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映画 タワーリングインフェルノ ネタバレ感想 パニック作品の名作

タワーリングインフェルノ
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タワーリング・インフェルノ

―1975年公開 米 165分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:サンフランシスコにそびえ立つ地上138階の超高層ビルの落成式の日、発電機の故障から発火、たちまちビルは炎の地獄と化した。製作はアーウィン・アレン、共同製作はシドニー・マーシャル、監督はジョン・ギラーミン、アクション・シークエンス監督はアーウィン・アレン、脚本はスターリング・シリファント、原作はリチャード・マーティン・スターンの「ザ・タワー」、トーマス・N・スコーティアとフランク・M・ロビンソン共著の「ザ・グラス・インフェルノ」、撮影はフレッド・コーネカンプ、アクション・シークエンス監督はジョセフ・バイロック、音楽はジョン・ウィリアムス(2)、編集はハロルド・クレスとカール・クレスが各々担当。出演はポール・ニューマン、スティーヴ・マックィーン、ウィリアム・ホールデン、フェイ・ダナウェイ、フレッド・アステア、スーザン・ブレークリー、リチャード・チェンバレン、ジェニファー・ジョーンズ、O・J・シンプソン、ロバート・ヴォーン、ロバート・ワグナー、スーザン・フランネリー、オーマン・バートンなど。(KINENOTE)

あらすじ:サンフランシスコの空にそびえ立つ138階建ての世界一高い超高層ビル“グラス・タワー”が落成の日を迎えた。設計者のダグ・ロバーツ(ポール・ニューマン)とオーナーのジム・ダンカン(ウィリアム・ホールデン)は、屋上に立って眼下にひろがる市の光景を見下ろしていた。ロバーツは疲れていた。一刻も早くコンクリートの大都会からのがれ出て、大自然のふところに飛び込みたかった。工事主任のギディングス(ノーマン・バートン)と打合わせをすませたロバーツは婚約者のスーザン・フランクリン(フェイ・ダナウェイ)と久しぶりに二人だけの時間をもった。惨事は、そのときすでに始まっていた。“グラス・タワー”の地下室にある発電機が故障したため主任技師のキャラハンが予備の発電機を始動させたとたんショートし、81階にある物置室の配線盤のヒューズが火を発し、燃えながら床に落ちた絶縁体の破片が発動機のマットをくすぶらせ始めたのだ。保安主任ハリー・ジャーニガン(O・J・シンプソン)の緊急報告を受けたロバーツは配線工事が自分の設計通りに行われていないのに憤然として、落成式の一時中止をダンカン企業の広報部長ダン・ビグロー(ロバート・ワグナー)に申し入れたが、ダンカンは拒絶した。しかしそのとき81階では火が大きく拡がりはじめていたのだ。ロバーツはダンカンの義理の息子であるロジャー・シモンズ(リチャード・チェンバレン)に会い、ビルの配線工事を担当した彼の配慮不足を責めたが、あとの祭りだった。一方、火災の発生をまだ知らない“グラス・タワー”の借間人たちは落成式パーティの準備に浮き足立っていた。1階から80階までがオフィス用、それから上は住宅用に作られたこのビルには、すでにさまざまな人が住みついて、たとえば90階のハーリー・クレイボーン(フレッド・アステア)の職業は株専門のサギ師だ。彼はおなじ階に住む富豪未亡人リゾレット・ミューラー(ジェニファー・ジョーンス)に早くも眼をつけ、今夜のパーティにエスコートし、うまく話をまとめて一儲けしようとしていた。外部からの招待客もそうそうたる顔ぶれで、上院議員ゲイリー・パーカー(ロバート・ヴォーン)、サンフランシスコ市長ロバート・ラムゼイなどがいた。入口のリボンが市長の手によって切られると、人々は135階のプロムナード・ルームへ直行し、ビルの全てのライトがともされ“グラス・タワー”の全容は夜空にクッキリとあらわれた。だが81階の物置室から出火した火は拡がり、ロバーツは消防署に急報した。連絡を受けた消火隊は隊長のマイケル・オハラハン(スティーヴ・マックィーン)の統率のもと、ほどなくビルに到着した。彼はただちにロバーツと“グラス・タワー”の設計図を検討した上、79階に司令センターを設置、ダンカンに緊急避難を令じた。81階の火が他に移り始めてエレベーターにも危険が迫っていることを察知したオハラハンは展望エレベーターを利用するよう令じたがすでに大混乱が始まっていた。地上からの救援だけでは間に合わぬことを知ると、オハラハンは海軍のヘリコプターに空からの救援を依頼したが、強風のためビルに近づくことができず、かろうじて近づいた一機もビルに激突して炎上した。“グラス・タワー”は今や完全にひとつの巨大な溶鉱炉と化した。隣りのビルからのワイヤーの救命籠作戦もロジャー・シモンズやパーカー上院議員の犠牲者を出し、いきずまっていた。あと15分で火がプロムナード・ルームに届くというとき、耐火服に身をかためたオハラハンはヘリで屋上にたどりつくと、ロバーツと協力してプロムナード・ルームのちょうど真上にある巨大な貯水槽を一挙に爆破、放水させることにした。百万ガロンに近い水の奔流で、執拗に攻めのぼってくる炎を消しさろうというのだ。ほとばしる水力に押し流されて死ぬ者も出たが、猛威をふるっていた炎はついにおさまった。(KINENOTE)

監督:ジョン・ギラーミン
出演:スティーヴ・マックイーン/ポール・ニューマン/ウィリアム・ホールデン/フェイ・ダナウェイ/フレッド・アステア/スーザン・ブレイクリー/リチャード・チェンバレン/ジェニファー・ジョーンズ/O・J・シンプソン/ロバート・ヴォーン/ロバート・ワグナー

ネタバレ感想

この作品は、俺の映画体験では最初期のもので、劇場で観たわけではないけども、映画の面白さに気付かされた一作である。鑑賞したのは6歳か7歳くらいの頃だったと思われる。地上波の吹替えバージョンを観たんだが、ともかく面白くて興奮したのを覚えている。

当時、姉が岡田あーみんという漫画家の『お父さんは心配性』という漫画を読んでいて、俺もそれを借りて読んでいたんだが、その中に、この作品をパロディ化した話があった。この作品を初鑑賞後、その漫画も繰り返し読んでいるので、ほぼほぼ大筋は憶えていて、実は今回、3度目くらいの鑑賞だったんだけど、やっぱりほとんどの内容を覚えていた。子どもの記憶力ってのはすごいもんである。

もちろんそれは内容が面白いから覚えているのであって、つまらなかったら忘却の彼方であったろうことは想像に難くない。しかし、もしこれを初鑑賞したのが、あの子どもの頃でなかったとするなら、俺にとってここまで評価の高い作品になっていなかった可能性もある。

とかそんな話はどうでもいいんだけども、パニック作品として非常に優れた内容。主要人物らの人間模様もそれなりに描き分けられていて、主人公と思われるオハラハンとダグ以外では、詐欺師のオッサンと富豪のオバサンの絡みやそれぞれの心情表現などは、けっこう細かい。むしろ、設計士のダグと恋人で編集者のスーザンの関係はけっきょくどうなったんだよ、ということよりも、きちんと落とし前のつく描き方がされていなくもない。

この作品で意外なのは、上院議員や市長など、有力者であり権力者が、意外にまともで、自分の命よりも他人のことを考えて動ける人間というところだ。特に、議員のほうなんてバカ野郎のロジャーが抜け駆けしてカゴに乗ろうとしたところをとめに入って死んじゃうんだからね。

もう少し冷静になれば、あんなことはしそうもないけども、なかなか熱い心の持ち主なのか、猪突猛進でロジャーの愚行を止めに入ったら、もろろもビルの下へ落ちてっちゃうという。もしかしたらロジャーを引きずりおろして、自分がカゴにのったろうと思ってたという解釈もできなくもないが、ともかくまぁそんなのはどっちでもいいと言えばいい。

こうして見返してみると、けっこう突っ込みどころはあるものの、オハラハン隊長のカッコよさはいつ見ても同じで、状況判断が的確で決断力もあって、しかも自分を犠牲にして人命救助に手を尽くすし、部下の面倒見もそれなりによく、まさに消防士の鑑みたいな男だ。

一方のダグは、自分のために砂漠でエンジョイしてる最中にビルの建設が進んでいたわけで、もちろん本人は責任感じていて、なんとか死者を減らそうと頑張っているし、その辺はまともな人間であるのだが、オハラハンと比べるとだいぶ落ちるかなという感じ。

いずれにしても、責任とプライドを持って自分の仕事を全うしようとする人は、カッコいいですな。本当に。

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