三国志英傑伝 関羽
アクションはすごいと思う。さすがドニー・イェン先生。ただし、ストーリーはかなりつまらない。そこんとこは覚悟して鑑賞することをおすすめします。ネタバレあり
―2012年公開 中国 109分―
解説:劉備の部下・関羽が活躍する『三国志演義』のエピソード『過五関、斬六将』を映画化した歴史アクション大作。出演は、「イップ・マン 葉問」のドニー・イェン、「単騎、千里を走る。」のチアン・ウェン。監督は、「インファナル・アフェア」シリーズで共同監督・脚本を担当したフェリックス・チョンとアラン・マック。
あらすじ:“赤壁の戦い”の数年前、劉備の部下だった関羽(ドニー・イェン)は、曹操(チアン・ウェン)の捕虜になる。しかし、“白馬の戦い”で曹操軍が袁紹軍に対し劣勢になると、関羽は曹操を助け、勝利に導く。曹操は、義侠心に溢れた関羽を再三部下に引き入れようとするが、関羽は劉備の元へ帰ると譲らない。仕方なく関羽の願いを聞き入れた曹操は、関羽が6つの関所を手形なしで通れるよう、部下に伝える。しかし皇帝が関羽を殺す命を下したため、関羽は道中で何度も命を狙われる。
監督:フェリックス・チョン/アラン・マック
出演:ドニー・イェン/チアン・ウェン/スン・リー/チン・シウホウ/アンディ・オン/アレックス・フォン
ドニー先生は相変わらずのすごさだが・・・
ドニー・イェン先生が好きなので鑑賞。さすが、先生が暴れるシーンはカッコイイのである。だが、それだけの映画。単なる格闘アクションにしておけばよかったのにねぇ。ムダに恋愛要素とか、為政者が行う善悪を超えたところにある決断とか、そんな邪魔くさいドラマを入れちゃったせいで、すごくつまらん話になっているのだ。
関羽が義侠心に溢れる人間として曹操他、様々な人物に好かれている人として描いたのは別に構わない。だけど、彼のやっている行為ってかなり支離滅裂だよな。唯一、好きな女性を助けたいっての以外、何がしたいのかようわからん。なんか、矛盾がないように描きたいのに描ききれていないのか、ともかくわけわからん人なのである。
そもそも、三国志演義に描かれた関羽にもそういうところがあるのかもだけど。善人をずっと善人のまま描くってのは無理があるのはわかる。しかも関羽は兵士として人を殺めているんだから、そもそも善人じゃないんだし。だからと言って、あの支離滅裂さを容認できるわけではないんだけどね。
俺には曹操の考え方や言動のほうがよっぽどわかりやすく、かっこよく見えた。
一番の見せ場はアンディ・オンとの決戦です
千里行のエピソードにしては、敵がマイナーすぎて知っているやつ出てこないし、先鋒のアンディ・オンがけっこう強かっただけに、その後にもっとすごい奴出てくるのかと思いきや、どんどんスケールダウンしていくのである。何ですか、それは。夏候惇を出さなくちゃ話にならんでしょ。
てなことで、ドニー・イェン先生が好きな人以外には、おすすめしない。好きな人はすでに見ているだろうけど(笑)。ちなみに、三国志好きが見ると、どう思うのだろうか。
その他、カンフーアクション系の記事はこちら↓
コメント