マーベラス
暗殺者の女性が師匠を殺した相手を探すためにジタバタする話。けっこう魅せる感じのストーリー展開なのに、中盤くらいから怪しくなってきて最後が残念な作品。ネタバレあり。
―2022年公開 米=英 109分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:「007/カジノ・ロワイヤル」「007/ゴールデンアイ」を手がけたマーティン・キャンベル監督によるアクション。師であるムーディを失い復讐に乗り出す暗殺者アンナの前にターゲットの護衛レンブラントが現れ、超一流たちの知力とスキルを駆使した戦いが始まる。「M:i:III」やドラマ『NIKITA / ニキータ』のマギー・Qが卓越した身体能力と精神力を見せる復讐の暗殺者アンナを、「スパイダーマン:ホームカミング」のマイケル・キートンが完璧を求めるセキュリティ、レンブラントを、「アベンジャーズ」シリーズのサミュエル・L・ジャクソンが老獪な工作員ムーディを演じ、超一流たちのプライドを懸けた戦いを活写する。(KINENOTE)
あらすじ:長年裏社会で腕を鳴らしてきた暗殺者のアンナ(マギー・Q)と彼女に殺しの術を教えた工作員ムーディ(サミュエル・L.ジャクソン)は、親子のような絆で結ばれた師弟コンビだった。しかしある日、ムーディは何者かに惨殺される。ムーディを失い復讐に乗り出すアンナだったが、彼女の前にターゲットの護衛を請け負ったプロのセキュリティ、レンブラント(マイケル・キートン)が現れる。レンブラントは敵対関係にあるはずのアンナに全てを見透かしたように柔らかな物腰で接近。復讐に燃えるアンナと完璧を追求するレンブラント、プライドと美学を持ったプロッフェショナルたちの戦いが始まる。(KINENOTE)
監督:マーティン・キャンベル
出演:マギー・Q/マイケル・キートン/サミュエル・L・ジャクソン
ネタバレ感想
UーNextで見つけて鑑賞。主人公のアンナがマギーQ、その育ての親で師匠かつ相棒でもあるムーディにサミュエルLジャクソン、アンナが追っている組織側の護衛役のレンブラントにマイケルキートンーーとなかなかキャストが豪華。
なんか、今作のマギーQとオルガキュリレンコは近年、こういう暗殺者やエージェントっぽい役ばっかりやってて、しかもそれらがどれもパッとしない印象がある。ちゃんと調べてないのであくまでも印象だが。
内容は上述のように、序盤から中盤くらいまではそんなに悪くないんだよなぁ。アンナとレンブラントの対決&お互いに憎からず思っちゃってる表現などがけっこうよくて、その後の展開を期待させてくれるからね。
ところが、死んだと思ったムーディが生きてたのがわかったあたりからだんだんと怪しくなってきて、ラストがなんとも盛り上がりに欠けた。アンナはムーディの仇討がしたいという明確な目的があったので、それまでの話はわかるんだけども、わざわざ捻りをきかせてムーディを再登場させても、彼がなんであの黒幕を殺して自分も死にたかったのか、俺にはよく理解できんかった。
さらに、アンナはムーディのあの作戦を承諾して協力したってことでいいのかね? だとしたら、わざわざパーティで黒幕を殺すフリする必要なんてあったんだろうか。護衛たちの目をムーディからそらして、自分を狙うように仕掛けたっていうのが妥当な解釈だと思うんだが、それにしてはリスク高すぎだろ。ダメージ受けて瀕死になってるし。その癖、自分のトラウマの原因となってる幼少期の家に行ったときはけっこう普通に動けちゃってるところが何ともいい加減なつくり。
あと、sexするくらいの仲にはなってたレンブラントと最後の対決をするんだけども、ラストを観る限り、アンナはレンブラントを射殺したってことなんだろう。しかし、あの終わりもなんだかなぁ。別に二人で幸せになれとは思わんものの、ムーディ登場以降の二人のやり取りって中途半端な感じだし、あんな感じで終わらせたいなら、もう少し二人の感情の揺れも深く掘り下げ続けたほうがいいような気がした。
ついでに言うと、マギーとキートンの戦い、アクションにあまりキレが感じられないので、倍速とかで鑑賞したほうが迫力ありそう。ということで、話が進むにつれて興がそがれていく残念作品でありましたな。
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