ザ・サンド
―2015年製作 米 84分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:人食い砂が若者たちに襲い掛かるサバイバルパニック。ビーチパーティーの翌朝、浜辺で目覚めた若者グループ。だが、ひとりが砂浜に降りた瞬間、地中から現れた無数の触手に切り刻まれ、地面に沈んでしまう。生き残った6人は砂浜から脱出を試みるが…。(KINENOTE)
あらすじ:前夜のビーチパーティの翌日、二日酔いの若者グループは太陽の鋭い日差しで起きた。しかし、予期せぬ恐怖が彼らを襲う。グループの一人が砂浜に降りた瞬間、地中から現れる無数の触手に体を吸いつかれ、無残に切り刻まれ、血の塊となって地面に沈んでしまう。ビーチそのものが肉食性の怪物と化していたのだった。ありえない事態にとまどいながらも生き残った6名の男女は、砂浜に体を触れないように、故障した車、監視塔、サーフボードを駆使して、砂浜からの脱出を図るが……。(amazon)
監督:アイザック・ガバエフ
出演:ブルック・バトラー/クレオ・ベリー/シンシア・マレル/ディーン・ゲイヤー
ネタバレ感想
適当すぎるあらすじ
高校生たちが夜中にビーチに集まって爆飲パーティ。翌朝目覚めてみるとなんだか様子が変。そして、一人が砂の中に飲み込まれてまう。パニックになった生き残りの6人はビーチから脱出を図るが果たしてどうなってまうのかーーというのが適当すぎるあらすじ。
突っ込みながら鑑賞すべし
尺が短いから手軽に観られるだろうと思って鑑賞。ジャケットの安っぽい絵を見た瞬間から内容にはまったく期待していなかったので、まぁこんなもんかなという感じ。この手のB級感満載の作品は、まともな映画の楽しみ方をしてしまうと辛くなってしまうので、楽しく突っ込みながら鑑賞するのが、俺的な鑑賞法。
その観点から行くと、全編突っ込みどころしかない優秀な内容と言えるだろう(笑)。だからと言って、面白い作品というわけではない。つまらなくはないーーという程度のものだ。わざわざ人に薦めたいような内容ではない。
ということで、全編とおして突っ込みどころ満載ということで、いちいち最初からあらすじを追って突っ込んでたらキリがないので、印象に残っている限りの記述にとどめる。
登場人物がバカばっかり
虚弱体質な若者
まずは乱交パーティの夜から物語は始まる。それなりの人数が集っている。しかし、翌朝主人公たちが目を覚ましてみると、だいぶ静かな感じ。なぜかと言うに、夜中のうちに大半の奴らは化け物の餌食になっていたことが後々判明する。
だが、そいつらが餌食になってたとき、朝目覚めた主人公たちは爆睡でもこいてたのだろうか。けっこうな人数犠牲になってるんだが。悲鳴とか聞こえなかったんかね。というか、夜通しパーティしてるくせにオールで朝まで頑張らないでみんな寝ちゃうって、どんだけ虚弱体質な若者たちなんだよ(笑)。
おっぱいの女の子
続いて、最初の怪物登場シーンで犠牲になる、おっぱいの女の子。なんで彼女は死ぬ描写がないわけ? 速攻で犠牲になる役回りなんだから、彼女にとっては死ぬシーンが見せ所なわけじゃん? だけど彼女は、仲間のセリフの中で死んだことにされているのだ。なんでなんだよ。そん次の犠牲者の身軽なバカ男はけっこう執拗に死ぬまでの描写をしてたのに。
ドラム缶男(笑)
作中のお笑い担当はギルバートと呼ばれるデブッちょの男だ。こいつはもちろん怪物の犠牲になるわけだが、それ以前の問題がある。酔っ払ってあのドラム缶に入ってそのまま寝ちまったのはイイとして、彼の体格では窮屈すぎたのか下半身流血しちゃってるんだよ。バカすぎるだろ。血が出るほど窮屈な缶の中にどうやって身体をねじ込んだんだよ(笑)。
主人公の恋人
主人公の女の子の恋人役は、サーフボードを使って、砂中の怪物の攻撃を避けようとする。それはイイと思う。思うけども、それをやるんなら、その手法でまずはトランクを開けるべきだろうよ。しかしそれをせずに、明後日の方向へ身を乗り出す彼。勇気があるけどバカ。
というか、この作品の登場人物たちは全員バカなんだけど(笑)。まあそれはおいておいて、勇気を持って活路を見出した彼は、途中でボードを化け物にずらされてしまったことにより、体幹運動のプランクみたいな状態に(笑)。それで化け物の触手にお腹をチョコチョコ弄られちゃうわけだが、あの体勢からどうやって脱出できたのか、謎すぎる。どうあっても地面に手か足を触れないと無理だと思うんだが、それについての描写はない(笑)。
もうその他にも、指をトランクに挟まれちゃうお姉ちゃんとか、主人公がソーセージ投げて敵との距離を測ったシーンは何の意味があったんだよとか、突っ込んでたらキリがないし疲れてきたのでもうやめる(笑)。
ちなみに、地中から襲ってくるモンスターパニックと言えば、やっぱり『トレマーズ』シリーズだよね。特に最初の作品は未見の方には超おススメ。
コメント