クリムゾン(2015)
主人公の三姉妹にひたすらイラつくホラー作品。突っ込みながら楽しむことさえ許してくれない三女の言動に拍手をおくりたい。ネタバレあり。
―2015年製作 米 85分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:『プロメテウス』のVFXスタッフが放つモンスターアクション。ある年のハロウィン。サラ、マーリー、エマの3姉妹は、悪夢にうなされるエマの治療のため、叔母の住む孤島にやって来る。しかし、島には住民の姿が見当たらず…。(KINENOTE)
あらすじ:サラ、マーリー、エマの三姉妹は、事故に遭って以来悪夢にうなされるエマの治療のため、叔母の住む孤島へと向かっていた。しかし、島に着くと島民の姿は見えず、道端で目がくり抜かれ体が焼け焦げた叔母の死体を発見する。島民はいなくなった訳ではなく、すべて何者かに殺されていたのだった…(Oricon)
監督・脚本:シェルドン・ウィルソン
出演:ステファニー・ハント/サラ・ダグデイル/アリーシャ・ニュートン/ヒラリー・ジャーディン
ネタバレ感想
三姉妹のうちの三女、エマは両親を事故で亡くして以来、悪夢にうなされるように。そして、なんだか持病があるらしく、彼女の療養のために姉妹は叔母の住む島へ向かうのだ。で、このエマであるが、持病がある割には普通に動ける。ただ、何もない道路で転んで足を痛める軟弱ぶり(笑)。あとは、うなされる悪夢は、島に着いて以降の三姉妹の行く末を暗示する予知夢みたいな役割も果たしているらしいが、物語上ほとんど役立つことはない。
で、彼女は長女と次女を残して勝手に何度も行方をくらます。そして、モンスターから逃げている最中。騒ぐなと言っているのにひたすら叫び続けるうざさ(長女と次女にもそういうときはあったが、三女がもっとも最悪)。さらに、長女が自らを犠牲にしてモンスターを密室に閉じ込めたのに、長女助けたさに密室にしたドアを開けてしまい、さらに開けっ放しにして逃げる。最悪。
とかとか、何で長女と次女はこのボンクラな妹のために頑張るのかよくわからん。長女も役立つ行動しているようで、実は最後の自己犠牲行為以外は、ほとんど役立っておらず、やっていることは裏目に出てる感じ。次女はけっこう頑張るんだけど、別に可愛くもないし、好感が持てるキャラでもなく魅力が薄いのでどうでもいいと思ってしまう。
ほかの登場人物はモンスターに殺されるためだけに出てくる。序盤で島の外からやってくる意味深な兄ちゃんは、単なる呪い好きのオタク(笑)。何の役にも立たず、クズ人間ぶりを見せて退場していく。
短くまとまっていること意外、賞賛する要素がない。突っ込みいれて楽しむ気分にならないほどに、姉妹の行動にイライラさせられる。そう考えるとなかなか稀有な映画体験で、その点には拍手をおくりたい。
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