ダーケストアワー 消滅
ぜんぜん期待しないで鑑賞したら、それなりに楽しめた。舞台はロシアのモスクワだけど、アメリカの映画。エイリアン侵略タイプの作品で、敵の姿が見えないというのは、それなりに面白いアイデアではある。ネタバレあり。
―2012年公開 米 90分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:人類を粉砕する姿なきエイリアンの地球侵略に立ち向かう若者たちの戦いを描いたSF映画。出演は「イントゥ・ザ・ワイルド」のエミール・ハーシュ、「抱きたいカンケイ」のオリヴィア・サールビー、「ソーシャル・ネットワーク」のマックス・ミンゲラ。「リンカーン/秘密の書」を監督したティムール・ベクマンベトフが製作を担当。(KINENOTE)
あらすじ:ビジネスチャンスを掴もうとモスクワに降り立った若き企業家のショーン(エミール・ハーシュ)とベン(マックス・ミンゲラ)。その夜、ナイトクラブを訪れた2人は、突然の停電に遭遇。外に出た彼らは、空から降る無数の謎の光を目撃する。地上に降り立った“それ”は、姿を消し、触れた人間を跡形もなく粉砕。“それ”は地球を侵略しようとする姿なきエイリアンだったのだ。次々と人々が粉砕されてゆく中、何とか逃げ切ったショーンとベンを含む5人の若者たち。世界中で同時多発的に電気が消え、侵略が始まっていることを知った彼らは、世界を取り戻すため、見えない敵に立ち向かう決意をするが……。(KINENOTE)
監督:クリス・ゴラック
出演:エミール・ハーシュ/オリヴィア・サールビー/レイチェル・テイラー/マックス・ミンゲラ/ジョエル・キナマン
ネタバレ感想
ディザスターパニックを期待して鑑賞したが、エイリアン侵略パニックであった。姿の見えない侵略者という部分では、ネットフリックス配信作の『スペクトル』なんかと似ている。こっちのが先につくられた作品だけども。
キャラの描き分けは淡白だし、仲間たちの死に様に何の余韻もない描写が多発するけども、冒頭に書いたように、それなりに楽しめる。何でだろうか。レオナルド・ディカプリオの偽者みたいな顔をした(ファンの人がいたらゴメンなさい)主人公がいい奴だから?
ヒロインの女性もけっこう性格がよくて、なかなか美人(たぶん、『ジャッジ・ドレッド』に出てた人だ。スタローン主演じゃないほうのやつね)。
物語中盤くらいで主人公たちは、まったく歯が立たなかった相手に対して、電磁波を利用した武器を手に入れる。しかし、破壊力はあるものの、すぐに充電切れちゃうらしいポンコツ銃なので、あんまり劇中では役立たない。
もっとも役立つのは、主人公たちの窮地を救う。軍人みたいな奴らの集団である。こいつら、ボスを含めてみんなかっこいい。そしていい奴らだ。彼らのかっこよさがこの作品をそこそこ楽しめるものにしてくれているのかも。
エイリアンの侵略目的はさっぱりわからんし、姿を消せて、なおかつそれに触れると人間は分子レベルで破壊? されちゃう高性能な鎧みたいなのを彼らは着ているようなんだけど、じゃあ、鎧の中の姿がどうなっているのかについても、説明がないのでわからない。
さほど盛り上がる展開もなく淡々と進むし、突っ込みどころももちろん多いし、俺がいつも紹介している作品と比べて特筆すべき何かがあるわけでもないんだけど、なぜかそれなりに楽しめたのであった。なんの役にも立たない薄い感想ですいません。
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