内にいた人間を人質にし、さらに医師を脅迫して無理やり手術させた。レディディは妊娠もしてたので、赤ん坊も何とか出産。しかし、病院は警官隊に取り囲まれ、マスコミも大挙しておしよせてきていた。パルカたちは病院に立てこもることになるが、果たして脱出できるのか――というのが適当なあらすじ。
なかなかシリアスな内容
アマゾンでレンタル視聴。煽り文句がギャングのアクションぽい内容だったので観ることにしたんだけど、けっこうシリアスで社会派な内容の作品だった(笑)。まぁでも、なかなか楽しめる作品だったかな。
ネタバレすると、パルカは幼馴染のレディディが好きだったようだ。で、いつものように依頼を受けて標的を撃ってみたら、なんと相手はレディディだったのである。本当は息の根とめなきゃいけないんだけど、パルカはそれができない。だから、仲間を連れて病院に行くことになったのである。
で、マスコミを利用して「この病院に来れば治療が受けられるぞ!」とストライキで治療を受けられない民衆を病院に呼び寄せるのである。このおかげで一躍救世主的な存在になったパルカ。しかし、外には警官隊が待ち受けている。
この捜査になぜか知事が介入してきて、現場責任者のペーニャ警部になんだかんだと口出ししてきて、事態がうまく処理できず憤る警部。実はこの知事、レディディと不倫していたのだ。で、彼女をはらませたのもこいつ。事が発覚するとまずいことになる知事はパルカの部下と通じていて、犠牲者を出しててでもパルカたちをぶっ殺そうとするのである。
ペーニャ警部がよい
内容的には面白いんだけども、これと言って述べたいところが特にないのが正直なところ。南米はどこの国も治安が悪そうだなぁとか、権力者って嫌だなぁという子どもみたいな感想しか出てこないのであった(笑)。主人公は生まれた環境のせいで悪の道に入らざるを得なかったのかもしれないが、彼に感情移入しづらいところが、この物語の残念な部分かもしらん。一番良いなと思ったのは、髭面の警部だ。最初嫌な奴で無能なのかなと思っていたらそんなことはなく、人命救助のために必死に頑張るし、漢気があっていい奴だなと思った。かっこいい。
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