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映画 第七の予言 ネタバレ感想 デミムーアの世界滅亡作品

第七の予言
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第七の予言

―1988年公開 米 97分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:新約聖書の黙示録に記された“七つの予言”を基にしたオカルト・スリラー。エグゼクティヴ・プロデューサーはポール・R・グリアン、製作はテッド・フィールドとロバート・W・コート、監督はカール・シュルツ、脚本はW・W・ウィケットとジョージ・キャプラン、撮影はジュアン・ルイス・アンキア、音楽は「ナインハーフ」のジャック・ニッチェが担当。出演は「きのうの夜は…」のデミ・ムーア、「エイリアン2」のマイケル・ビーン、「ビバリーヒルズ・コップ2」のユルゲン・プロホノフほか。(KINENOTE)

あらすじ:うるう年を翌年に控えた1987年。ハイチ島の海岸で死魚が打ちあげられたり、一夜にして砂漠の村が凍結したり、世界各地で異常現象が起きていた。同じ頃のカリフォルニア、弁護士のラッセル(マイケル・ビーン)を夫に持つアビー(デミ・ムーア)は2月29日に出産予定の子をみごもっていた。そんな2人の家に、デイヴィッド(ユルゲン・プロホノフ)と名乗る謎の男が下宿する。その時からアビーを不気味な現象が襲うようになる。デイヴィッドに不審を抱いた彼女は彼の留守中部屋の中を調べ、古代文字で書かれた文書を発見した。そこに書かれていたのは、「聖書の“七つの予言”が全て現実になった時、世界は崩壊する」という文章だった。七番目の予言こそ、アビーの出産なのだ。いまラッセルが弁護にあたっている少年の死が第五の予言と知った彼女は、少年の死刑を止めようと処刑場へ急ぐが、世界の崩壊を願う神父(ピーター・フリードマン)の手によって少年は殺されてしまい、アビーも銃弾を受けた。その時、第六の予言通り日食が起き大地震が人々を襲った。そんな中でアビーに激しい陣痛が起こる。運命の日、アビーはついに赤ん坊を出産。彼女の死と新たな生命の誕生によって世界は救われるのだった。(KINENOTE)

監督:カール・シュルツ
出演:デミ・ムーア/マイケル・ビーン/ユルゲン・プロホノフ/ピーター・フリードマン

ネタバレ感想

ネットフリックスで見つけて鑑賞。80年代の映画だが、まったく存在を知らない作品だった。デミムーアとマイケルビーン主演てのが何とも時代を感じる。デミムーアも若くて可愛げがあるし、マイケルビーンはこの当時、『ターミネーター』とか『エイリアン2』が良かったなぁ。

とかそういう中年の懐古的感想はこの辺にして、内容はどうかというと、面白くはない。聖書を題材にした、世界の終末を描いた作品。この作品の七つの予言てのは、新約聖書のほうのことを言ってんのかな? デミムーア=アビーと、マイケルビーン=ラッセル夫婦の家に下宿した謎の男はおそらく神の使い、つまり天使みたいなもんだろうか。

彼が予言にある災厄を起こすときに持っている手紙みたいなんは、古代語で記されているらしく、これを解読するのはユダヤのラビの教えを受けた青年であることからして、旧約聖書も関わっているのだと思われる。

どちらの教義についても俺はあんまり詳しくないので、よくわからん部分が多い。まぁでも、この作品はそんなん知らなくても知ってても、さほど面白くないことには変わりがない(笑)。

アビーは流産経験があって、今身ごもっている子どもに対しても無事に生むことができるか、かなりナーバスになってて、それに加えて、こんな騒動に巻き込まれたことによって、自分と自分の子どもが世界滅亡に関する予言のキーマンであることを信じて疑わなくなる。

でまぁ、実際彼女はキーマンになって、世界の滅亡を防ぐことになるわけだが、彼女が天使と(自分が思っている人物)や予言書を読み解くことによって、信じ込んでいくことになる事柄は、他人から見てみれば狂気の沙汰といえばその通りで、いくら大家だとはいえ、無断で借主の部屋に忍び込んで荒らしまわってるし、本当に迷惑。

そういう視点で見ていくと、仕事中のラッセルに泣きつくのなんて、面倒くさい人そのものって感じ。旦那がああいう反応をしちゃうのも仕方がない。むしろ、ヤレヤレと思いながらもしっかりケアしてあげてる旦那をみて、いい旦那だとおもっちゃうくらい。

そんな感じなので、どうせなら彼女の考えが妄想だったという路線で物語が進んでもよかったと思うが、もちろんそうはならない。予言通りに事が進み、彼女は自分を犠牲にして子どもを生み、世界には平穏が戻るのだ。ラストで、ユダヤの青年に天使が、起こったことをすべて書き残しておけと命令する。これは彼にまた新たな予言書を残すように促したということだろうか。

しかしまぁ、何ともよくわからない作品で、バチカンから派遣された神父はローマ時代くらいから死なずに生き残ってて、世界を破滅させることで自分も死を迎えることを望んでいたらしいが、そもそも誰によって死なないようにされたんだろう? 神様?

あと、天使みたいな彼は、下宿をしてたと思ったらいきなりどっかいって戻ってこないし、その神出鬼没さはいいとして、「以前のように、私が死ぬことで…」云々とか、意味深なセリフを言ってたが、けっきょくそれが何だったかよくわからんし、単なる傍観者の役立たずの傍観者っぽくて、見ててイライラする。

振り返って考えるに、彼がアビーとラッセルに招かれた食事で、アビーが子どもを生むことについての話をしていたあのセリフは、ラストの彼女の行動を促す意味を持っていたんですな。でも、それがなんだってんだよ、というくらいに作品自体は面白くない。

そもそも、この作品で言及される神を信仰してない人にとっては、なんで関心のない神様の怒りを買って滅亡騒ぎのとばっちり受けなきゃいけないんだと思うだろうし、迷惑な話だ。信者じゃないやつも等しくテメェのしもべかよ。そんでテメェの価値観に合わせて生きてくれないから滅亡させるとか、実に器が狭い神様だな。しかも、人間時間にして2000年程度しか我慢できないっていうところがダサい。

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